呪いの言葉の解きかたゲーム はじめるぞ宣言 「あたしらは外に出る」 一覧


呪いの言葉の解きかたゲーム「はじめるぞ宣言」とは、「呪いの言葉の解きかたゲーム」(ワークショップ)を始める際に、「こういう内容を参加者同士で共有しておくといいよね」と考えた下記の5項目を、宣言文と共に記したものです。

1.自分も人も採点しない
2.人の人生に探りを入れない
3.なるべく、ええかっこしない。自分のためにしゃべる
4.黙っててもいい
5.ゆっくりやろうや

オリジナル版は、2020年8月8日にオンラインで実施した「呪いの言葉の解きかたゲーム」に参加した、あかたちかこが同年10月14日に作成しました。世界人権宣言と、上西充子『呪いの言葉の解きかた』(晶文社、2019年)の最初の一節をベースにしたものです。

● あかたちかこ版(オリジナル)「あたしらは外に出る」(2020年10月14日)
https://note.com/mu0283/n/nff8aa7e0301f

同じ8月8日のゲームに参加したメンバーのうち、下記のメンバーが、それぞれ、原作をぞれぞれの言葉とそれぞれの思いによって自由にアレンジした独自ヴァージョンを公開しています。

● 上西充子ヴァージョン「私たちは外に出る」(2020年10月15日)
  https://note.com/mu0283/n/n32a43d40fcd4
● 飯田和敏ヴァージョン「オレらは外に出る」(2020年10月15日)
  https://note.com/mu0283/n/n9870075c0386
● 武市香織ヴァージョン「私たちは外に出る」(2020年10月15日)
  https://note.com/mu0283/n/ncca20d789cb3
● 皿倉のぼるヴァージョン「あたしたちは外に出る」(2020年10月16日)
  https://note.com/mu0283/n/nb872f03a7ec3

上記の5項目の表現もそれぞれ少しずつ違いますし、宣言文はそれぞれ、大きく異なります。
ぜひ、それぞれのヴァージョンを読み比べてみてください。

そしてあなたも、オリジナルなヴァージョンを作ってみてください。
「#はじめるぞ宣言」のハッシュタグを付けて、発信いただけるとなお嬉しいです。

8月8日の「呪いの言葉の解きかたゲーム」は、上西充子『呪いの言葉の解きかた』(晶文社、2019年)をもとに上西が付箋を使ったグループ―ワーク形式で行ってきたものを、オンラインで実施したものです。

飯田和敏と上西が企画し、あかたちかこ、太田和彦、坂上香、皿倉のぼる、西口想、武市香織、納口龍司の7名を参加者として行いました。

その様子は下記のYouTubeで公開しています。

●「呪いの言葉の解きかたゲーム」(2020年8月8日)
https://www.youtube.com/watch?v=4ksn8qLjkmg&list=PL3OlyKl1jZLADU8edB1gQO6CVS2KRLg_m

また、ねらいややり方などを、上西がハーバー・ビジネス・オンラインの記事にまとめています。

●知らぬ間に私たちを縛る「呪いの言葉」。抗う術はオンラインでも身に付けられる(上西充子、ハーバー・ビジネス・オンライン、2020年8月19日)
https://hbol.jp/226227

このワークショップに興味を示した方々からの反応として、「私はこんなふうに即座に言い返すのは難しい」「自分も呪いの言葉を誰かに吐いてしまったらどうしよう」といった声が聞かれました。また、「自分のつらい過去を話さなくてはいけないのだろうか」と身構える人もいるかと思います。

けれどもこのワークショップは、切り返しの言葉を考える瞬発力を磨くためのものではありません。複数の人が1つの呪いの言葉をめぐって、切り返しの言葉をあれこれ考えてみる過程を通して、呪いの言葉に呪縛されていた思考の枠組みを少しずつ解きほぐしていく、そのことにねらいがあります。

誰かを糾弾し謝罪を求めるような場でもありませんし、自らの過去を語れと迫る場でもありません。「あるよね、こういう呪いの言葉って」という「言葉」をめぐって複数の人が一緒に語り合う、そういうスタイルを取ることによって、自分が呪縛されてきた言葉や、自分がとらわれてきた過去や、そういうものとは少し距離を取って、安心して語り合える場であってほしいのです。

なので、ワークショップに参加するにあたって、「うまくできなかったらどうしよう」「失言してしまったらどうしよう」「自分のつらい過去を話さなくてはいけないのだろうか」といった怯えは取り除いておきたい。そう考えて、この「はじめるぞ宣言」を作ることにしました。ワークショップの初めに、この「はじめるぞ宣言」を声に出して読んでから始めてはどうか、と。

そして、それを自分にしっくりくる表現に各自で書き直してみたのが、上記の各ヴァージョンの「はじめるぞ宣言」です。

単に「あたしら」を「私たち」や「オレら」などに変えてみたというものではなく、宣言文の部分は、各自の問題意識に沿って大胆に改変されています。

自分の問題意識で、自分の言葉で、宣言文を書き直してみること。その作業自体もまた、呪いを解いていくプロセスであり、自分が持つ力を自覚していくプロセスであると私たちは考えています。

皆さんも、自分の言葉で「はじめるぞ宣言」を考えてみませんか。

近く私たちは、「呪いの言葉の解きかたゲーム」の2ndシーズンを展開します。ただ見るのではなく、こういうやり方なら参加できる、というスタイルを紹介したいと考えています。

興味のある方は、ぜひ、YouTubeの「呪いの言葉の解きかたゲーム」のチャンネル登録をよろしくお願いします。
https://www.youtube.com/channel/UCeV2QoWpcNaJiksU2TkFSuw/featured