20年住んでる僕の父「日本に比べたら全然安全じゃない」

マレーシアは安全なのか？という質問をよく聞かれます。

僕は正直まだマレーシアに移住して日が浅いのでなんとも言えませんが、マレーシアにすでに20年近く住んでいる僕の父の言葉を借りるなら、「安全じゃない」です。

では、毎日ビクビクしながら街を歩いているのかというと、そういうわけでもありません。

僕の住んでいる地域では、夜道を若い女性が一人でランニングしています。大げさじゃなく、毎日見ます。つまり、一人、二人の安全意識に欠ける人が走り回ってるだけ、というわけではなく、そういう空気の街なのでしょう。もちろん、だからといって100％安全というわけではありませんけど。

“グラデーション”の感覚

安全は0か100かではなく、グラデーションなんですよね。

このグラデーションの感覚は、日本だと持ちにくいかもしれません。世界的に見て、異常な程安全レベルが高い国ですからね…　欧米の先進国、アメリカでもドイツでも置き引き、引ったくり、強盗なんて全然ありますからね。

マレーシアが安全か？と問われれば、

「安全度が高いエリアもあるし、低いエリアもある。100％安全な場所は無い」

と答えるしかなく、あとは個別に事例を挙げていくしかないです。

塀で囲まれたエリアに住む外国人や富裕層

では、どんな場所が比較的安全なのか？ということですが、きちんとゾーニングされている地域です。

これはフィリピンなど他の新興国でもそうですが、外国人や富裕層が住む高級住宅地は高い塀で囲まれていたりします。こういうエリアを「ゲーティッドエリア・ゲーティッドコミュニティ」と言うのですが、入るには警備員がいるゲートを通らないとならないので、安全性が保たれています。

繰り返し言いますが、100％安全ではありません。僕の住んでいる地域もゲートがありますが、いつもセキュリティは素通りで「一体この警備員はなんのためにいるんだ…！？」と思いながら通っています笑

僕の知り合いのローカル富裕層も、ゲーティッドエリアの中に住んでいながら、更に自宅に警備員を配置しています。

ただ、やはりゲートがないエリアと比較するとそのエリアの住民の所得レベルや生活習慣レベルが高いので、問題も起きにくいです。まあ単純な話、富裕層がはした金を盗む可能性は限りなく低いですよね。そんなことをしたらはした金よりも大事な「信用」を失うことになりかねませんし。人は自分の得にならないことをしない、という前提で考えれば、その行動パターンをある程度予想することはできます。

徐々に身につける“安全感覚”

実際にどの程度警戒すべきか？どの程度気を抜いてもいいのか？というのは生活をしながら徐々に身につけていくものなのでしょうね。これは日本でも同じです。カフェでトイレに行く時に、所持品をすべてトイレに持っていくか？それとも席に残したままいくのか？きっと人によって、またどの地域のカフェに行くかによって意見が分かれるでしょう。

警戒心は常に持ちつつ、でもマレーシアの人を信用しなければ生活が成り立たないので警戒し過ぎもせず！

自分なりのさじ加減、良い塩梅を見つけていきたいです。

（終）

※この記事はここで終わりです。応援して頂いた方は、おまけの【蛇足】を公開します。

【蛇足】マレーシアのテレビを見てたら