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9月29日 本の世界No.9『かがみの孤城』

小さい頃に、仲間はずれにあった。
学校に行くのがつらかった。

そういう人は以外と多いのではないかと思います。

実際、私もそうだったから。

まあ今考えれば単なる友だち同士の気のすれ違いとか、子どもなら通る道なのかなって思うけど、

やっぱりあのときはしんどかったなと時が経っても思います。

今日の本の世界は『かがみの孤城』辻村深月著です。

このお話は、中学校のクラスで女子グループから仲間はずれにされていた安西こころが主人公です。

学校に行けなくて不登校になっていた、ある日の昼下がり、突然部屋の鏡が光だします。

手に触れるとなかに吸い込まれて、気がつくとこころは大きなお城の前にいました。

そこにはこころの他にも7人の子どもたちと、“おおかみさま”と呼ばれる狼のお面を被った女の子がいてー

心がつらいとき、学校に行きたくないとき、きっとこころと同じような気持ちになって読んだ“お城”での体験が、心を勇気づけてくれると思います。

辻村深月さんのお話は、友だちとあまりうまくいかなかったり、他の人と距離を感じてしまってつらい心をやさしく暖めてくれるような気がします。

私は気がついたら夢中になって夜中の3時まで読んでいました。

本がこころを癒してくれました

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