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「路地裏にひっそりと~谷根千の井戸」

町歩きで有名となった谷根千は、上野台地と本郷台地のはざまの谷底に位置します。北区王子あたりで石神井川から分岐した谷田川が不忍池まで流れている流域が中心の場所です。
 

昔は砂利道に木造平屋の長屋だった御厩長屋(おんまながや)の井戸、現役です!

この谷の上下に、約50もの井戸がありました。現在でも15か所ぐらいが現役と言われていますが、一部は個人宅の中にあるため、正確な数は、わからないと言えます。
 
その井戸の中でも現役中の現役が、この御厩長屋(おんまながや)の井戸です。
こどもの頃は、迷路のようなこの場所の両側の長屋を抜けて、鬼ごっこをしてみたり、水を汲みあげてみたり、自宅からかなり離れているのに、遊びに来ていた記憶があります。
 
いつの間には、土の道がアスファルトに変わり、建物も変わってしましましたが、谷中銀座からよみせ通り、へび道を散策する道を「表」とすると、「裏」の谷根千と言える場所です。
 
こどもの記憶は、曖昧ですが、くねくね曲がった道の向うに、この井戸の姿を見ると、一気に昭和の時代に戻っていきます。

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