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「あらかわの風景~お江戸最初の橋が架かる・千住大橋」

江戸時代、大川と呼ばれていた隅田川、現在、30以上の橋梁が架かっています。
その内、徒歩で渡ることができるものは、26橋です。
江戸時代には、5つの橋しか架かっておらず、それは江戸の町を守るためとも言われています。
1594年に最初の橋として、千住大橋が架橋されます。現在でも橋脚には「大橋」と記されており、東北への玄関口とされています。松尾芭蕉が深川の邸宅から船でここまで進み、袂にある素盞雄神社で、奥の細道への出立のために句を詠んだとも言われています。
江戸時代には、千住大橋、両国橋、新大橋、永代橋と吾妻橋が架けられ、明治以降も徐々に数を増してきましたが、関東大震災までの間は、そのほとんどが木造橋でした。橋が焼失したことによって、避難路が絶たれ、数多くの方々が焼死したことから、鉄橋に変わるようになりました。
 
現在の橋梁は、1927年に架けられたもので、アーチ橋としては日本最古、交通渋滞を避けるために1973年に上り方面の新橋が設置された。
今様の鉄橋ながら、江戸風情を残す「あらかわの風景」の一つです。

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