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「戦国時代の城郭の跡に~世田谷区・九品仏浄真寺」

豊臣秀吉の小田原征伐までこの地は奥沢城という城郭でした。
江戸時代になると廃城となり、浄土宗寺院として開山(九品山浄真寺)し、本堂と対面して3つの阿弥陀堂が作られ、それぞれに3体ずつの印相の違う阿弥陀如来が安置されているため、九品仏という名がつけられています。
浄土教における極楽往生の階層を意味するらしいです。
 
お城の名残を感じる境内は、周囲を土塁で囲われた鎌倉期のものと言われています。
七堂伽藍を完備した僧房として数少ない寺院には、古木が多く、カヤの大木は樹齢700年以上、銀杏の木は300年と言われています。
本堂に向かって、山門をくぐると時間の流れが止まったかのように黄金色の銀杏の葉に敷き詰められた庭園を見ることが出来ます。
赤の紅葉とのコントラストも素晴らしく、都会の喧騒を忘れてしまうような空間です。
 
京都は神社仏閣の集合体、東京は近未来のビル群と思われがちですが、東京都内にも古刹はたくさんあります。
もっと歩いて、調べなければならないコト・モノ、まだまだありますね!

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