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「下町の天神さんは、藤の花が似合います~亀戸天神社」

戦国時代もひと段落すると様々な人々が諸国を移動する時代がやってきました。
菅原道真の末裔と言われる太宰府天満宮の神官、菅原大鳥居信佑は、天神信仰を広めるために1661年に本所亀戸村に飛梅を彫った天神像を祀った亀戸天神社を創建しました。
 
その後、明暦の大火によって、江戸の中心地は廃墟となります。その際に復興開発を担ったのがこの神社、現在の社地に神社が造成されました。古くは東の大宰府として「東宰府天満宮」などと称されていましたが、明治になり亀戸神社、そして、1936年に亀戸天神社となりました。
 
昨今は、ゴールデンウィークの前後に隅から隅まで藤の花が咲き誇ることで有名となり、境内の太鼓橋から俯瞰する藤の花とスカイツリーの競演に数多くの人々がカメラを構えている姿を見受けます。
また、江戸中後期となると、参道に葛餅を販売する茶屋もでき賑わいをみせました。船橋屋の始まりと言われます。
 
藤の花が有名ではありますが、1月の鷽替え神事や梅まつり、秋には菊まつりも行なわれ、年中参拝者が絶えない下町の鎮守様でもあります。

しかしながら、薄紫の藤の花は、高貴な感じがします。

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