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大仏様の隣で語らいを~谷中・天王寺の散り桜

彼岸ともなると、日暮里駅から谷中霊園にお参りに来られる方が一気に増えます。時には満員電車のようにもなります。特に、春の彼岸は桜の開花と重なるので、より多くの人が訪れる場所です。その中心が上野公園に抜けることができる通称・桜通りです。

そして、日暮里駅南口からすぐそこにあるのが天王寺です。開山当時は日蓮宗の寺院でしたが、徳川幕府の命によって、天台宗に改宗しました。目黒不動と湯島天神とともに「富くじ」興行を行なうことができる古刹らしいです。

境内には、ひっそりと大仏様が鎮座し、時期になると、紅色のオカメ桜と枝垂れ桜が咲き乱れます。まさしく、お彼岸を 待っていたかのように感じます。また、少し遅れて一本だけある花桃も白い花をつけると、境内の桜が風花となります。本堂の廊下には、散り桜が床一面に広がる姿を見せてくれます。桜花舞う境内で、地元の方が語り合う姿、なんとなくほのぼのとして、時間が経つのを忘れてしまいそうです。
(2024年春、天王寺の枝垂桜は、まだ満開を迎えていません!)

天王寺の床桜花

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