沼の底へバースイン!~アイプリにハマってしまった2週間の顛末~
【この記事は約10分で読めます】
2024年春、「新しい趣味を開拓したい…」とかなり前から考えていた私のもとに沼の友人からの誘いが。
「すーしゃんも一緒にアイプリやらない?」
これは、女児ゲーはおろか、ゲームセンターのカードゲームすら触ったことがない筆者が、手に負えないほど「アイプリ」にハマってしまう2週間の出来事についての記事である。
そもそも「プリティーシリーズ」を知らなかった
お恥ずかしい話、筆者はプリティーシリーズを知らなかった。正確には、「プリティーシリーズがどんなシリーズモノか知らなかった」というのが正しい。
周りにも過去作を履修し、私にアツく語ってきた友人が居はしたが、よくわからないものをよくわからないまま語られたので履修に至らなかった。
別界隈向けに書くと、プリティーシリーズは「ファッション・歌・ダンス」を基軸に作品シーズン毎に別の要素を足して内容が展開される。
初期『プリティーリズム』三部作はスケートが要素として入っていた。
『アイプリ』(正式には「ひみつのアイプリ」)は、このプリティーシリーズの10作目にあたる。
プリティーシリーズの「ファッション・歌・ダンス」に「メタバース / 配信 / SNS」などのインターネット要素を加えた作品である。テーマが令和を体現しており、実に現代的だ。
なお、以降は基本的に「アイプリ」はこのシーズンのことを指すが、文脈で判断していただきたい。
新シーズン、気になっていた履修前夜
よくわからないものに手を出すことを、人間はどちらかと言うと嫌がる。
私もパートナーと、イオンのおもちゃ売り場で「新しいのが出る」と教わらない限りこの作品を知らなかったし、知ったとしてもプリティーシリーズを履修していないこともあり最初は手を出しにくかった。
しかしそのパートナーのおすすめを受けたり、ゲーム『アイプリ』稼働初日のプレイを見ていたり、アニメ1話後に池袋のバズリウムトラックを見に連れて行かれたりすると、どうしたって気になってしまうのである。
初プレイ、マイキャラに堕ちる
稼働開始から5日遅れて、私は自宅から車で15分ほど離れた設置店舗に移動し、パートナーに背中を蹴られる形で手を出した。
そこで手を出したのは「アイプリ」ではなく「アイプリバース」の方だった。これがいけなかった。
単にアイプリと言ってもゲームとしては2種類、『ひみつのアイプリ(以下アイプリ機)』と『アイプリバース(以下バース機)』がある。
前者はカードを収集し、リズムゲームで遊べるタイプのゲーム。
後者は自分のキャラクター(以下マイキャラ)を作成してコーディネートやメイクを変えたり、新しいコーディネート用のカードを獲得したりするタイプのゲームだ。
ゲームは、無料配布していたセーブカードや、玩具として販売されている『アイプリブレス(アニメ内でも登場する重要アイテム)』、無料登録で取得できる専用のQRコードを使って進行をセーブでき、マイキャラに至っては専用のWebページからいつでも参照できたりする。本当に子供向けなのか?とちょっと疑いたくなる。
この2種類で、なぜ最初にバース機に手を出してしまったのかはよくわからないが、ここで私は、自分の活動ハンドルネームそのままにマイキャラを作成してしまう。
理想の姿とか一次創作キャラとかを作る人が多いと聞くが、私は私のアイプリ姿を想像して作ってしまった。
↓ちょっとでも気になった方は公式サイトからご確認を。
そしてこれが沼落ちの決定打だったのだが、バース機でプレイした後、アイプリ機をプレイする際に「マイキャラであそぶ」事ができる事に気がついてしまい、実際に呼び出してしまった。沼落ちする音がした。
音ゲーとしても地味に難しい
アイプリ機は音ゲーとしての側面もある。
ちょうど、音楽ゲームの「初音ミク Project DIVA」シリーズを想像してもらえるとわかると思うが、3DCGのキャラがMVとしてダンスしたり歌ったりする前面で譜面を捌く雰囲気だ。
難易度は大人向けには到底及ばないが、カードを上下左右に動かして譜面を捌く様子は、子供にはさわりやすいし大人でも楽しめる。
問題は、このゲームにも「フルコンボ」概念があることだった。
しかも「フルコンボ」だけではなく「パーフェクトフルコンボ」という概念もある。
私は先程挙げたDIVAを始め、チュウニズムやmaimai、オンゲキなどを触ってきたので、こういう概念があると詰めたくなる。
実際、今日までに「♪P.O.P.P.Y.」は20回以上プレイしているが、2枚は未だに「パーフェクトフルコンボ」に至っていない…
パーフェクトフルコンボは、譜面判定で全て「金のマーク」(下記埋め込み参照)を出すことで達成できる。これがなかなかシビアで難しい。
特にアイプリ機はカードを2枚操作して遊ぶ事もできるが、2枚時の譜面がちょっと複雑で、利き手ではない側の操作もちょっとズレると金のマーク判定ではなくなってしまう。
自他ともにマイキャラが可愛い
後々に、いろんな人が思い思いのマイキャラを作成していることをSNSで知ることになる。このマイキャラたちが可愛いんだ。
もちろん1番はアイプリ姿のすーみんだと思っている(親バカもしくは自惚れ)が、Twitterのおすすめで流れてくるいろんなマイキャラたちを眺めているだけでとてもしあわせな気持ちになる。
バース機では、他のユーザが作成したマイキャラアイプリといっしょに遊ぶこともできるが、そういうときにマイキャラたちが見せてくれる姿も可愛い。
マイキャラは、パーツの組み合わせ如何で約1.5億通りある上、コーディネートまで含めると意図して作らない限りは同一マイキャラは居ないと言えるため、本当に個性豊かなのだ。
そのため、セーブデータを複数枚用意し、2人以上のマイキャラを可愛がるアイプリユーザも少なくない。過去作にも4人5人とマイキャラたちを愛でる人がいたとか。私も見習いたいものである。
いくらでも拡張できる遊び方
そしてここからはゲームやアニメからちょっと離れた話になるが、世の中にはマイキャラを活かした交流や遊び方があると聞きさらにドツボにはまりそうになっている。
例えば「マイキャラコスプレ」だ。
私のメイン活動は衣装製作を行うコスプレなので、これは大変に刺さった。アイプリ姿の自分のコスプレをする…というとなんか変な感じだが、基本的にキャラ愛でコスプレをしていることもあるのでいつかやりたいと思う1つだ。
また、マイキャラを使った「アイプリカード作成」も小耳に挟んだ。
アイプリ機から排出されるカードの素材を組み合わせ、マイキャラを合成してカードにするという遊び。裏にセーブデータのQRコードを付けておけばセーブカードとしても使えるらしい。
さらに、マイキャラを3Dモデリングとして作成してMMDなどで動かすリバースエンジニアリングや、ドルフィードリームなどのドール素体を使ってマイキャラ再現を行うドール遊びなど、アイプリデビュー2週間にして凄まじく奥が深い世界を見せられている…気がする。
沼の中へバースイン!🫵
他にもどれほどハマったかは語るに尽くしがたい。
夢の中でアイプリ機でゲームしてたり、AWSを使ってマイキャラの個人で非公式マイページを作ろうとしてみたり(※1)、あまりにもアイプリ関連のつぶやきが多くなりTwitterアカウントを『垢分け』してみたり…。ハマりすぎにも程がある。
既に家には70枚近いプリフォト(※2)があり、150枚近いアイプリカード(※3)がある。★4カードを複数枚被らせ、パラレルカード(※4)までも被ったくらいにはプレイしているらしい。
最初はひよって『アイプリブレス』を買わなかったものの、『DXデビューセット(みつきver)』に手を出したくてたまらないところまで来てしまった。後戻りなんてできない。
今後、おそらくフレンド機能が実装されたり、2だん3だんと投入されていくにつれて私の財布も減量に成功していくんだろうな…と思うと今からワクワクしている。嘘です。戦々恐々としています。
アニメもアニメで大変尊く、2話のみつきちゃんの心情には甚く共感というか、不思議な感覚を覚えたりもした。語ると長くなるのでここでは割愛する。なお、筆者はどちらかというとみつきちゃん推しだがひまりちゃんも十分好きである。
しかし、何事にも終わりがある。
執筆時点で昨日(2024/04/23)で、前作の『プリマジ』のマイページサービスが終了したという。
愛でたマイキャラのマイページが閉鎖される辛さはだいぶ大きいものと察する。
アイプリとて永久に続く作品ではないだろう。本当に『アイプリバース』という空間があれば…。(誰かがVRCとかで作ったりしないかなー)
推しは推せる時に推せ…という先人の言葉を噛み締めて、後悔しないようにマイキャラや、作中のキャラクターを愛してあげたい。
※1 筆者の本業はITエンジニアである。
※2 バース機で獲得出来るコーディネート用カード。ゲーム内で選択したマイキャラの1枚が印刷されて排出される
※3 アイプリ機からランダムに排出されるカード。★4,★3,★2とスペシャルがあり、★4は箔押し印刷されている。
※4 ★4の一部カードのサイン入り版。デザインが少し違う他、アイプリ機での認識も異なる。
たかが1円、されど1円。読者様のお気持ちは、個人サークル「Sewing Future」の創作活動(同人誌発行・衣装製作)の補助費として充てさせていただきます。