#91無風状態に背徳の風が吹く

田中さん

この「無風状態」という往復書簡ブログ、100回まで頑張ろうと言っていたのに、おっちゃんのぼくらは息が続きませんでしたね(苦笑)。

調べると、去年の2月19日が最終更新日で#90で終わってます。いくつか読み返してみると、刺激的を超えて攻撃的だったりしますが、まあ、これが我々の持ち味なんでしょうね。

ぼくが批判の対象としている矛先にあるのは「気持ち悪い支援」と「気持ち悪い組織」です。ぼくはそれを絶対しませんよ、という自戒を込めて書いているし、しなくていいように独立したと言っても過言ではありません。

それに目をつぶって組織を拡大維持しだしたら、その時は田中さんがぼくに、やさしい関西弁で「もう引退してもいいんちゃうか?」と言ってください。ぼくの法人の人たちにはぜったい言えないと思うので。ポイントは“やさしく”だからね。

いきなり脱線してしまいました。もうちょい、再開に向けた意気込みを書こうと思っていたのに。

この「無風状態」を楽しみにしている支援者が全国にいたりするのを、田中さんも感じていると思います。多分オタクなんだと思います(笑)。多分、組織の中でもマイノリティー支援者でしょうね。だって、どっかのサポステで「昨日の無風読んだ?」「ああ、まさにって感じだったね!」とは絶対にならないし、なっちゃいけないような気がします。

こっそり読んでで、読後感に「背徳」がある、という無風状態がいいなあ。

                                 石井

「気持ち悪っ」と思う支援と組織

石井さま

再開、うれしいですね!! でも、いきなり来ましたね、石井さん! 「気持ち悪い支援・組織」とは、なかなかうまくニュアンスをつかんで表現しますね。

僕が、「気持ち悪っ」と思う支援は、重要な事柄の、その重要性にみんなが気づかないままスーッと時間と言葉が流れていくあの瞬間です。

その瞬間、クライエントさんが重要な事をこぼし始めているかもしれない。あるいは目の前で「何かおかしい」ことがうっすらと始まっているかもしれない。

それを、支援者たちが気づかず(気づいて隠すのは「気持ち悪い」というよりは「ダメな支援」ですね)、そこに標識や旗を立てることなく何事もなかったように時間が進むあの瞬間が、僕にはとても気持ち悪いのです。

僕の仕事は、気持ち悪っと思った時にすぐにブレーキをかけ、人々に問題ないやり方で確認することだと意識的に動いています。

それはスタッフや同業者のトレーニングにもなると思います。

また、気持ち悪い組織は、

1. 代表の顔が見えない

2. 代表の顔が見えても、代表と現場が完全に乖離している

の2点に分かれ、特に2が気持ち悪いです。代表の悪口を言う組織はある意味普通ですから、僕には微笑ましい。

一番気持ち悪いのは、「代表に興味なし」のパターンです。

これは、スタッフが組織のミッションに興味ないこととも連動するようです。★

                                 田中

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