読書感想文

【夏休みの宿題】読書感想文のすすめ

7月になりました。お元気ですか、どうも詩人です。
学生さんやお子さんのいらっしゃるご家庭では、そろそろ夏休みに向けてそわそわとしだす時期でしょうか。

夏休みといえば、夏休みの宿題。
夏休みの宿題といえば、読書感想文。

というマジカルバナナで、本日は読書感想文についての記事です。


いかがですか。
読書感想文、お好きですか?
わたしはびみょうです。

学生時代、私はあまりまじめで一生懸命なタイプではありませんでした。なので「夏休みの宿題」も毎日コツコツこなすということはできなくて、最終日間近にあわててやる方、なんなら最終日を過ぎてもしばらくあわてている方の人でした。
そんな私ですが、読書感想文だけは毎年かかさず提出していました。でもそれは、読書感想文が好きだったからではありません。さいわい小さいころから詩を書く習慣があり、他の生徒よりも〝言葉の表現〟に慣れていた私にとって、読書感想文はとても便利なツールだったのです。

「読書感想文」に苦手意識を持っている人は多いです。
苦手じゃなくても、「どうして書かなきゃいけないんだろう」「書かなくていいなら書きたくない」と思っている人が大半です。また、読書感想文以外の勉強を大事にしているので、そこに時間を割きたくない、と思っている人も多いでしょう。
そのようなわけで、多くの学生さんは読書感想文に真摯に取り組むよりも、「原稿用紙の文字数をなんとか埋める」という作業をして、宿題として提出しています。

だから、良い文章を書こうとすると、とっても目立つのです。

特にコンクールに提出する作品を選ぶ国語科の先生方に、良い印象を持っていただくことができます。
真面目に問題集を解く生徒さんは多いですが、読書感想文で〝文章を磨く〟作業をする子は本当に少ない。多少ワークドリルのほうがなあなあでも、「ちゃんと文章を書く子」という印象は強いです。実際、私は本当にテキトーな勉強をしていた学生でしたが、成績をかなり融通していただきました。(……あっ、これはここだけのひみつにしておいてくださいね!)
もともと言語表現に慣れていたので、書くということがあまり苦ではありませんでしたし、私にとって「読書感想文」は労力に比してメリットの大きい、ラクな仕事だったんです。

とはいえ、読書感想文が得意だったわけではありません。
というか、むしろ今現在も少し苦手な部類です。

読書感想文が難しいのは、「観賞」し、「観賞した内容」を、「論理的に伝達」しなければいけないところです。
「観賞」とは、気持ちの動きです。観賞文(≒感想文)を書くためには、自分の心がどのように動いたかを冷静に観察して、理解しなければいけません。これがまず難しいんです。自分が何を感じているかって、けっこうわからないものなんですよね。
その上それを、正確に他人に伝えなければいけないのですから、これはたいへんです。日常生活でさえ、思っていることが正しく伝わらなくて、友達や家族とケンカをしたりすれちがったりするのに。文章で、顔もわからない読者へ向けて、自分の気持ちを正確に伝えようというのは、けっこうムチャブリです。
だいたい、本を読んだからって「書きたいこと」なんかそんなに出てこないし……「感じたこと」とか、〝無〟ってかんじのときもあるし……2000字、多すぎだし……
いま、私はこうやって詩人としてnoteに記事を書いたりなんてしていますが、いま作品の感想を書くときも、2回に1度は「知らんけど」って言います。しょうがない、よう知らんし。

でも、そんなかんじでも大丈夫です。
良い観賞文は私にもうまく書けませんが、「〝読ませる文章〟っぽい良さげな雰囲気」をつくるコツならあります。
そして夏休みの宿題の読書感想文においては、「良さげな文章をつくろうとしているっぽい」くらいの努力でも、他の人はしないので、格段に目立ちます。

それになにより、自分の考えたことを〝きれいに〟書けたときの満足感はすごい。
経験して損はない気持ちよさです。
そしてきれいに書けたら、絶対に誰かに読んでほしくなります。
宿題の読書感想文なら、少なくとも先生が読んでくださいますし、なんなら採点と称して感想をくださることもあるかもしれません。すごい。自分で書いた文章に感想をいただける機会、おとなになるとないですよね。いちど感じてみてほしいです。びっくりするくらい、嬉しいので。


いかがでしょう。今年の夏は、ちょっと気分を変えて「読書感想文」をかっこよく良さげな感じに書いてみては?

――というわけで、読書感想文のすすめでした。
今年はこちらのnote上にて、読書感想文に関する記事を更新したいと思っています。
もしよければ今後も記事をご覧いただき、読書感想文をちょっと良さげに書いてみようかな、とトライしてもらえたら、と思います。

ほんとうは、みんなで読書感想文を書いて感想を言い合いたいところなのですが、それはできるかどうかわからないので、とりあえずいくつか読書感想文にまつわるトピックで記事を書いてまとめたいなと考えています。
たとえば、読書感想文の書き方についてや、上に書いた「良さげな雰囲気の文章をつくるコツ」、また読書感想文コンクールの課題図書についてなど。
まだ書くことをすべて決めているわけではないので、気になることや読書感想文にまつわるお話などがありましたら、コメントやツイッターで教えていただけたら、とてもうれしいです。

それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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