UVERworld TAKUYA∞の歌詞の秀逸過ぎるOxymoron 10選
※2019/09/07の投稿(はてなブログから引っ越しました)
※2019/12/08に追記あり
シンプルな言葉を使って、エエこと言う。
これ、最近のTAKUYA∞の歌詞の特徴で、それが個性として確立されてきたなーと感じるのですが。その中でも、一瞬「え?」と思ってしまうような表現で意表を突いてくる逆説的表現がわたくし大好物なので、今回集めてみました。
こちら↓でお約束したやつです。
【逆説的】 とは
[形動]真理にそむくようでいながら、実際には真理をついているさま。また、普通とは反対の方向から考えを進めるさま。
(小学館・デジタル大辞泉)
そもそもこの「逆説的」という言葉自体がTAKUYA∞と親和性高いですね 笑
2019/12/08追記:
UVERworldの10thアルバム収録の曲「OXYMORON」をきっかけに知ったのですが、撞着語法(Oxymoron)というそうです。
撞着語法(どうちゃくごほう、英語: oxymoron)とは、修辞技法のひとつ。「賢明な愚者」「明るい闇」など、通常は互いに矛盾していると考えられる複数の表現を含む表現のことを指す。形容詞や連体修飾語、句、節などが、修飾される名詞と矛盾することとしては、形容矛盾(けいようむじゅん)とも言う。論理的には、「Aであって、かつ、not A」であるということはありえない(矛盾律)のにもかかわらず、そうであるかのように語ることである。狭い見方をすればつじつまがあわず、単なる誤謬にすぎないように見えるが、複雑な内容を簡潔に表現する修辞法として用いられている場合もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この記事は『UNSER』リリース前に書いたものなのですが、『UNSER』というアルバムがこの撞着語法の宝庫だったので、後日この投稿アップデートしますね。
1. そうだ真っ直ぐだ その突き当たりをまだ真っ直ぐだ(BABY BORN & GO)
一般的に考えたら「は?何言っちゃってるの?」って感じなのだけど、UVERworldの場合はこれが正解。
突き当たりなのに曲がらないっていうね。
突き当たりの壁見えてても知ったこっちゃねぇ!な感じね。
誰に何言われようが、一度決めたら「男祭り!!!!」な感じね 笑
「猪突猛進」とは彼らのためにあるような言葉だなー、とつくづく思うわけです。
2. 戦う時はいつだって一人だぞ でも一人じゃない事も分かるだろ?(Fight for Liberty)
これはホント名言というか、もう88世紀に残したい格言。
いつか子供がひとりで戦わなきゃいけない日が来たら、そっとこの曲を渡そうと心に決めております。
3. 「一度も間違いの無い」そんな間違った生き方望んでる訳じゃない(ナノ・セカンド)
「間違いのない間違った生き方」。うまいこと言うやん・・・ハァ・・・好き。
「間違い」や「失敗」ほど、人を成長させるものはない。それをくぐり抜けたからこそ見えてくる景色があるんスよね、わかるッス!間違いを避け続けるだけの人生なんて、間違いなく間違いッスよね、タクヤ兄さん(泣)!
4. 底なし沼にほら底があって 今もなお汚れ行くこの町じゃ(僕の言葉ではない これは僕たちの言葉)
底なし沼なのに底があったら「底なし」じゃないじゃん!!!オイ!!!ってなるけど、これはその後に続く
「ただ空気だけを吸おうとしたって 悪いものも一緒に吸い込んでしまう」
と繋がっていて。
この世界、善と悪は綺麗に棲み分けされているわけで無く。
悪の世界が「底なし沼」であれば、「悪いもの」はただ奥深い闇へと流れ続けるのみだけど、そうではなく底があるから循環してしまい「この町」にも知らぬ間に忍び込んでくる。
っていう事なんだろうなーと解釈しているんだけど。それを「底なし沼に底がある」っていう表現するセンスが独特で面白いなー、と。
TAKUYA∞の歌詞は基本的に光と闇の世界はシームレス、「天国への道は地獄から繋がってる」っていう思想が根底にありますよね。
5. まるで水を得て溺れる魚(WE ARE GO)
水を得たらイキイキするはずの魚が、まさかの「溺れる」というw
発想が斬新で、うまい風刺表現だなーと普通に感心してしまった!(拍手)
6. 勝ちにこだわってるわけじゃない 負ける訳にいかないだけ(WE ARE GO)
いやいや、何を仰いますかTAKUYA∞さん!私から見るとあなた∞ほど「勝ち」や「No.1」にこだわってる人もなかなかいませんけどね、というツッコミを入れつつw、面白い表現なので選出。
7. 生き方に殺されてたまるか(WE ARE GO)
これも「生き方に殺される」ってなんのこっちゃ!だけど、
「自分を捨てて生きるのは そりゃもうほぼ自殺行為」
と繋がってるんですよね。
『WE ARE GO』大好き過ぎて3つも選んでしまいました・・・
歌詞も素晴らしいけど、もう曲が泣けるほどカッコイイので、聴いたことないという全世界の人に今すぐ聴いてほしい!
8. 理想という現実へ(IDEAL REALITY)
「理想」と「現実」は普通は対義語だけど、掲げた「理想」に限りなく近づけば「現実」と「理想」はいつか重なる。理想を理想のままで終わらせないゼェ〜!っていうTAKUYA∞らしい発想、好きです。
9. もう捨て身で飛び降りるつもりで 行ったはずが登りつめてった(奏全域)
昔から色んな人が表現してきた「真理」だけれど、それを手垢のついた言葉ではなく、TAKUYA∞らしい言葉で表現しているのがいいなー、と。
捨て身で飛び降りたらいつの間にか登りつめてる。うん、いいよね。(噛みしめる)
10. 君だけ見つめ 君からだけ目をそらし 伝えようとしてる bye-bye(ConneQt)
今でも君だけを見つめているけれど
気付かれないようにと僕は 君からだけ目をそらして
綺麗に見せようとして 聞きわけが良い事で
汚れてしまうものがあるから いつかは強がりも bye-bye
「君だけを見つめ、君からだけ目をそらして」
「綺麗に見せようとして、汚れてしまうもの」
うまい事言ってるけど・・・言ってるけど・・・切ない・・・(泣)!!
不器用かよぉ・・・。高倉健でも、もうちょっとうまいことやるんじゃないのぉ!?(知らんけど)
TAKUYA∞はうまくいかない恋愛の詞の方が格段にいいよね〜、というのが個人の感想。
今回は「いかにムゲムゲしいか」という基準で10フレーズ選定したのですが、他にはこんなフレーズも。
弱さを知って強くなれ(儚くも永久のカナシ)
ゆっくりと着実に急ぐ(Touch off)
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