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退職エントリ ~独立系SI企業からユーザ系企業に移るまで(表編)

皆さん、お疲れ様です。昨年に17年間働いてきた独立系SI企業を辞めて、ユーザ系企業に転職しました。今はそこで社内SEをやっています。今の仕事に慣れてきたので、この機会に退職エントリ?というのを書いておこうと思います٩(ˊᗜˋ*)و

今回はネタなしです。普通に書きました。

(ご注意)ここに書いた内容は、SierやSESや、前職の派遣先や所属した企業の全てを否定する訳ではありません。どこにでも誰にでも、良い面や悪い面がありますし、単純にその現場が今後やりたい仕事ではなかったという話です(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”


前職はソフトウェア開発をしていた地元の中小企業

僕はプログラミングをしながらソフトウェア開発を行いたかったので、それが出来る地元の企業に入社しました。入社当時は受託開発がまだあったので、最初は自社で開発をしていました。

しかし、地方では仕事が集まらなかったり、大手企業の定めるセキュリティレベルの開発環境を構築することが条件だったりして、事業はどんどん受託開発から客先常駐のSESへと移っていきました。

その後、ソフトウェア開発事業部が、ソリューション事業部へと名前を変えることになり、「もうソフトウェアの受託開発を止めたのかな?」と思ったのをよく覚えています(´・ω・`)


とある金融大手SierとSES事業

SESでもプログラミングができる企業がありますが、前職の場合、主要顧客がとある金融大手Sierだったこともあり、プログラミングのできない仕事が増えていきました。

(※)とある金融大手Sierの大規模プロジェクトでは、工程を分業した多重階層の体制が多かったり、オフショアに開発を委託して開発費を浮かそうとする事が多かったため、国内でプログラミングする人がいなくなっていきました。

ちなみに多重階層での、前職の立ち位置は次の通りです。

1.とある金融大手Sier
  ┣2-1.大手メーカーのグループ会社
  ┃ ┣3-1.協力会社(前職)   ←ココ!
  ┃ ┃ ┣4-1.協力会社
  ┃ ┃ ┃ ┣5-1.協力会社
  ┃ ┃ ┃ ┃ ┣6-1.協力会社
  ┃ ┃ ┃ ┃   ┣7ー.…(省略)
  ┃ ┃ ┃ ┣5-2.フリーランス
  ┃ ┃ ┣4-2.協力会社
  ┃ ┃   ┣5ー.…(省略)
  ┃ ┣3-2.協力会社
  ┃   ┣4-.…(省略)
  ┣2-2.大手メーカーのグループ会社
  ┃ ┣3-.…(省略)
  ┣2-.…(省略)

何だこれって感じですねw 会社多すぎです。。。( ̄▽ ̄;)

今はだいぶ改善されたのかなぁ。。。?


どんな仕事をしてきたか

以前、16年目くらいにTwitterにアップしていた画像が残っていたので、上げておきます。

職種でいうと、SaaS型?サービスの業務アプリケーションエンジニアになると思います。

金融の業務アプリケーションってどんなものかと言うと、例えば金融機関の窓口のお兄さんお姉さんが、お客様情報の登録や照会をする為に使っているアプリケーション等々と言えばイメージが付きやすいと思います。

入社後はプログラミングから入り、プログラム設計、内部設計、外部設計と順に担当してきました。その間にPMO、品質管理、性能改善なども行ってきました。

上述した、とある金融大手Sierのシステム開発方針により、9年目でプログラミングがなくなってしまったのが切ない所です(= =;)

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僕の場合は、何年も同じ仕事を繰り返したくなかったし、上流工程の人が決めた変な仕様を組むのが嫌だったので、いつか自分で仕様を決めてやると思っていました。

なので、派遣先や上司に、上流工程の仕事を担当するように繰り返し希望を出し、順番に一つ上の工程を経験するようにしたので、一通りソフトウェア開発工程をやれた感じにはなったのは救いでした。


今、その現場はどうなっているのか

派遣先や前職の若手達は、工程分業化が進んだ今、外部設計や総合テストやオフショアコントロールの仕事をメインに担当しているはずです。

それに対し、前職の管理職は「プログラミングのできる若手が育たない」とか、「お前のようなキャリアをモデルケースとして若手を育てたい」と言っていたので、ビジネス形態と教育方針が乖離しているのが明白でした。

こうなってしまうと、ビジネス寄りでも、プログラミング寄りでもなくなってしまうので、(だから、マネジメントを強化したいという会社や上司が増えてきたのかもしれませんが、)今は、何を自分のキャリアの主軸にするか非常に難しくなってるのかなと思いますҨ(´-ω-`)

若手さんには、そんな中でも「自分は〇〇が得意!」と言えるものを拾って身につけるために、常日頃、今何をすべきか模索して欲しいと思います(๑•̀ •́)و


前職の良かったとこ

前職では、次のようなことが良かったです。①②③が転職時に有利に働いた気がします。

①ソフトウェア開発工程を一通り経験できたこと(ただし、今は難しいと思う。)

②大手の大規模プロジェクトに携わることができ、サービスの立ち上げ、リプレース、移行、品質管理やPMOなどのノウハウを得られたこと

③たくさんの企業とエンジニアがいる中で、仕事を終わらせるために何をすべきかを学べたこと

④最終的には元請けと同じ立場で仕事ができる機会があったこと

⑤異動することで環境を変えることができたこと(ただし、年次が上になるほど難しくなった。)


前職の良くなかったとこ

前職では、次のようなことが嫌でした。

①自分の作ったシステムだという自覚が得づらかったこと

②責任範囲が不明瞭で、成果を認識してもらいづらかったこと

③今までのスキルが活かせていなかったこと

④新しい技術に触れる機会がなかったこと(スキルアップする部分がなくなったこと)

⑤仕事でプログラミングが出来なくなったこと

⑥会社と会社、担当と担当で線引きが酷く、みんなで一つのシステムを完成させようという意識がない現場だったこと

⑦何より、怒る人ばかりだったこと

⑧ここであと20年(定年まで)仕事したいと思わなかったこと

⑨残業や休出が多く、プライベートの時間が削られていたこと

⑩どんなに事前に計画した年休ですら取得を拒否されたこと


転職することになった理由

そんなこんなで、モヤモヤが溜まりに溜まってしまったので、良くなかったことを一回整理してみたら、こんな結果になりました。(▶︎は整理結果)

①自分の作ったシステムだという自覚が得づらかったこと
 ▶︎自分の舵取りで何かを作れる仕事をした方が良い

②責任範囲が不明瞭で、成果を認識してもらいづらかったこと
 ▶︎自分の仕事が、責任と成果に直接紐付く仕事をした方が良い

③今までのスキルが活かせていなかったこと
 ▶︎自分のスキルを活かす、伸ばす仕事をした方が良い

④新しい技術に触れる機会がなかったこと(スキルアップする部分が業務知識以外なくなったこと)
 ▶︎新しいことにチャレンジできる仕組みを作れる、または仕組みのある場所で仕事をした方が良い

⑤仕事でプログラミングが出来なくなったこと
 ▶︎継続してやりたいけれど、自分のキャリア的に第一線に復帰するのは難しいし、スキルも活かせなくなる可能性もあるので、自分にとって必須ではないのかも

⑥会社と会社、担当と担当で線引きが酷く、みんなで一つのシステムを完成させようという意識がない現場だったこと
 ▶︎自分の舵取りで仕事するならそんな仕事の仕方はしない、させない

⑦何より、怒る人ばかりだったこと
 ▶︎理不尽に怒る人達に尽くす義理などない

⑧ここであと20年(定年まで)仕事したいと思わなかったこと
 ▶︎仕事人生の折り返し地点。あと半分も悶々鬱々とした気持ちで仕事する意味は無い。楽しんで仕事した方が良い

⑨残業や休出が多く、プライベートの時間が削られていたこと
 ▶︎パフォーマンスが発揮出来る職場で仕事した方が良い

⑩どんなに事前に計画した年休ですら取得を拒否されたこと
 ▶︎自社が自分に与えてくれるモノはデメリット以外なくなったよね?(勤続年数が長いので、今後の退職金の延びはあるかもしれないけど)


ぼく「あ、この会社にいる意味にないやΣ(´□`;)」


結論

社内システムを持っていて、風通しが良く、チャレンジに寛容な、勤怠管理のしっかりしてる、ユーザ企業の社内SEに転職した方が良い。

となりました。

給料は前職とほぼ同じです。でも残業が減り、年休使用率は上がって、しかも上記の問題が解決するなら、万々歳なのかなと思っています(*´ω`*)

転職後のお仕事

参考までに、転職後のお仕事はこんな感じです。

①社内システムの開発フロー見直し
 
②社内システムの品質向上策の検討
 
③新技術、新サービスの情報収集
 
④IT関連企画の立案・推進
 
⑤利用部門の問い合わせ対応
 
⑥社内の業務改善全般


さいごに

今まで色んなことをTwitterで呟いて来ましたが、お話を聞いて頂いた皆さんには本当に感謝しかありません。あと、転職をする際に、「ウチにこないか?」とお誘い頂いて、とても嬉しかったです。ありがとうございました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”

これからもよろしくお願いします。
以上です。

転職エントリの裏編はこちら



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