詩「もぐら」
しばふの庭にできた
土の小さな山
ひとばん そのまたひとばんで
山はどんどんふえていく
「あれはなぁに?」
お母さんに聞くと
「もぐらのあなのあとよ」だって
地面をほってほって
できたあなに もぐらは入るんだって
これだけ山はできても
もぐらのすがたは見あたらない
はずかしがりやさんで
出てこられないのかな
ぼくも もぐらといっしょに
土の下にもぐっていたい
そうすれば 勉強しなくてすむし
ずっとねむっていられるでしょ
でも ほんもののもぐらとちがって
ときどきみんなに顔を見せたい
ゲームセンターの
もぐらたたきみたいにね
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