【資格取得】ウェブ解析士/上級ウェブ解析士 対策

こんにちはシステム開発会社でWebディレクターをしているmugicokeといいます。
日々Webやマーケティングの勉強をしておりますが(いるつもり)、今回は11月、12月で取得したウェブ解析士と上級ウェブ解析士の資格取得のことを書いていきます。

ウェブ解析士とは

ウェブ解析士とは「成果につながるウェブ解析ができる人材を育成するための認定資格」です。
※一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)公式サイトより引用

ウェブ解析士には、以下の3つのランクがあります。
・ウェブ解析士
・上級ウェブ解析士
・ウェブ解析士マスター

ウェブマーケティングに必要なスキルは、単にアクセス解析の知識だけでなく、観測すべきKPIの設定、事業に則した現状分析および目標を達成するための計画立案、プロジェクトのファシリテーション等、多岐にわたる能力が求められています。
しかし、これまでこれら専門的知識と実践的スキルを習得できる環境も、習得した人材を評価する仕組みもありませんでした。
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)では、こうした現状を問題視し、実務で活躍できるウェブ解析士の育成が急務と考え、成果につながるウェブ解析ができる人材を育成するための認定資格を設けました(※一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)公式サイトより引用)。

それが『ウェブ解析士』です。

合格に必要な知識や知見

ウェブ解析士、上級ウェブ解析士取得に際して必要なモノは、ザックリ言うと以下かと思います。

①自身(自社)の顧客理解と競合理解、自社事業理解に関する知見(ウェブだけじゃなくてね)
②ウェブサイトの仕組みを大体分かっている
③ウェブ広告に関して
④Googleアナリティクス(GA)を分かっている
⑤KPI、KGIとかを分かっている

実際に業務でこれらに携わっている人からするとさして問題はありません。
ただ、『なんだそれ?』という人も安心して下さい!

ウェブ解析士テキストを購入すれば大丈夫です!
(ていうか、ある程度の知見持っていても、このテキストがないと合格は厳しいかもです)

合格への対策(初級)

勉強方法
・とにかくテキストを読むこと
・あと、問題を解く。何度も解く。
・電子書籍の問題集も利用する。通勤時間などで解く。

これを1ヶ月は繰り返してください。
初級の段階ではGAの操作をしたことが無くても、テキストだけでなんとかなります。
基本丸暗記ですが、コンバージョン率などの計算問題は注意が必要です。
通常問題と同様4択問題ですが、結局は計算しないと導きだせません。公式を頭に入れるのは勿論、『問題を問いて導き出す感覚』を少しでも身に着けておいたほうがいいでしょう。

試験(60分60問、4択問題)
・1分で1問ペースで解く必要があるので、多少迷っててもどんどん解く。
・テキストを見る時は該当箇所の付箋よりも、最終ページの索引から探す。

計算問題以外は問題を見て考えるというより、記憶から引き出す感じです。なので勉強の際『テキスト持込OKだからなんとかく覚えておけばいいや』だと死を招きます。計算問題を解く時間もなくなります。

テキストに付箋を貼る人が多いのですが、10枚以上貼ってしまうと、付箋に文字を書いておいても『あれ?○○ってどの付箋だっけ?』となります。それよりも最終ページの索引から引くほうが遥かに早いです。

・計算式は公式の一覧を用意しておく

丸暗記出来てない場合はこれでいきましょう。
あと、オンラインで行うとしたら2台PCを用意して、1台でエクセルなどに公式の計算式を用意しておければ強いです(多分違反ではないと思いますよ。。。)

あ、試験合格後レポート提出あります。セッションやPVのデータからの傾向や改善案を盛り込みます。
慣れてないとちょっと手こずりますが、、、、以下を参照して作れば大丈夫ですからご安心を!

2018年版 ウェブ解析士修了レポートの書き方

合格への対策(上級)

上級は2回の講習を受け、それに伴う課題を提出することがミッションです。流れはざっくりこんな感じ

①事前課題作成&提出 ⇒ ②1回目講習 ⇒ ③中間課題作成&提出(その際1回目講習で発生した事前課題の修正版も提出) ⇒ ④2回目講習 ⇒ ⑤修了課題提出(その際2回目講習で発生した中間課題の修正版も提出)
※①~⑤で約1ヶ月程度
詳細はこちら
【対策/注意点】
・可能であればGAに慣れておく。
・時間にゆとりのあるときに受ける。
・課題に関しては、締め切り日の10日前には手をつけ始めること。
・事前、中間課題は理解できないところが多いだろうけど、ひとまず作っておく。
事前課題
対象とされる事業の改善案を制作します。

・その1
事業内容でどんなミッションとゴールを設定するか、3C/4Cなどの分析、そこから導き出されるコンセプトを決める。

・その2
カスタマージャーニーマップを作る

この2つは作ったことがなくても、ネットで検索すれば何とかになります。ただ、課題内容の指示書が分かり難いので、少し迷ったりしたらザックリ作るのでもOKです。1回目の講習会で修正できますから。
中間課題
個人的にはこれが一番厄介でした。

対象とする事業の具体的な改善案を作ります。
ウェブ解析士協会が用意している指示書的なものはEC、リードジェネレーション、メディアサイトなど、ジャンル問わない汎用性のあるものとなっています。ただそれ故にか、事前課題以上にお題となる事業(サイト)によってはその指示内容が分かりにくく感じる箇所が多々見られました。
それを読み解くのが苦労しました。

用意するのは基本以下です。
・改善の施策内容をまとめたもの(5つ)。
・その施策を実施した後の分析方法をまとめたもの(3つ)。
・施策を達成するための施策評価シート(カスタマージャーニーマップに近い)。
・施策の中でイベントの設定などを作業者に依頼するための『施策実装指示書』
・セッションやCV、売上などの数値を目標値にあげるための半年間の計画書。

中間ではGAの知見が必要となってきます。
例えばセッションが増えると、直帰率も上がります。そう言ったことってGAに触れていないと理解し難いかもしれませんので、機会があれば少しでも事前にGAに慣れておいてください。

ただ、事前課題同様、迷ったりしたらザックリ作るのでもOKです。2回目の講習会で修正できますから。

GAに慣れてる人も、ポイントとしては冒頭の【対策/注意点】で挙げたように、『早めに手を付けること』です。意外に時間を要します。
修了課題
ここでは全体のPVやセッション、流入先、CVなど実際にGA見て、データを抽出して傾向を読み解き、改善案を作ります。

これ、実際の業務でやっている人はさほど大変ではないと思います(ただボリュームがあるので時間が掛かることを覚悟しておいてください)。
GAを使ってない人やPDCA的なことを普段行っていない人は苦労すると思います。
なので、『GA/PDCA良く分からない』と言う人は、2回目の講習後に別途任意で受けられる以下の講座を受けることを推奨します。

修了課題レポーティング講座

この講座では『データ抽出』を学びながら行えます。自力で『データ抽出』を行うのが不安な場合は絶対受けたほうがいいです。
抽出したデータの考察と改善は、慣れていても結構面倒です。
少しでも負担を減らしておきましょう。

・ここでのポイント
やはり【対策/注意点】で挙げたように、早めに手を付けるです。そしてGAに慣れていない人は絶対『修了課題レポーティング講座』を受けてください。

レポート作成の為の締め切りに追われる上級講座ですが、時間さえキープできれば必ず受かります。
ただざっくり見積もっても3、40時間くらいは必要ですので、連休など時間的な余裕を作れるときに受けるのが良いでしょう。

最後に

初級、上級ともに受けてみると分かりますが、ウェブ解析士はただウェブを解析するだけがスコープではありません。

データ抽出しておわり
傾向だけ見て終わり

これだけでは意味がありません。
KPIをしっかりと定め、その上でデータを解析し、どのような傾向かを理解し、KPI達成の改善をしていく。
そのKPIはウェブだけとは限りません。
ウェブ解析士のミッションは、

ウェブのみならず事業者の業務全般を理解し『改善する』こと

これを念頭に置き、勉強して資格を取得し、事業者の業務改善並びに社会貢献をしていきましょう!


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