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流行に弱い私と、シブヤ。

久し振りに渋谷に行ったので、今回はこんな話題にしてみました。

モードの街なのか、ギャルの街なのか、ハロウィンのとき治安が悪くなる街なのか、分かりませんが、とにかく私は今時の流行に乗れないタイプです。
頼みの女子高生時代も、どちらかというとアキバに親しみながら田んぼの延々と続く道を通学するド田舎の娘でした。スカート丈が膝より上になったことはありません。

そんな私ですが、なぜか人生で何度か、渋谷に積極的に向かうタイミングがありました。
知ってる人には今更の、流行の発信地ではない渋谷の紹介に、なるかしら?なればいいなと思います。長くなるので全部は語りきれないと思います。

2.26事件とNHK
いきなり物騒ですみません。
中学生時代の私は既に近現代史オタクに片足を突っ込んでいて、その中で、一冊の本に出会いました。
『盗聴 二・二六事件』(中田整一)
という本です。なぜか実家の近くで著者のサイン会兼講演会?(記憶が曖昧です)があり、足を運びました。
2.26事件といえば、昭和初期の陸軍青年将校によるクーデターです。この本は、それにまつわる盗聴記録が発見されたことを受けて、改めて事件を紐解いていく、というような内容だったと思います。
講演会では、その盗聴記録の一部を聴くという貴重な経験を得ました。

さて、この本をきっかけに私は初めて自分から渋谷に足を運ぶこととなります。

理由は、渋谷のNHKの程近くにかつてあった陸軍刑務所。
青年将校の銃殺された場所といわれており、現在は慰霊碑があります。
妙にフットワークの軽かった私は、ド田舎からそれをとにかく拝んでみるために足を伸ばしたわけです。
ちなみに、前述の本いわく、事件の盗聴された録音盤がNHKにあったということで。もちろんそれ自体を見れるわけではないでしょうけれど、訪れたのはそういう意味もあったのかもしれません。どうなの?当時の私。
(あと、当時やってた大河ドラマの収録見学もついでにしました。)

一世風靡にハマるゆとりのわたし
それからしばらくして、なぜか私の中で急に一世風靡ブームが来ました。
一世風靡セピアです。ソイヤ!です。
私はアラサーのゆとり世代です。ですから世代的には外れているし、ハマったときにはとっくの昔に解散していました。
なぜそれでハマるのかと言われれば、当時私は、やはりとっくに最終回を迎えていた『踊る大捜査線』にどハマりしていたからと言うしかありません。
なぜ当時『踊る』に突然ハマったのか?それは……今となってはもう分かりません……ただ今でも大好きですし、やっぱり推しは室井さんです。
かくして一世風靡セピアのCDを買い漁り、発売している限りの映像を入手し始めました。
そこで出会ったのが『SHIBUYA』でした。
解散ライブのDVDだったと思います。
明らかに他の曲とは異なる雰囲気の曲調に、これが特別な一曲だということはすぐに分かりました。
私は何も知らなかったのですが、彼らは渋谷のストリートから始まった集団だったのですね。
「俺たちの街」として語られる渋谷。なんだかギャルの街渋谷(当時私はそう思っていました)とはまったく別物のようにも思えました。
同時に彼らの曲によく出てくる「道」という言葉の意味が少し見えたような気がしました。
けやき通り、公園通り、スペイン坂……田舎娘の私には分からなかったけれど、色々な通りの名前が曲中に出てきます。
分からないなら……行くしかない……!!!

これが私の二度目の渋谷でした。


(自分に聖地巡礼癖のようなものがあることに気付くのは、さらに数年後のできごとになります……)


今は『ヒプノシスマイク』にハマり、何度目かのシブヤを楽しんでいます。

それぞれまったく違うジャンルなのに、なぜか気がつくとそこに辿り着いていることが割とある。
ごちゃごちゃしてるけど、だからこそ、そう、なんでしょうね、渋谷って。


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