KV.545をピアノで弾くときのトーク

お次はクラシックの名曲を弾かせていただこうと思います。
「KV.545」です。
「KV.545」という曲は、モーツァルトのピアノソナタの一つです。
ソナタというのは音楽の形式の名前です。

モーツァルトの時代は今の曲のようにタイトルがないんですね。
「KV.545」という曲名も、モーツァルトが自分でつけたのではなく、
あとからモーツァルト研究者のケッヘルが年代順に番号をつけたものです。ですから、モーツァルトはソロのピアノソナタを全部で18曲作ったんですが、18曲とも名前は全部ソナタです。番号がないと分かりません。

「KV/545」は明るくて親しみやすいメロディなので、モーツァルトのピアノソナタの中でも最も有名で人気のある曲のひとつなんですが、モーツァルト自身が「初学者のための曲」と記していたことから、どうしても「初めて弾くソナタ」だとか、「子どもが弾く曲」みたいなイメージがあります。

実際ぼくも何年か前の発表会で弾いています。でもぼくは決して子どもの曲ではないと思ってるんですよ。その頃は今思えば弾ききれてませんでしたしね。

「KV.545」にはソナタの大曲を弾くための基本テクニックもぎっしり詰まってるし、何よりものすごく素敵な曲なので、もっとプロのピアニストの方には、コンサートのプログラムに入れてほしいなと思っています。

嬉しいことに、YouTubeで今、ダニエル・バレンボイムや藤田真央さんのような有名なピアニストがこの「KV.545」を演奏しているのを聴けるんですけど、もう次元が違う素晴らしさなんですね。
それを聴いて、あらためてこれは大人も弾くべき名曲だと確信しました。
ぼくも、そんなすごいピアニストには遠く及ばないまでも、今のぼくに弾ける範囲で、もう一度心を込めて演奏したいと思って、この曲を選びました。

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