ニワトリコッケの冒険

「おっす、おらコッケ。愛と勇気と感動を求めて旅の途中さ。あ、こいつは相棒のチーター。チーターっていう名前だけど結局はバッタなんだ。さーて今日はどんな冒険が待っているのか。楽しみだコケー」

犬がめちゃくちゃ追いかけてきた。
「逃げろ!逃げるんだコッケ!!」
おとりとなったバッタのチーターがめちゃくちゃ吠えられている。
「ウー、ガルガルルゥ。ガウッ!ガウゥ!」
まずい、このままではバッタのチーターが食べられてしまう。

そんななか、コッケの親戚のおじさんのお姉さんにあたるマキコおばさんは、パチンコで7万すって、駐車場の警備員にもうちょっとだしてもらわないとだめねー、この店は。ふふふ。などと、2時間ほどからんでいた。警備員は「えぇ。まぁ。はい」を呪文のように唱えるだけであった。

杉並区を中心に活動しているアングラ劇団は、魚を売りさばくというシーンで本当の魚を売りさばいていたため、古い家庭用の冷房機器が一つしかついていない小さな劇場は、若干の腐臭を漂わしながら、クライマックスのTシャツ一枚をまとったキューリを主食とする男、エキセントリック・パーマーが幻のキューリを求めて全世界をめぐり回ったあげく、本当のキューリは心の中にあるのだ。ということに気づくシーンにさしかかろうとしているところだった。

なんとか逃げ切ったバッタのチーターは、自分のことを助けてくれなかったコッケにつかみかかっていた。
「なんで助けてくれないんだよ!仲間だろ!」
「だってあぶないじゃないか。あんなの助けに入ったら俺のほうがガブリとやられちまう。腿のあたりを食い千切られてしまう」
「まぁ、いいや。それよりゲーセン行こうぜ。ゲーセン」
そしてUFOキャッチャーをやって、ルパン三世のフィギュアをとって帰った。

時は夕暮れ。

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麦畑飛魚

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