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[本音で語る]海外医学部っていいの?

こんにちは、海外医学生Nです。

今回は、海外医学部のメリット・デメリットについてお話します。

記事は下記のような構成になっています。

行く前に考えたメリット・デメリット
渡航して見えたメリット・デメリット
→私の評価
 期待通り度 ◎期待通りで満足
       ○まぁ期待通り
       △期待通りとはいえない

👍メリット

  • 英語で医学を学べる
    →◎英語で何かを勉強する事へのハードルが無くなる。
    →◎分からない事を英語の文献から理解する事に慣れる。
    →◎勉強し甲斐があり楽しい。

  • 多様な文化・人種に関する理解が深まる
    →◎自分とは異なる宗教・人種・バックグラウンドを持った人が世界中からくるので、“多種多様な世界”を体感できる。
    →○文化や国民性の違いで良くも悪くもびっくりする事がある。
    例)授業中に先生への質問が良くも悪くも多い…笑笑 
    皆、自分の意見をしっかりと表現できる。テスト中に答えを聞いてくる人がいる(・Д・)  など…
    →△出身地や宗教が同じ者同士で固まる傾向があるので、表面的にしか理解できない。

  • 新たな環境下で価値観の幅を広げられる
    →◎日本の常識や文化に囚われずに生活する事で経験値が上がる。
    →◎自分で物事を対処するスキルや、メンタルが強くなる。段々、物怖じしなくなります…笑
    →◎様々な人に出会い、個性を受け入れる事で、自分の個性も受け入れる事ができる
    →◎自分の生活に重きをおいた、日本とは違った働き方モデルが沢山いる。

  • 英語を使ってコミュニケーションできる
    →◎ネイティブではない人が多いので英語に詰まっても皆優しい。
    →△海外からの友達がうまく作れないと英語を喋る機会が少ない。
    →△日本人同士で固まったりすると、ほぼ英語を話さない。

  • 3カ国の医師免許が取得可能
    →◎英語で勉強をしているのでアメリカの医師国家試験の勉強へのハードルが低くなる。
    →△医師免許取得はスタート地点なので、そこからの働く病院探しなどの方が重要で、医師免許を3カ国取る事がメリットかは人による。

    ✈️ここから先は実際に通ってみて分かったメリットです。

  • 切磋琢磨しながら勉強できる
    →同級生は真面目で向上心がありテストに向けて日々勉強をしている。
    (進級が厳しい為羽目を外しすぎたり、遊んでいる人は1年で学校から居なくなります…)

  • 学年の雰囲気がとても良い
    →勉強する事は当たり前という雰囲気。→勉強を一生懸命する事は恥ずかしい事ではないし、誰も勉強している事を隠したりしない。

  • 勉強をする環境が学校に整っている
    →24時間空いているスペースが図書館や学校にあり、常に他の医学生が勉強していて刺激になる。
    →自分の好きなタイミングでいつでも勉強できる場が提供されているので、ストレスフリーに勉強できる。

  • マイナーな他言語を学べる
    →一度も訪れた事がなかった国の言語で現地の人と話せた時が嬉しい。

  • 海外慣れする
    →日本に居た時はほぼゼロだった海外の人との関わりが、なんとなく分かるようになる。
    →日本よりもルーズなので、自分にも相手にも寛容になる。

👎デメリット

  • 日本の医師免許が確約されていない
    →これは海外医学部受験のリスクとして知っておく方が良いと思います。海外で働きたい方なら問題はないかと…

    ✈️ここから先は実際に通ってみて分かったデメリットです。

  • 授業を行うのはネイティブではない
    →教授もネイティブではないので、講義が分かりにくい事がある。

  • 教授のやる気があまりない(事が多い)
    →シラバス上では授業があるのに、授業が何故か休みになる。
    →途中からクラスが合同になり、少人数では無くなる。
    →講義中に出た質問にそこは試験に出ないから要らないと言う。 など…

  • 授業や講義はあまり役に立たない
    →成績は、Finalと呼ばれる定期試験のみで決まる。よって、授業や講義でやる事よりも自分でfinalに向けて勉強する方が意味がある事の方が多い。

  • 試験に運がある程度必要
    口頭試験の場合、何のトピックを引いたかが合否の分かれ道になる。渡航前から、この話は何度か聞いたことがあったが、いざやってみると運の要素がかなり強いと感じた。

  • 日本の大学生のようには遊べない
    これがデメリットかは個人によるが、日本の大学生のようにバイトやサークル、派手な飲み会などの“遊び”はできない。

  • 日本で開催される期間限定のイベントに参加できない
    →資格試験、講演会など期間限定で開催されるイベントに学期中は参加できず歯痒い思いをする事がある

今あげられる限りのメリット・デメリットを挙げてみました。

海外医学部はいいのか?(私視点)

結局、海外医学部はいいのか?という疑問ですが、私は入って良かったと思います。

メリット・デメリットを沢山挙げましたが、私にとってそれらはあくまでも修飾です。自分の軸となる“勉強する意味”を海外医学部に入った今は見出せています。それは“自分のなりたい職業に就く為の勉強が出来ているから”です。
一つ前の投稿にも書きましたが、私は日本の受験勉強の際に勉強する意味を見出せず、勉強する上でそれがとても苦になっていました。しかし、今は勉強する上で自分の支えとなる考えがあるので、努力する事が苦ではありません。勉強する事がとても楽しく、充実した生活ができています。

中には、日本で医者になりたいのなら日本で受験をした方が良いと仰る方もいます。結局は、どの様な心持ち・期待で入学するのかという事でしょうか…   と最後に曖昧な答えになってしまいました。

今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございます!

次回は海外医学部受験のプロセスの話をしようと思います、それでは👋

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