光の射す方へ。
トンネルを超えた先が必ずある。
同じ毎日を何年も何年も過ごしていると、感覚も麻痺していく。
無難で変わらないこと、そのままでいることが楽になった。
新しいことを始めようにも、やらない理由ばかり探すようになった。
だから10年前を考えてみよう。
だから20年前を考えてみよう。
もっと若かったはずだ、熱かったはずだ。
こんな僕でも無限で無敵だったはずだぜ?
それがなくなったのは、年齢のせい?
挑戦したけれど、1度や2度負けてしまったせい?
立ち止まり、考えてみた。
ふと同世代の成功している人を見て、僕は間違っていたと思う時はあるにせよ。
30歳くらいまでなら、もっと勝負しても良かったんじゃないか?と後悔するにせよ。
それは悔し泣きをするほどじゃない。
そして僕は最初からこんなもんだったんだと、諦めるのだろうか。
あと何十年もある人生に対して、今から答えを出すのだろうか。
不毛な時間を過ごしていた。
活動的な人を見れば、ああいうタイプってスゴいよねと、賞賛するだけ。
頭脳明晰な人を見れば、生まれ持った地頭がいい人なんだよと、決めつける。
容姿端麗な人を見れば、どうせ性格は悪いんだろう、と妬む。
自分といえば、楽に、傷つかず、無難に、もめ事を起こさずに生きたいと願うのみだった。
その割に、突然自分に好意を持ってくれる美人が現れたないかと夢想してみたり。
自分はずっとそうしてきた。
ずっとそうしてきたけど、ずっと何も起こらなかった。
世界にどんどん取り残されている気がした。
世界の中心が自分だった頃は遥か昔。
眩しすぎて振り返ることすらしなくなった。
今はその残滓を舐め、飢えを誤魔化すだけの日々だ。
このままじゃ賛成の反対だ。
ある時自分を振り返り、「これでいいのか?」と思った。
どうしても、「これでいいのだ!」にはならなかった。
そう僕はまだ、バカボンのパパになるには早かった。
悟りも開いていない自分はバカボンでもない。
何もハジメてすらいなかった。
世界は優しいと思えてきた。
もっと可能性あるよ。
やりたいこと見つける能力あるよ。
ちょっとしたユーモアも、個性もあるよ。
どこかの星なら、きっとイケメンだ。
その小さな気遣いだって、見てる人はいるよ。
連絡しなくても、遠くから気にかけてくれる人がいるよ。
きっと、ピンチなら助けてくれる人がいるよ。
どこかに、好意を持ってくれる人もいるよ。
自分はなんだって出来んだるよ。
そう自分で自分に語りかけたら段々そう思えてきた。
世界は優しい、バカボンのママくらい優しいんだ。
でも実際躊躇する感覚があるんだ。
でもこの縛りは何だろう?何が躊躇させるのだろう。
恐怖か?
失敗か?
未知か?
安定か?
評価か?
嘲笑か?
失望か?
疲労か?
諦めか?
劣化か?
ただ、やりたくないだけじゃないのか?
ただ、面倒臭いだけじゃないのか?
確かに、それもあるけど、でも一歩踏み出したいのに踏み出せないんだ。
そう思ってる人は少なくないのではないだろうか。
自分もその思いに捉われながらも、この数ヶ月、一歩ずつ進んできた。
そこで得た答えは本当に単純なことだった。
なんでもいいからやりたい事をやろう。
そう、長い間「考えていただけ」のことを「実際やってみた」のだ。
例えば、会いたい人を誘い、外で人と会った。
簡単な農作業を体験させてもらった。
古民家修復の手伝いをした。
欲しかったものを勢いで買った。
宇都宮で餃子を食べた。
ふらっと海外に旅してみた。
特にボランティア的なものは、充実感を得やすいのでお勧めできる。
あと、移動距離が長いと、非日常的な気持ちになれて感覚が研ぎ澄まされやすい。
体を動かしてヘトヘトになるのも無心になれる。
言うなれば、いろんな場所に「お出かけ」したのだ。
やっぱりレレレのレだった。
そうしたら、楽しいこと、つまんねーこと、興味あると思ったけど微妙だったこと、何故だか心躍ること、1度やればもういいかなってこと、様々見えてきた。
己を知ることは楽しいことだからオススメです。
今、なんとなくこの先のことが見えてきた。
見えてきたと思っているだけかもしれない。
また2年後くらいには今の自分では想像できないところにいるかもしれないしね。
でも、そうでも、そうじゃなくても大丈夫。
これからも自分と向き合っていくのが楽しく思えてきたから。
バカボンのパパ的に言えば「自分は、自分でいいのだ」って感じだ。
多分、この先、このまま続けていれば自分が何をやりたいのかが分かってきそうだ。
でも分からなくてもオッケー、それを探すのも楽しみだと思えてきた。
今ももがいている方がいるなら、ほんの少しでも参考にしてほしい。
それで1人でもやりたいコトが見つかってくれたら僕は超嬉しい。
一緒に見つけて、それでいつかどこかで会えたら超楽しそうだ。
その時に、僕が落ちぶれてたら助けてくれそうだし(笑)
(今助けてくれても大歓迎です)
今の心境をバカボンのパパ的に言えば
「わしはみんなのしあわせをねがっているのだ」
って感じだ。
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