【TOP日記〈31〉】クリスマスとか関係なく私は幸せよ


無意識です。


昨日も今日もタワレコに行きました。


言いたいことはひとつ。





ベストアルバム出ました。買ってね。




それでは、本編。







オリジンとの契約を果たし、
時間を操る魔剣・エターナルソードを入手。
ダオスへの手がかりを求め常闇の国を目指す。




南の果てに近い雪国。
ルーングロムに聞いたとおり、
夜でもないのに急に辺りが暗くなる地域がありました。
町を見つけたので入ってみましょう。


「うう、寒い…
 宿屋で一休みしよう」

「同感だ…」

きゃあ!

宿屋に向かう途中、誰かの悲鳴を耳にします。
声のほうへ向かうと男性が魔物に襲われているではありませんか。
ん?男性?きゃあ?

「町の中に魔物だって!?」

いろんなことで混乱しているうちに
ロディが一撃で退治してくれました。

「今のは“燕転身”!?まさかまさか…」

「あれ?あなたは…」

襲われていた男性は、
いつぞやのロディの長話の回に登場した武器商人の男でした。
だから「きゃあ!」だったのか。

「あら?あなた、前にユークリッドで会った…
 ということは、もしかして、
 あなた…ああ…!
 やっぱりエクリプスの子なのね!」

「え?…あ…いや、だから違うって、ね?」

「あなたが一族の人かどうかなんて問題じゃないの
 問題なのは、ちゃんとエクリプスの技を
 引き継いでるか、どうかよ!」

「エクリプスの…技…」

「だって、今使った技!
 燕転身!?エクリプスの技でしょ?前に本で見たわ!
 すごいわ~!本物を見せてくれたお礼よ!
 この剣あげちゃう!絶対に受け取ってね!
 今日はすごっくいい日ね~。占いに書いてあった通りだわ~
 うふふふ。がんばってね~」

ドラグノフ”を強引に渡し、武器商人は軽快に去っていく。
『本で見た技』という言葉には
『空手の通信教育』に通じるものがありますね。

あ、まぁ、おおかたの予想通り、
ここからまた長話になるのでご注意くださいね。

「あの人、なんだったんだろう…?」

「さぁな。でもよかったじゃないか、
 欲しかったもん手に入ったみたいで」

「……」

「それにしても、技を引き継いでいるのどうのって、どーゆーこと?」

「そんなの私、知らないよ…
 父さんに教えてもらった剣術を、使ってるだけ…」

「つまり、知らず知らずのうちに
 エクリプスとやらの技を父親に教え込まれていたわけだ」

「まさか…私を暗殺者として育てるために?
 父さんは黙って私を
 エクリプスの継承者に育て上げようとしてたってこと?」

「そこまでは…どうか知らないが」

「待ってよ、そうだったとしたら
 逆にエクリプスが何かって事ちゃんと話してるんじゃない?」

「まだ小さかったロディさんにそんな話をしたら、
 怖がると思ったのではないでしょうか」

「もうお父さんはいないんだろ
 だったら、それを気負う必要はないんじゃないのかな」

「もちろん、私はそんなエクリプスなんてものになるつもりはないよ
 でも、父さんが教えてくれた剣術が、
 本当は人殺しのためのものだったなんて…」

「技はどんな使い方をするかが大事だよ。
 ロディが間違った使い方をしなければいいんだよ
 …お父さんはロディが間違って使わないって信じてたんじゃないかな」

「技の使い方…」

(父さんは自分の正義を信じろって言ってたけど、
 正義って何?
 わからないよ父さん)

思考を振り払うようにロディは
地面にドラグノフを突き立てる。

「ロディ、何してるんだ?」

「エクリプスに話も、この剣の話も、ここに置いてく
 私、この剣を持ってたら、
 色々と思い出して戦えなくなっちゃいそうだし」

「もったいないけど…しょうがないか」

「そうだな、オレたちに使いこなせる類の武器でもないしな」

「…ロディがふっきれるなら別に構わないよ」

「うん…行こ」

(本当のこと、知りたい、けど、
 怖くて知りたくない…
 …ダメだね、私。
 ダオスのことと同じだよ。真実から目を背けてさ
 でも…)

そういえば彼女がなぜ戦うのかは明らかになっていませんね。
ロディとダオスの関係性とは…?




それはそうと。
宿に入りチェックインを済ませる一行。

「うう、寒い寒い…」

「ストーブ、スト-ブ…」

「どうしたの、ミント?」

「クレスさん…」

「えっ、なに?」

「クレスさん、あの、実は…
 お話したいことが…あります
 宿屋の裏で待っています…
 あとで…来ていただけますか?」

「え、あ、はぁ…」

神妙な面持ち。
良いニュースか、悪いニュースか。
ミントは一人、宿を出ていきます。

「あれ、ミントはどうしたの?」

「えっ…
 散歩かな」

「散歩??」

「そっ、そう!散歩だってさ」

「よりによって、何で散歩しなきゃなんないの?」

「人の勝手だろう」

「ふつーはお風呂なんじゃない?
 こ~んな寒いのよ
 それなのに、なぁ~んで散歩なのさ?」

「それじゃお前はそうしたらいいじゃねぇか?」

「だってぇ…一人じゃつまんないじゃん」

「……」

「とにかく、今は暖まろう…
 何もこんな寒い場所で…
 うう、ますます冷えてきた」

ストーリーの色々な都合により
アーチェの目にすずとロディは映っていません。
というかそもそも同じ部屋に泊まらないんです。
不仲ではないよ。不仲ではない。

「どうしたクレス?」

「えっ、いや、その…
 ちょ、ちょっと散歩に行ってくる…」

「じゃ、あたしも!!」

「ひ、一人で行きたいんだ」

「へ~んなのぉ~」

「こんな寒い時にクレスまで…
 若いというのは良いことだな」

「オヤジくさいこと言わないでよねぇ」

「そうか?」

「まだ、二十代なんでしょ」

「まあ、一応はな…」



__________



「さて、時間もあるし、何をしようか…」

クラースはひらめいた顔で
クレスが置いていった時間の剣に手をかける。

「どうしたの?」

「何、ちょっとしたイタズラを思いついたのさ」

宿屋の一室にオリジンを召喚。
狭い狭い。

「オリジンよ、あなたは時間を越えた世界を見せる力
 持っているのではなかったか?」

「…確かにそうしたことも可能だ
 だが、未来を見ることは許されぬ」

「私が見たいのは過去の世界なんだが…
 どうしても、気がかりなことがあってな…」

「……
 …この私の、初めての主の願いだ
 一度だけならば許そう」

「一度だけか…
 ああ、それで構わない」

「なにしてんのさ?」

「…」

「それでは、いつの時代、どの場所を望むのだ?」

「…すまん、二人とも部屋から出ていてくれないか?」

「え~、何でぇ~?
 寒いじゃん!」

「頼むよ…
 あとで、好きなものをごちそうするから…」

「まったくもう、何なのよぉ!みんなして」

ぶつくさ言いながらも
アーチェもチェスターも出ていくと
部屋に残ったのはオリジンとクラースだけ。

「それで、どうするのだ?」

「……」

「は?」

「……」

「…ふむ、わかった
 しかし、なぜそのような小さな声なのだ?
 恥じらう年でもあるまい
 では、いくぞ…」

時間の剣が映し出したのは…


「はい、それじゃあ今日の授業はここまでね
 基本的なことはだいたい今日で終わりね」

「ありがとうございます
 ところで…
 クラースさんはいつ戻って来るんですか?
 あのダオスをやっつけたんですよね?
 村長も大喜びで村を上げてパーティーやるんだって
 はりきってますよ」

「さあねぇ…
 まあ、あいつはゾンビみたいにしぶとい奴だから、
 そのうちに帰ってくるでしょ」

「はは、そんなもんですかね
 それじゃあ、また明日」

「ええ、またね」



「まったく、どこをほっつき歩いてんのかしらねぇ…
 あれでも少しは役に立ってんのかしら?
 ま、気長に待っててあげるわ」



__________



「おい、アーチェ」

「な、なによ?」

「おまえ、クレスが何してるか、のぞきにいくつもりだろ
 まったく…おまえは」

「うっさいなあ!
 あたしがなにしようが、あんたに関係ないでしょうが」

「クレスは俺の親友だからな!
 関係あるぜ!」

「ったく!
 ……
 あーあ、やんなっちゃう!
 なんで、こうケンカばかりなんだろ!」

「おまえが売ってるんだろ」

「なに言ってんのよ!
 いっつもからんでくるのはあんたでしょうが!
 あたしが嫌いなのはかまわないけどさ…
 いいかげんにしてほしいんだよね…」

「だ、誰が、嫌いだって言ったよ!
 だいたい、お前を初めて見た時から…」

「えっ…
 みた…とき…から?」

「!!!
 …何でもねぇよ」

「ふぅん…
 ……
 ね、チェスター…
 外行こ♡」

「いいよ、オレは…」

「来て、ほらほら」



__________



「ごめん、待った?」

「ううん」

「一人で出てくるタイミングがなかなかなくて…
 となり、いい?」

「ええ」

雪の降る町。昼か夜かはわからないですが。
クレスとミントの間には短くない沈黙がありました。

「で…
 話って、何?」

「これを…見て下さい」

「このイヤリング…」


「……
 これは、イヤリング?」

「それを壁にかざして…
 そして、牢屋に捕まっている女の子を助けてあげて…
 あなたなら…
 きっと。館から出られるわ」

「ちょ、ちょっと待って!
 あなたは…」

「…お願い…」

「……
 とにかく、イヤリングをかざしてみよう」


二人が初めて会ったあの地下牢で
クレスがある人から受け取ったもの。

まさしくそのイヤリングでした。


「ユニコーンの飾りがついたイヤリング、珍しいでしょう?
 これは、法術師の証しです…
 私の母が、いつもつけていたものと同じ…」

「……」

母は、もう…いないんですね

「……
 ごめん…」

「謝らないで…
 あの時、もし…クレスさんが、
 母の死を隠してくれなかったとしたら…
 私、きっと取り乱して…」

「ミント…」

「本当に…
 ありがとう…」



__________



「ミント…」

「おい、もう戻ろうぜ
 また、雪も降ってきたし…」

「も、もうちょっと…」

宿の中へ連れ戻されるアーチェ。


その宿屋の屋根の上には人影が。

それはすず。
一人で物思いにふけっています。

(父上、母上…
 もうすぐ、ダオスとの決戦です
 ……
 父上、母上…
 今、すずは迷っています
 …父上、本当に忍者は非情でなければなりませんか?
 クレスさん達と一緒にいると、
 なぜか、すずは不思議な気持ちになります
 それは…
 それは、すずの心の弱さでしょうか?
 …母上、この気持ちは何なのでしょう
 ……
 …私には
 …わかりません
 ……
 でも…
 でも、せめて…最後の戦いは…
 クレスさん達と心を重ねて戦いたい…
 それで、この身倒るることになろうとも…
 後悔はいたしません)



__________



雪の積もった地面に突き立てられたドラグノフ。
それを前にして同じように突っ立っているのはロディ。

「いよいよか…
 何だろうね、この気持ち。
 本当のことを知りたい。でも知りたくない…
 なんでこんな矛盾してる気持ちになるのかな…
 ふしぎだよ
 でも、何も知らないより、知ってた方がいいよね
 ちゃんとあなたの口から真実を聞きたい…
 ちゃんと話がしたいんだ」

突然、ロディの目の前に黒い人影が現れる。

「だれ!?」

「あなたと同じ技を受け継ぐ者…
 あなたの仲間です」

「まさか、あなたがエクリプスの一族…?」

「そうです」

「私はあなたの仲間なんかじゃないよ」

「そうですか…
 あなたをともに戦う同士としてお迎えに来たというのに
 …我が一族はあなたをずっと探していました、
 ロンドリーネさん」

「私を?」

「一族を挙げ、様々な情報を元に探していました
 そして、今日ようやく見つけました…
 『精霊の森』に残された
 大ヴィクトルのメッセージにあるあなたの名前を見て
 その技を直接に受け継がれし人物として、
 あなたを探していました…
 まさか、ご本人に会えるなど思ってもみませんでしたが」

「大ヴィクトルって…父さんのこと?」

「はい。大きな仕事を果たし、
 エクリプスの中で語り継がれる人物です
 その娘であるあなたをぜひ、
 エクリプスにお迎えしたかったのですが
 残念です」

「……」

「ダオスと戦われるのですね
 あの若き戦士たちとともに」

「うん」

「では、その剣をとって」

「言われなくても、そのつもりだよ」

「今回はご自由になさっても構いません
 ですが、我々は常にあなたを必要としている、
 そのことを覚えておいてください
 また何度でもお誘い申し上げます」

「ちょっと待って、一体、あなたたちは…!?
 …なんだよ、もう
 …何度来たって同じだよ
 ……
 父さん、もらってくよ、これ
 私が父さんの娘である証だもんね
 父さん、あの人と向き合う勇気を貸して」

しっかりと握りしめ、ドラグノフを引き抜く。

「ダオス…私はあなたを止める…」



「…あ、いた!
 おはよーロディ!そんなところで何してるの!?」

「おはよ
 みんな起きるまで、朝のウォーミングアップだよ!」

「そっかそっか、
 ロディは朝から元気だね

「…って暗いけどな」

アーチェに続いて出てきたのはチェスター。

「クレスたちはもう起きてるの?」

「うん、今準備してる」

「ほんじゃあ、私たちも宿屋に戻って」

「ああ、準備だ」



__________



支度を済ませ、
部屋を出ようとしたところで
宿屋じゅうに大声が響きました。

「クレス殿、クレス殿はおられますかー!?」

「あなたは?」

「私はアルヴァニスタ調査隊情報部の者です
 実は鉱山跡で巨大な城を見たという人がいたのです」

「巨大な城?」

「はい、鉱山跡は途中で山の中腹に出るのですが、
 そこから巨大な城が見えたと…」

「なるほど、怪しいな」

「よし、行ってみよう」

「鉱山跡はこの町から北西の方角にあります
 では、私はこれで失礼します」

どうやら新たな手掛かりに繋がった模様。
鉱山跡へ針路をとります。






__________






今回はここまで。


今回は会話メインの回でした。
というかひとつのイベントでここまでの量になってます。

雪の町で語り合うクレスとミント。
ここはOPムービーでも描かれるほど重要なシーン。


なにを隠そう、物語はもう最終局面。

ネタバレかな?とは思いましたが
城見えちゃってるし。いいよね?


というか意図せずクリスマスにぴったりなシーンになりましたね。
リア充爆発しろ、とも最近は思わなくなってきました。


前回、オリジンに言われた言葉を覚えていらっしゃいますでしょうか。

ダオスはなにものなのか。
どこから来て何を目的としているのか。

この辺もそろそろ明らかになるかな?




それでは。


グループの名前だけでも覚えて帰ってください。

無意識でした。



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