見出し画像

【観劇_0008】9/7_オフィス3◯◯『私の恋人』

のんさんの初舞台!しかもミュージカルだった!!

ーーーー
オフィス3◯◯『私の恋人』

ーーーー
楽しかった。

やっぱり一度観ただけでは理解が追いつかないので、内容の感想はいつか原作を読んだときに取っておくことにして、

(原作は今年芥川賞を受賞した上田岳弘さんの作品で、この『私の恋人』は三島賞受賞作品だそうです)

渡辺えりさんが歌って踊るのって、観ててコミカルで、ニヤッとしました。
小日向さんは歌わないんですけど大好きな演技なので、グッと魅入っちゃいました。
のんさんは、第一声、「すずさん!」って思いましたけど、それっきりそうは思わなくなって。ファーストシーンはスーツみたいなので出てくるんですけど、なんか(姿勢悪く見えて)それがもうチャップリンみたいに見えてきて。。

チャップリンはコミカルで、コミカルは渡辺えりさんで、小日向さんがヅラかぶって、、
ここから3人が次々に30役を演じていくんですけど、誰が誰の役か、男だろうが女だろうが若かろうが年寄りだろうが、どんどんよくわからなくなって溶けてきて。

よく映画だと、主人公とかに感情移入して、作品に入り込むことがあると思うんですけど、この舞台、役が溶けちゃって個人には入り込めなかったんですけど、この全体に入り込んでしまって、
お話し自体も、クロマニヨン人の時代から令和まで、1人の恋人を探し続ける「私」の物語なので、時代も溶けてなんだか酔ったような気持ちいい没入感でした。

酔って歌って踊って、、カラオケかよ!

10万年ものあいだ、1人の恋人のことをずっと考える脳(記憶?)の話なんですけど、なんかこういう感覚って、ちょっと感じたことないですか?
この舞台観てないからわかんねーよって感じかと思うんですが、舞台観ながら、あれ?って思ったことがあるので書いてみます。

企画がわかりやすいかと思うのですが、何か考えごとしてるときに、これって別に自分が考えなくてもいいんじゃないだろうか?って思うことないですか?
誰にでも思いつく企画だから、ということじゃなくて、この企画自体をみんなが少しずつ考えているんじゃないかという錯覚。
企画の中に自分がいて、それが楽しいというか。だからこれ誰が実現してもいいなぁと思っちゃって。でも、どうせなら自分がやってみようかな、って思ったり。
外から見てるとどうやら自分勝手に見えるらしいんですけど、企画に踊らされているというか、歌わされているというか。
わかります?

自分が楽しいからとか、企画に動かされているとか、それを楽しむ人たちのためとか、
考えがどこかにとどまってウジウジするんじゃなくて、ぐるぐるしてるから楽しいんだな。
この舞台が楽しいと思えたのはそういうトコでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?