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「副業ライターからフリーになった3ヶ月を経て、2018年にやりたい5つのこと」ができたのかを振り返る

今年の初め、「副業ライターからフリーになった3ヶ月を経て、2018年にやりたい5つのこと」というnoteを書いた。

それを振り返るブログを書こうと思っても書かない気がしたので、書くを学び合うコミュニティ「sentence」のアドベントカレンダーに参加しました。人が何かを生産するには締め切りが必要なのだ。

ちなみになぜか元の投稿が削除されていた(夜中に何か思い立って消したか何なのか記憶がなくてこわい)ただ、URLから閲覧はできるようなので(noteってすごい!)引用しつつ振り返ってみたい。

一つめ:考えないと書けない記事を書く。

考えずに書ける記事なんぞ存在しないのではと突っ込みたくなるけれどまあそれはさておき。

当たり前すぎるのだけど、考えて書くには、頭の中にいろんな情報やアイディア、仮説を頭の棚に収納しておく必要がある。取材やインタビューはその考える材料を棚から出して整理し、思考を深める場でないといけない。

周囲で素敵な記事を書かれているライターの方々は、そのプロセスを研ぎ澄まし、着実に積み重ねてきた人ばかりだ。そんな猛者のいる「知の総合格闘技」に片足突っ込んでしまったと。昨年後半はヤバイヤバイと焦ることも多かった。

思考の積み重ねがインプットの質を決める。これは未だにそうやなあと思うし、今もヤバイヤバイと常に焦っている。ただ、この頃は「感じて書く」大切さをあまりわかってなかったなーと思う。

今年、UNLEASHやsoarで提出した記事に「ここで向ちゃんがどう感じたかを書いてほしい」とコメントが入っていることが多々あった。最初の頃は「私は何を感じたのだろう?」と真っ白になることも多く、感情を失したのではと焦った。

けれど、要は情報整理に必死すぎて、自分の感情がどう揺れ動いたのか、それを観察する余裕が持てていなかったんだなと思う。

「感じたことを書く」といっても「ふおおおすげえええ」とか「つらみ」とかそのまま書くわけじゃなくて。「なんでそう思うんだろう?」って問いながら、「すげえ」とか「つらみ」とかいう、こんがらがった感情の固まりを解いていく感じ。それは、目の前で起きていることや、話されている内容を、わかりやすく整理整頓していく作業とは種類が違う感じがした。

まあそれが難しくって。夜な夜な「ふおおお」ってなりながら、初めてsoarでインタビューを書いた。このときめっちゃ緊張してしどろもどろで肩に力が入ってるのは何でだっけ。どうしてわたしはインタビュー相手の忍足さんを羨ましく思うんだっけ。そうやって一個一個、自分と対峙しながら書いた。冗談抜きで一行に数時間かかった。

でも、「自分にしか書けないような文章が書けたならこの上なく嬉しいだろうな」と言ってた今年1月の自分に、ちょっと自慢してたい記事が書けた気がしている。

UNLEASHで書いた森岡さんのインタビューも同じ大変さがあった。森岡さんとの対話と通じて、私が強烈に感じた気品、ふいに出るユーモア溢れる発言とのバランス。その気品が貫かれたお店のなかで過ごした豊かな時間。なぜ私がそこに惹かれるのか、そして周囲にもそれを伝えたいと願うのか。その辺を何度も問いながら書いた。

どちらも、とっても疲れたし、書き終わった日はいっぱい寝た。でも、来年もそういう記事を沢山書いていきたい。

二つめ:小さな語りから社会や歴史を見つめる。

なんだか気取ったことを書き連ねていてとても恥ずかしくなる。

今年は個人の物語から社会や歴史の潮流が浮かびあがってくるような、そんな記事をつくりたいと思っている。とくに去年の10月後半、オランダのジャーナリスト集団「Bureau Boven」を知ってからより強く感じるようになった。
(中略)
昨年、彼女たちの来日時に設置されたポップアップミュージアムを訪れた。個々の語りから歴史のうねりが見えてくるような。また、参加者の怒りの声からも、社会の多様さや複雑さが肌で感じられる体験だった。
(中略)
そうした語りを掬い上げて、社会に問いを投げ続けること。固定された見方を揺さぶることが、分断の時代でメディアが引き受けるべき役割なんじゃないか。

とはいえ、「分断の時代にメディアが引き受けるべき役割」に対する関心は、今年ずっと変わらなかった。

上記のポップアップミュージアムを仕掛けたオランダのジャーナリストグループ「Bureau Boven」の二人にお話を聞きに行けたのは間違いなく今年のハイライトだ。

また、「De Correspondent」を始めとする、メディアの動きについても発信できた。彼らの掲げる“速報ではないニュース”が世界中でどんな反応を生むのかとっても楽しみだ。

インクワで実施している望月ゼミでも、分断の時代に何ができるのかを考えている。その一部はUNLEASHでもレポートとして公開していくので参考にしてほしい。(年末にがんばって書かなあかん...)

今年はオランダに移住する予定で、可能であれば現地のサマースクールで人類学なフィールドワークの手法などについても学びたいと思っている。授業料を捻出するためにも....お仕事頑張るぞ\\\\٩( 'ω' )و ////(誰かスポンサーになってくれ!!!)

三つめ:自由研究をする

彼らのように、社会や政治を俯瞰し、バカバカしさを指摘し、当たり前を問うているコメディアンは哲学者でもあるという人もいる。そうした彼らの営みを追いかけながら社会を見つめるのはとっても興味深い。

もちろん頭を空っぽにして笑えるジョークも愛しているので、それらも合わせて紹介できたら嬉しい。

今年の初めはアメリカのコメディについて研究しようと思っていて、3月にはとてもありがたいことにFUZEで記事を書かせていただいた。他の方のスンバラシイ記事を読み、圧倒的な知識不足、筆力不足を痛感させられたし、「私なんぞが書いてよかったのだろうか」と反省もした。

今もTrevor NoahやTom Segura, John Oliver、Hasan Minhaj、Ali Wongなど好きなコメディアンは沢山いて、ネトフリやYouTube、Twitter、Podcastで彼らを追いかけてもいる。

けれど、今はコメディよりも、さっきの段落で書いたようなメディアを研究していきたいと思っている。その文脈のなかでいずれコメディについて書けたら嬉しいな。

四つめ:英語の仕事をする

ありがたいことに春くらいから何度か機会をもらい、今年は数本の英語インタビューをさせてもらった。オランダ取材でも英語でアポ取りから取材まで行った。

毎回かなり緊張するし、語学力以上に、海外のCxOを前に質問力が足りず、掘り下げきれなかったことを反省する日もあった。

こちらの語学力によって、相手が語彙のレベルを落としたり、話す速度や、話す内容の深さを調整したりしてしまうのは避けたい。一定「話せる感」を出すのは重要だとも思う。

けれど、インタビューで必要な語彙は限られているし、「あなたのこの記事とこの記事を読んでこう考えた、だからこう聞きたい」という簡単な文章があれば事足りてしまう。英語が喋れるかより、どれだけ相手の思考を刺激する質問ができるのか。その方がよっぽど大事だよなと改めて思った。精進せな。

来年は英語インタビューだけでなく、英語で書く練習もしていきたい。気になったニュースに英語と日本語でコメントするバイリンガルニュース形式のメルマガとかどうだろうと思ったりしている。

去年初めてフルで東京の夏を過ごし、脳みそもろとも溶けてしまいそうだったので、今年は2ヶ月くらいどこかに他の国に滞在しようかと企んでいる。

2ヶ月は財政的にできなかったけれど、1ヶ月オランダに行けたのはよかったね自分!オランダ語も頑張らねば。

五つめ:楽しいことをして健やかに生きる

いろいろ宣言してきたが、何より優先するのは健やかでいることだ。

これは、正直にいうと今年の前半は全くできていなかった。

夜中まで原稿を書くが、終わらず朝を迎え、そのまま昼まで寝て起きて、次の取材に向かう、そうするとあんまり良い取材ができず、さらに夜中に書いた原稿は粗く、修正が必要になり、作業量は増え、今宵も眠れない的な無限ループだった。

が、私が携わっている「inquire」で、毎週自身の仕事や生活を振り返るミーティングが、今年の夏から始まった。タスク管理の方法から睡眠、食生活、運動、マインドフルネスなど、パフォーマンスを上げるために大切なこと(なのに若手編集者やライターが適当にしがちなこと)を振り返り、どうすれば良くなるかを考える時間。

おかげで、今ここ数年で一番健康だ。油物やグルテンをうっすら控えたら一時期結構荒れていた肌もマシになり、ゆうすけ先生の元に駆け込んだら偏頭痛も改善され、無駄にイライラすることも多少減った。

とはいえ、未だに身体は丈夫ではないし、タイトルが思い浮かばないと思いながら寝て仕事の夢を見る日もあるし、律儀に土日に熱を出して月曜に復活する日もある。来年はもっともっと自分を癒す方法を確立していかないといけないなと思う。

ーーー

他にも超絶苦手だったチャットコミュニケーションがましになった話とか、他の人の機嫌に影響されないよう工夫する癖がついた話とか、振り返りたいことは沢山あるので、仕事が落ち着いたら年末に書きためたいなぁと思う。

あと美味しいおでん食べにいきたいしイルミネーションとか冷やかしにいきたいし公園でホットワインとか飲みたいし観たい映画もある。

そんな楽しい妄想をしながらも今から書かねばならぬ記事のことを考えている自分。来年はもっともっとうまく付き合っていけるといいなと思う。

🙋sentenceのアドベントカレンダーはまだまだ続くのでお楽しみに!


#編集 #ライティング #アドベントカレンダー #sentence #メディア #移住 #オランダ


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MUKAI Haruka

93年生まれの編集者/ライター。関心領域は新興メディア、テクノロジー、カルチャーなど�。趣味はラジオとハロプロと海外コメディー。7月からオランダに住んでいます。

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