新興メディア「Axios」に学ぶ“スマートな簡潔さ”

「Mic」や「BUZZFEED」、「VICE」など、大手メディアが従業員を大量に解雇するニュースが相次いでいる。

そんななか祝祭ムードに包まれているメディアがある。2周年を迎えたニュースメディア「Axios」だ。

同メディアは、2017年、「Politico」の設立者であるJim Vandehei氏、Mike Allen氏、Roy Schwartz氏がローンチした。

彼らが掲げるミッションの一つに「Smart Brevity(スマートな簡潔さ)」がある。一つのコンテンツに割ける時間や注意力が短くなっている現代において、どのように本質的で意義ある情報を素早く伝えていくか。この問いに、彼らは徹底した簡潔さをもって答えようとしてきた。

その思想はAxiosの記事に強く反映されている。文字数は300words前後と比較的短く(長文ver.の記事へのリンクが貼られた記事もあるが)、以下のような箇条書き形式で書かれている。

何だか大学の授業レジュメみたいだ、と感じる人も多いだろう。

上の記事は「Freedome House」が毎年発行するレポート「Freedom in the World」から、いかに民主主義が停滞しているのかを報じたものだ。

「The big picture(全体像)」に始まり、「A warning about the United States(米国にとって脅威であること)」「The report blames(レポートが原因として挙げるのは)」など、段落ごとに書かれている内容が示されている。

そのほかにも「Why it matters(なぜ重要か)」や「Between the lines(行間を読むと)」「By the numbers(数値でみると)「The bottom line(結論としては)」「Details(詳細)」など、記事ごとに段落分けがなされている。

パッと見てどこに何が書かれているか、各段落の役割が把握できるため、複雑なトピックであっても迷子にならずに済む。しっかりと交通整理され、文字数も最低限に抑えられたテキストは見習いたいなと思う。

日ごろ記事を書いていると「なんだかスッキリしない」ことが起きる。そんなときは、一度箇条書きにして、意味が通じるか、面白いと感じられるかを確認すると、どこで躓いているのか把握できる。今所属している編集デザインファーム「inquire」の代表、ジュンヤさんからもらったアドバイスだ。

実際に箇条書きしてみると、各テキストや段落の役割や内容が不明瞭であったり、要素の並べ方がいびつになっていたりするケースが多い。それを整理すると、驚くほどスムーズに原稿が進むこともある。

煮詰まっているときほど落ち着いて箇条書き。Axiosのスマートかつ簡潔なテキストはそんな原則を思い出させてくれる。

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MUKAI Haruka

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