巻き込まれて生きていく #羊5

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話は#羊4から続く

ご尊父と中国高官との出会いがきっかけで中国へ留学した挙句に帰国後いろいろあり、その後に東京へやってきて中国語学校の一角を借りて中国語教室をやっていた菊池さんはそこで出会った人たちと何かを始めそうになったぽい、というのが前回(#羊4)までの粗めのあらすじ。

そしてこれはその続編。前提がわからない人は過去のを読んでください。
中国語学校の一角を借りて中国語教室を開催していた菊池さんは、それと同時に皆で中華料理を食べたりしていた。そんな矢先に東日本大震災が起こった。

震災の時の話については聞かなかった。
震災をきっかけに「東北を長期的に緩やかに応援する会」というのを立ち上げた、と菊池さんは言った。その立ち上げに中国語教室の人脈が使われたようだった。「へぇ」とだけ僕は言った。

その会は今は?

「現在は会としての活動はしていません。ただ、その時の経験や思ったことを『聞けないことを聞く会』という会に受け継いで活動しています」

なんとなくそこに「会を開く」、その萌芽みたいなものがあったようだ。

「いくつかの会に主催側と参加側の双方で携わる中で、生の、一次情報の重要性に思いが至るようになりました。イベントがあると言うので行ってみると、偉い人を呼んで乾杯して飲んでなんとなく話をして終わり。我々の会もわいわい飲む点においては同じなのですが、飲んでなんとなく参加した気分だけ残して終わるのか、参加した人の心に刺さるものを提供したか、そこは決定的に違っていると思います。その違いを生み出すものが何かといえば、それは情報の質ではないかと」

「そんな中で人を呼ぶ方法、コンセプトの立て方、自分で企画を立てるということがだんだんとわかってきました。そしてそこに、羊があらわれたのです」

仲間内で羊を食いに行こうということで盛り上がったのがきっかけで、5名で上野の『故郷味』へ行ったそうだ。

「私は北京にいましたから、羊はよく食べていました。ちなみに岩手の遠野は日本で羊を一番食べる地域です。その会に参加した5名の中に、羊を食べるのが初めてという人がいまして、これが食べてみると『すごい美味しい!』と。そうするともう、私もやたら嬉しくなりまして、これを広めようということで盛り上がっていきました。池袋の『四季春』で記念すべき第1回目となる会合を開催しました。仲間内で声をかけたらあれよあれよと30名くらいになり、これがまたいわゆる飲み会という感じではないくらいに盛り上がりを見せて、私もなんか高まっちゃいました。
そこからはもう悪ノリで名前をつけ、マークを作り、名刺を作り、ということをしているうちに羊齧協会ってのができてたっていうのが実感に近いところです。羊齧協会という名称は菊池が名付けた、と皆さんおっしゃるのですが、自分としては全くその記憶も無いし本当なのかどうかはよくわかりません。ただものすごい勢いで会ができていったのは事実です」

この話だけで羊肉串3本と生ビール2杯飲めそうだ。
飲まずに話を続ける。

「勢いで作っただけの会でしたから、タイミングの合う時に不定期で開催していました。それがある時、なんだかエラそうに物申す感じのおじさんに『しょせん羊なんてねぇ』みたいなことを言われることが立て続けにありまして、それがきっかけで組織活動を本格化することになりました。基本的に私、怒りが原動力になって物事を動かすことが多いです」

本当に怒りを原動力にしたかどうかは定かでないが、活動は勢いを増していく。

2014年9月に第一回となる羊フェスタを開催。今のように食イベントが華やかになる、ほんの少し前にやっているあたりが何とも憎い。その12月には東京ラムストーリーを監修。どんどんとメジャーぽくなる。が、メジャーではない。

あけて2015年。
こういうのをいわゆる「持っている」というのだろう。絶妙のタイミングで未年がやってくる。羊齧協会主席として正月早々テレビに出演。未年だからということで、第2回羊フェスタを盛大にやろうと企画したところ大雨に見舞われる。赤字の恐怖の中、2日で1万人を集客。ほっと胸をなでおろす。
続いてオーストラリアのラムバサダーに任命、オーストラリアへ招待されるなど、一定の地位が確立されてきたのがこの頃。月1くらいでメディアから監修依頼や取材を受けるように。

2016年。
そもそもただ羊を食べて飲んでいただけなのが、羊についての相談事は羊齧教会へ、とあれこれ相談事がやってくる流れが生まれて来る。この辺りでもう菊池さん=羊の人というイメージは確立されたのだろう。大・羊フェスタを11月に中野で開催。なぜ「大」をつけたのかについては聞いていないので、今度聞いてみようと思う。iPhoneの名前の付け方に近いなにかを感じる。適当ですが。

大・羊フェスタに続いて、羊齧協会で培ったメソッドの横展開を始める。美味しい四川との連携により麻辣連盟を設立し、四川フェス開催へとグイグイ進んでいく。。
お金のにおいがしない、消費者によるボトムアップ式とは本人の言だ。

2017年には4月2日に四川フェス、4月29日にラムバサダーフェスを開催。5ブースの小規模ながら動員目的3000人のところを1万人以上を集めたという。四川フェスについては#1を参照されたい。

そして今年(2017年)も11月4日・5日に中野で羊フェスタを開催。この記事はフェスタ開催前のものなので、羊フェスタについてはまた別の機会に聞く機会があると思う。とはいえテレビでもラムの特集が組まれるようになったりと機は熟してきた感もあるし「ラムストーリー2」発行の下地はできつつある。実際、前回「東京ラムストーリー」を出した頃と比べれば、羊肉に対する認知及び関心は圧倒的に高まっていると思う。

東京ラムストーリー(1と呼ぶ)は菊池さんが慣習として入ってほとんど編集プロダクションの力で制作した。では2は新しい本の出し方をしてみても良いのでは?と考えている。ラムストーリー2は集合知で制作を考えている。友達が友達に「すごいいい店あるよ」と紹介するノリのガイド。それでいてB級グルメではない。

というわけで、とりあえずは2018年4月29日に完成してたらいいなという感じで活動中である。

さてそれまでに完成するのだろうか。
ま、できなくてもそれはそれでその顛末をここに書くので面白いですけどね。

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Naoya Mukai

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