山線逍遙

50年前の思い出をたどった、夏の一日

残念ながら、羊蹄山の頂までは見えませんでした。
C62ニセコの夢の跡、北4線踏切にて。
2023.8.11  倶知安~小沢
C62重連に間に合わなかった世代ですが、
梅小路入りを前に各停を牽いていた2号機に間に合いました。
1972.4.3  小沢~倶知安

函館山線キハ40空振りツアーから帰ってきました。ロケがもう終わってしまったのか、ヨンマルはもう旭川へ回送されたという書き込みもあり、札幌への往路、何のための陸路8時間だったのか?ではありますが、ウヤは鉄の宿命、時々あることですから、仕方ありません。

 初日(8/11)は天気がまずまずだったので、北4線踏切でデグモ撮って、後は保存車両巡り。倶知安の79615号機、ニセコの9643号機、ともに1972(昭和47)年以来、51年ぶりの再会にしみじみカメラを向けました。井門さんのご篤志や様々な皆さんの活動により整備された9643号に対し、79615号機は特徴的な「2ツ目」の片側が欠落していて、ほんのわずかとはいえ、現役当時を知るだけに、思わず天を仰ぐ気持になりました。

 函館山線は、その51年前のC62各停、後に、C11のSLニセコ号、ついで今年春のありがとうキハ183と、わずかしか撮影機会がなく、このまま廃止になってしまうのかと思うと、この年代の鉄としては珍しく「C62ニセコ号」と縁のなかった自分は、不思議な気分になります。昼行のDC急行でもあれば、お茶割り片手に乗り鉄したいと思うのですが、その機会もなさそうなのが残念です。


「二つ目」のキューロク、79615号機、残念ながら片側のライトが欠落、
残った1灯もお辞儀していました。
2023.8.11 倶知安町文化福祉センター
C62を撮って駅へ戻ると、二つ目のキューロクが待機していました。
51年前、79615号機の現役時代のひとコマ。
1972.4.3 小沢

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?