Muktih

ヴェーダーンタの教えを継承するArsh Vidya GurukulamにてPujya …

Muktih

ヴェーダーンタの教えを継承するArsh Vidya GurukulamにてPujya Swami Dayanada Sarasvati jiのもとでヴェーダーンタ(バガヴァッドギータ、ウパニシャッド、ブランマスートラ)、サンスクリット語(パーニニ式)とチャンティングを学ぶ。

最近の記事

「知識を身につける」ということ

ふと気が付けば、早いもので、インドでの3年半のコースを終えて日本に帰って来てから10年と3ヶ月が経ちました(2024年2月現在)。10年の間、いろいろな場所でいろいろな方に「最高の知識」とも呼ばれるヴェーダーンタの教えをお伝えしてきました。 長年勉強を続けている方もいれば、新しく始める方、そして、真摯に勉強していたと思ったら、いつの間にかどこかへ行ってしまう方など、人それぞれの学び方があるのだな、と感じております。お伝えする身としては、これからも、学びたいと志す方に余すこと

    • pūrṇamadaḥ pūrṇamidaṁ(Swami Paramārthānanda jiの解説)

      はじめにクラスの終わりに唱えるシャーンティマントラとして知られているpūrṇamadaḥ pūrṇamidaṁ…ですが、終わりのマントラ、というわけではなく、短いけどvedāntaの教えが凝縮している素晴らしいマントラです。 実際にīśyāvāsya upaniṣadを勉強する前にはこのマントラを唱えます。 vedāntaを勉強していない人が雑に訳すと、 That is full. This is full. From fullness, fullness is born

      • 2023年最後のグルの日に想う事

        12/23はヴェーダーンタの教えの一つであるバガヴァッドギーターが教えられた日である、ギータージャヤンティーというとても吉兆な日でした。今年もギーターを勉強している方たちと18章全てチャンティングをして過ごすことが出来ました。 チャンティングをしている時にその大事な教えと共に思い出すのは、私にその教えを説いて下さったグルであるSwami Dayananda jiと、一番最初にギーターを教えて下さったSwami Tattvarupananda jiです。あと、以前リシケーシで

        • ムムクシュな師走の過ごし方

          先日12日(2023年12月12日)からインドの暦でのMargashirshaという月に入りました。この月は一年の中で一番吉兆な月と言われ、沢山の文化的な催し(伝統舞踊や伝統音楽の発表会)が行われる時期としても知られています。そして、南インドは暑すぎも寒すぎもせず、訪問するのには最高のシーズンとも言われています。一方日本では師走でとても忙しい上、忘年会やクリスマスパーティー、新年会が開かれるのもこのMargashirshaの月です。 大切な人たちと素敵な時間を過ごせるのはと

        「知識を身につける」ということ

          インド出張 バンガロール編 2023/10/26-30

          出張でバンガロールへ行ってきました。仕事での海外出張は、20-30代の時はノリノリで行っていたのですが、今回は飛行機に長時間乗る事や朝から晩まで仕事モードなのが嫌だなー。。。大好きなインドでも嫌だなー、と気が重かったのですが、そこはインド。出張の足枷を取り除いてくれるくらいの、最高のおもてなしをしてくれました。 バンガロール(正式名所はベンガル―ルだそうです)はインドのシリコンバレーと呼ばれているだけあって、私がいつも行くコインバトールの山奥のグルクラムや聖地として有名なリ

          インド出張 バンガロール編 2023/10/26-30

          へそ曲がり大豆栽培日記 ①6月6日 2021年

          【過去に書いたものです。大豆蒔きの季節なので、アップします。】6月6日より地球のしごと大学にて、鳥井先生からへそ曲がり大豆栽培方を学んでいます。畑のタンパク質である大豆はベジタリアンにとっては貴重な栄養原です。 種蒔から収穫、味噌作りまでする予定です。 種蒔 梅雨が始まる前かつ暑くなってからが好ましいそうです。夏至、梅雨の前 蒔く大豆は: 丹波黒 小糸在来 ごはん豆 覆土4センチの上に 2センチ間隔で大豆を蒔いていく。12x18列ぐらい 水をタップリ与えて 防虫ネ

          へそ曲がり大豆栽培日記 ①6月6日 2021年

          心が豊かになるヴェーダの教え①アンナダーナン

          ヴェーダは全ての人が環境を含む周りと調和し、心穏やかに、豊かで、幸せに生き、人としての人生を全うすることを教えてくれています。この地上に人として産み落とされた私たちにとって、何を目的にして、どうやって生きていけばいいかのガイドマップです。ほんと、知らなきゃ損。大損。 そんなヴェーダの教えの中には心が豊かになるだけではなく、お腹がいっぱいになる教えがあります。その一つが「アンナダ―ナン」=アンナ(ごはん)+ダーナン(与える事)=手作りの食事をお腹を空かしている人に提供する事・

          心が豊かになるヴェーダの教え①アンナダーナン

          ギーターのクラスでバッタリ其の二

          今日初めてBhagavad Gitaのクラスに参加してくれたさやかさんのお友達のゆうちゃん。「どこに住んでいるんですか?」と聞いたところ、「東小金井」。私の出身地だったので、「私、東小金井で生まれて育ったんですよー」という会話から、なんと、ゆうちゃんは私が生まれ育った家の隣の隣の隣のご近所さんでした。 私(写真左下)よりも2つ年上で、3つ年上の兄(真ん中)とよく遊んでいたそうです。私が3歳の時に引越してしまったので、私はあまりよく覚えていなかったのですが、母から写真を送って

          ギーターのクラスでバッタリ其の二

          Arsha Vidya Gurukulamでの滞在

          コロナ禍が明けて(まだ明けていない)3度渡印をしましたが、また行く予定です。今度はコインバトールのArsha Vidya Gurukulamへの里帰りです。ダクシナームールティとチャンティングを教えて下さったスワミ二達に会いに行きたく。 グルクラムでは外国人の寄付やダクシナーは現金で支払うことは出来ず(注)、銀行振り込みのみとなっているので、事前に送金をする予定です。アンナダーナンや寄付の便乗をしたい方は一緒に送金するので、4月15日までにご連絡ください。 (注)後日追記:

          Arsha Vidya Gurukulamでの滞在

          ChatGPTとのガチチャット〜AI界隈の知識とインドの聖典が教える知識の定義のズレについて

          AIが人間の知性を超す時代がやってくると言われて暫く経ちます。知性の定義によってはもう越しているのでは?と思えるAIもあります。昨年2022年11月に一般公開されたChatGPT ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue (openai.com) ちょっとした質問ならそこら辺の人よりも詳しく的確に、Googleよりも人間っぽく、且つ商売っ気なしで答えてくれます。 そんなChatGPTにいろいろガチで質問してみました。返

          ChatGPTとのガチチャット〜AI界隈の知識とインドの聖典が教える知識の定義のズレについて

          インド旅行での注意点(空港/国内線での乗継編)

          旅先でのトラブルやアクシデントはなるべく避けたいものですよね。たとえインドでも!そんなことはできないかもしれませんが、想定出来るトラブルを避け、なるべくスムーズな旅のために思いついた(空港/国内線での乗継編)をまとめてみました。 私自身と一緒に旅をした方たちの体験を元にしているだけなので、ほんとに?と思う方は色々ご自分で調べて教えてくださいね。 ① チケットやItinarary 旅程(予約番号/PNRが記載されているもの)のプリントアウトを持っているといい インドでは空港

          インド旅行での注意点(空港/国内線での乗継編)

          Are you ready?

          2023年1月1日元旦。新年をリシケーシュのアシュラムで迎えました。Brahma Sutraというヴェーダーンタの教えをきちんと理解するために考察をしていく教えのクラスがSwami Sakshatkrtananda jiによって始まるので、はじめの部分だけでもクラスに参加したく、寒いリシケーシュでお正月を迎えることにしました。 Brahma Sutraは、Bhagavad Gitaを書いた聖人ヴャーサがスートラとして教えているのですが、シャンカラーチャーリヤがここぞとばかり

          Are you ready?

          インド渡航情報2022年 12月末(ワクチン非接種者向け情報)

          今年3回目のインド渡航。出国・入国の仕方が変わったのでまとめてみました。各国のコロナ水際対策は常に変わるので、正しい情報源で、確かめてくださいね。 インド入国: インド入国の事前にPCR検査の陰性証明をアップデートするAir Suvidhaは廃止となっていましたが、日本、中国など感染者の増えている国からはインドに入国する際に空港でのPCR検査が必要になるかも、というニュースがインド国内では発表されています。いつからなのかが気になりますが、未発表。12月28日現在ではまだ開

          インド渡航情報2022年 12月末(ワクチン非接種者向け情報)

          忘年会アップデート

          クリスマスパーティーや忘年会•新年会の季節になりましたね。コロナが流行っていますが、こうやって人が集まれる様になれたのは良いことなのでしょう、が、私は極力参加しないようにしています。その理由が↓です。 私の会社はグルーバル企業を名乗りながらもザ ジャパニーズ カンパニーだからだと思うのですが、懇親会=お酒を飲む場で、食事もノンヴェジ(肉魚)しかなく、会費もその人達基準で3000-5000円取られます。 日本の企業も多様性やインクルーシブを大事にする、と謳っていても、こうい

          忘年会アップデート

          Siddhiについて         ~Venki先生のRamayana Classより~

          Ramayanaを原文から読むクラスでは今(2022/11/26現在)、Visvamitraというスーパー聖人が、幼き(12歳ぐらいの)RamaをDasharatha王から連れて行こうとするシーンです。 そこで紹介されているのが、スーパー聖人VisivamitraのSiddhiについてです。(細かい発音の話ですが、Siddhiはカタカナ表記でシッディとされる場合が多いのですが、、Siはシではなく、どちらかというとスィの音に近い、英語のseeまたはsitのSi、イタリア語スペ

          Siddhiについて         ~Venki先生のRamayana Classより~

          インド ヤートラー 2022 夏 北インド(リシケーシ)編

          8月16日 Swami Dayanda jiの生誕祭の翌朝、グルクラムを後にして、リシケーシのアシュラムへと向かいました。 コインバトールの空港は小さいながらもサリー屋さんやスイーツ屋さんが入っていて、空港から盛り上がっていました。 が、ここでもドタバタが! コインバトール→デリー→デラドゥーンと乗り継ぐのですが、みおさんとかずえさんのチケットが、コインバトール→デリー、デリー→デラドゥーンと別々だったので、デリーで一度荷物を受け取り、再度チェックインしなくてはいけな

          インド ヤートラー 2022 夏 北インド(リシケーシ)編