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【標本のすすめ】剥製の保管方法

剥製をお迎えするかもしれない方に知ってもらいたいお話

剥製の保管方法について、
たまーに聞かれるので
書いておこうと思います。

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まず注意が必要なのは
1 古い剥製
2 海外の製法不明な剥製
3 アマチュア剥製です。
正しく保管していても虫害を受ける場合は
剥製そのものに原因がある可能性があります。

主に...

▪️剥製自体が古い
年月とともに薬剤の効果が減少
虫害・脱毛の原因になる。

▪️以前、悪い環境で保管されていた
虫害・カビの再発

▪️古い死体を使っている
脱毛の原因

▪️汚れの洗い方が不充分
血痕などに害虫を集める原因

▪️使用薬剤が不適切
脱毛・害虫・カビの原因
最悪の場合は腐敗

▪️剥皮の不完全
薬が充分に行き届かないことから
腐敗・脱毛・害虫・カビの原因

また、製作されて一年目のものは
生の臭気が害虫を集めるらしく、
完全に乾燥するまでは特に保管方法には気をつけなければいけません。

「保管方法」

じゃあ...どうしたらいいのか...
密封されたガラスケースに入れておくと安心です。
前述した注意の必要な剥製をお持ちの方は尚更ですが
一緒に防虫剤を入れておくことを推奨します。

わたしのオススメの防虫剤は
藤澤小脳(http://amzn.asia/jjwqwt2)です。
小動物の剥製だったら1体に1粒で充分だと思います。
半年に一回、新しい防虫剤と交換します。

長期間しまう時は
密封した袋に入れて多めに防虫剤を入れましょう。

シリカゲルも一緒に入れておくといいです。
圧縮はしちゃだめですよ。

※フリーズドライで作られた剥製は必ずケースにいれてください。
※正確には”剥製"ではないので細かい理由は割愛..

「保管場所」

ケースに収納できない場合でも、
保管場所に気をつければ剥製を綺麗に保存できます。

たまに羽箒で埃を落として、
虫害にあってないかチェックしてあげましょう。

手でペタペタ触ると皮脂がついて、
そこに埃が付いて
艶がなくなりますので気をつけましょう。

⑴直射日光の当たらない場所
褪色を避けるため

⑵風通しがよく乾燥している場所
カビや虫害を防ぐため。
コップに水を入れて加湿するのは逆効果です。

⑶タバコの煙が当たらない場所
他にも空気中に舞う調理油にも注意が必要です。
一度毛皮がべとつくと、埃がこびりついて煤けてしまいます。

⑷ペットが入らない場所
ペットが剥製をこわしてしまうと元も子もないですよね。
製法によっては内部に猛毒(砒素)を使っていることもあります。
ペットを守るためにも置き場所には気をつけてください。


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