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はじめに

『関東子連れ狛犬の系譜』というタイトルで書こうと決めたのは昨年2019年の初頭で、一年経ってやっと発表し始めることとした。一年間何をしていたのかと言うと、当初は章立てを決めてそれを全て書いてしまい、書いてからどのように発表するのかを考えていこうとしていた。半年経っても進められなかったのだが、言い訳としては昨年中にも新しい発見があって、書く内容がどんどんずれてしまっていた。これでは一生書けないぞと焦り始め、決めた章立てを一本づつ note で発表していくことに決めて今に至っている。

「子連れ狛犬」というのは著者の造語で「阿吽とも子供を連れているように彫られている狛犬」のことである。最初にそのような狛犬が身近に多く安置されていることに気がついたのは2011年の冬の終わりのこと、東日本大震災のあと不安の多かった東京を避けてまだ幼かった子供達を連れて妻が実家に帰っていた時期の出来事だった。子供達と離れていたことで気がついたのかもしれないな、と今にしては思う。今では時に家族と別行動で狛犬のために神社仏閣をお詣りするようなことになってしまっている。

本日最初の章を発表するが、今後も月刊程度には発表していきたいと考えている。多くのひとにお読みいただき、ご指摘いただければ幸いである。


『関東子連れ狛犬の系譜』シリーズは少しづつ、今書いているものがどこかに響けばと願いつつ書いています。