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すきなことばと、好奇心。|旅と読書と恋のエッセイ 🌿| 毎日6:30更新・土曜はメンバ…

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すきなことばと、好奇心。|旅と読書と恋のエッセイ 🌿| 毎日6:30更新・土曜はメンバーシップ | 2020/11からnoteで毎日更新を継続中、公式コンテスト受賞4回 | 等身大のご自愛旅 | 江國香織とaikoがすき

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  • 読書の記録

    夢は図書館のような部屋に住むことです

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    旅をしたまちの想いと記憶を残すマガジンです

  • 今日と明日のすきまの部屋で

    メンバーシップ限定の記事のマガジンです。スタンダードプランに公開されている全記事を集めています。

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    届けたい想いを、なるべく純度の高い言葉で。

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    「気になるあのひとに会いに行く」をテーマに自主インタビュー記事を書いています

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失恋ですか、と美容師さんは聞いた

「20cm、切ってください」 鏡に映る自分をまっすぐに見つめて、考えてきた言葉を一息に言い切りました。 「顎くらいかな、それより下?でいいですか?」 3回目になる担当の美容師さんは、初対面とも気を許してるとも言えない距離の敬語でわたしの毛先をいじりました。 顎下のボブなんて、何年ぶりでしょうか。 大学2年生くらいまで、高校生の延長のようなボブをしていたのが私の中では最後の記憶です。それからは鎖骨あたりで揺れるくらい、伸びてもそこに戻って、当たり障りのない女子を楽しん

    • 眠るまえの短歌、という贅沢

      夜、布団の中で眠りにつく前に歌集をひらくと、なんだか気持ちに余裕が生まれます。そもそも余裕があるから歌集を開けたのかもしれないけれど、優しくなれるような気がするんです。ページいっぱいに文字通りの余白を持って、けれども慎ましくちょこんと文字が載っている様子は、小説やエッセイでは味わえない密度です。   それが歌集特有の、小説やエッセイとはまたちがう温度を生んでいるのかもしれません。まどろみに入れる空気感とでも言うのでしょうか。その日の仕事から解放されて巡りがゆっくりになった脳に

      • ポルトガル リスボン2日目~女子ひとり旅日記~

        まゆちゃんはポルトガル好きだと思う。気になっていた国をそんな風にすすめられて、ついに来てしまったのがリスボン。そして友人たちの見立てどおり、たった1日でリスボンは私の中で愛すべき街になっていた。 1日目は中心地を歩いてめぐったので、2日目は少しだけ足を伸ばして有名なベルンの塔へ。そのために時差ボケを引きずりながらも朝9時にはバス停に向かう。なにしろ、日曜日で混むと思うので、なるべくオープンと同時に入りたい。 そんなふうに意気込んで満員のバスに揺られ、順調に向かっているはず

        • メンシプ)日常に埋もれた私は、いつまで愛されるのだろうか

          ※月に5回の更新をしているメンバーシップ記事。いつもは土曜日ですが、今月は土曜日が4回だけなので、平日にも1記事投稿します。 冷蔵庫の一番下の段を足で閉めるような女を、彼はいつまで愛おしく思えるのだろう。 足で閉めるのは紛れもなく私で、それを同棲中の彼氏に指摘された。まあ、私が彼と生活して気になった彼の癖を話したあとに、何か私にはないのかと聞いたことへの回答なんだけど。自分で求めておいて、ちょっとぎくっとした。

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        失恋ですか、と美容師さんは聞いた

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        • ポルトガル リスボン2日目~女子ひとり旅日記~

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        メンバー特典記事

          メンシプ)日常に埋もれた私は、いつまで愛されるのだろうか

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          ※月に5回の更新をしているメンバーシップ記事。いつもは土曜日ですが、今月は土曜日が4回だけなので、平日にも1記事投稿します。 冷蔵庫の一番下の段を足で閉めるような女を、彼はいつまで愛おしく思えるのだろう。 足で閉めるのは紛れもなく私で、それを同棲中の彼氏に指摘された。まあ、私が彼と生活して気になった彼の癖を話したあとに、何か私にはないのかと聞いたことへの回答なんだけど。自分で求めておいて、ちょっとぎくっとした。

          メンシプ)日常に埋もれた私は、いつまで愛されるのだろうか

          わたしたち、喧嘩のしかたがわからない

          「スタンダードプラン」他に参加すると最後まで読めます

          恋人と同棲を始めて早くも3ヶ月が経とうとしている。このまえ彼が夕飯の片付けをしている後ろ姿をぼうっと眺めていたら、ついに「水回れの汚れってどのくらい気になる?」と質問をされた。しまった、これは、怒られるやつだ。私がしゅんとして答え方を迷っているところを悟り、「試しているとかじゃなくて、調整のための確認」と言い添えてくれる。 正直、私はほとんどの汚れが気にならない。だって生きるための優先度として、掃除は最もその地位が低いから。食べないと、服を着ないと、生きていけないけど、どん

          わたしたち、喧嘩のしかたがわからない

          海外で最大量の愛情表現をあびて

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          日本から出て、もっというとアジアから一歩出たときに、人々のスキンシップや愛情の量に今でも圧倒される。そのこれでもか!と愛情を振りまく空気が、私は結構好きなのだ。 一方でそれを感じるとき、ああ、私ってまだまだすごく日本人的なのかな、などと思う。

          海外で最大量の愛情表現をあびて

          メンシプ)いつか好きな人とこようと旅先で思うこと

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          はじめてのヨーロッパ旅行は、5年前の卒業旅行だった。女友達とふたりでベネチアの運河を見下ろして、私はいつか好きな人とここに来たいと強烈に思ったものだ。もっといえば夕暮れの運河をたゆたう船の影を見て、「こんなところでプロポーズされたら即OKしちゃうよね」口に出したことを白状しよう。 海外という非日常で営まれている日常。家々の間に張り巡らされた細い水路を、船頭が1本の長い棒で操る細い舟がゆっくりと渡る。そのあまりのロマンチックな景色に、心を奪われた。 そして今、2度目のヨーロ

          メンシプ)いつか好きな人とこようと旅先で思うこと

          海外でピザを食べると、ある人を思い出す

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          海外で大きめのピザを買うと、決まって思い出す人がいる。もう別に寂しくもないのに、きっと海外での生活があれから更新されていないから、容易に記憶が結びついてしまうのだろう。 チーズとサラミの匂いや、油の染みた紙。日本で食べるものより随分と大きく、大雑把に見えるそれに、私はかぶりつく。ピザばかりの思い出がある男の子というのも、また不思議なものだなと思いながら。

          海外でピザを食べると、ある人を思い出す

          最近のアプリでの出会いって変わったの?

          「スタンダードプラン」他に参加すると最後まで読めます

          何度でも忘れそうになるが、今同棲している彼は、24の時にできた私の初めての彼氏だ。2年以上前、まだコロナ禍と言えるころにアプリで出会った人で、なんだかんだうまくやっている。

          最近のアプリでの出会いって変わったの?

        記事

          ポルトガル リスボン1日目~女子ひとり旅日記~

          久しぶりのヨーロッパ。憧れのポルトガル。ドバイ乗り換えでほとんど1日かけてやってきたリスボンは、まだ少し寒く、でも街を歩くと汗が滲んでくる気候だった。 空港に着いたときにはエコノミークラスと時差ボケが効いて、ふらりとしていたけれど、着いてしまえば電車への乗り換えもそんなに難しくない。少し肩を強張らせて乗った地下鉄だったが、リスボンのそれは日本のものと同じように、程よく穏やかな空気が流れていた。 目的地のBaixa Chiado駅に着く。地下から長いエスカレーターで登りきる

          ポルトガル リスボン1日目~女子ひとり旅日記~

          カラオケで叫んだ「もう一回!」は青春の景色だった

          先日、久しぶりにカラオケでゲームをしながら飲むという、学生のような飲み会に参加した。アルコールが1.5リットルのピッチャーでどんどん部屋に運ばれてきて、マイクを持っていない人たちも叫んでいて、歌は途中からコールに変わるような、そんな飲み会である。人生でまたこんなふうに飲むとは思わず、かなり感慨深かった。氷で薄まった液体が、床を点々と濡らしていた。 私は、学生時代にそういう飲み会を体験してきた世代の代わり際なんじゃないかと思う。分類としてはZ世代らしいけど、コロナ前に学生をし

          カラオケで叫んだ「もう一回!」は青春の景色だった

          わたしたち、喧嘩のしかたがわからない

          恋人と同棲を始めて早くも3ヶ月が経とうとしている。このまえ彼が夕飯の片付けをしている後ろ姿をぼうっと眺めていたら、ついに「水回れの汚れってどのくらい気になる?」と質問をされた。しまった、これは、怒られるやつだ。私がしゅんとして答え方を迷っているところを悟り、「試しているとかじゃなくて、調整のための確認」と言い添えてくれる。 正直、私はほとんどの汚れが気にならない。だって生きるための優先度として、掃除は最もその地位が低いから。食べないと、服を着ないと、生きていけないけど、どん

          わたしたち、喧嘩のしかたがわからない

          伊佐さんのnoteは、やさしい希望をくれた

          伊佐さんのnoteを読みました。『子育ては、世界一周と同じくらい楽しくて愛しい』。そのタイトルと優しい写真に引き込まれるように読んで、自分まで前を向かせてもらいました。 これから見たい世界ってなんだろうと、久しぶりに純粋な明るい気持ちで考えます。子供が欲しいけれど、子育てへの漠然とした不安や世の中の風当たりの強さになんとなく後ろ向きになっていた私には、希望のひかりのようなエッセイでした。 旅が好きで、フルタイムの会社員なのに毎月どこかに出かけています。先月はポルトガルに。

          伊佐さんのnoteは、やさしい希望をくれた

          旅行用メイクポーチをミニマムにするコツを考えてみた

          世界一周をするわけでもなければ、ミニマリストでもありません。そんな私がリュック一つで旅行に出かけるのは、単純にその方が楽だから。 スーツケースを持っていると預け入れ荷物の手続きが増えるし、引き取りのベルトコンベアの前で待たないといけないし、たくさん運べることに甘えて荷物が増えると移動が大変だし、最悪荷物がなくなるリスクもあります。飛行機の持ち込み荷物ひとつなら、それらの煩わしさから解放されるのです。 例えば一週間の四国一周も、十日間の東南アジアのポッピングもジャンスポーツ

          旅行用メイクポーチをミニマムにするコツを考えてみた

          自主企画でマルチのインタビューをしそうになった話

          マルチ商法、ネットワーキングビジネス。先日、そうとは知らずに自主企画のインタビューをしそうになった話です。本当にただの愚痴ですが、よかったらお付き合いください。(こんな週の真ん中で朝から愚痴を言うのはやめなさい、という方はこの辺りで退散してください) 逃げ足の速い人生だったので、なんどかすれ違っても実害なしに済んできた私ですが、先日ついに正面衝突しそうになりました。マルチと正面衝突。なんて響き。でもそれも結局は逃れているから、幸運なのかなと能天気に思ったり。それでも、かけた

          自主企画でマルチのインタビューをしそうになった話

          「昔ながらの管理職」と呼ばれた部長と、お局さんのいない部署

          私のチームは独立独歩。顔を合わせる打ち合わせは半年に1回で、チームメンバーで飲んだことがあるのも今までに2回だけ。そんな一見ばらばらなチームメンバーの調和を作っていた方が、先日ついに定年退職された。オンラインのチームミーティングに入ると必ず「おはよう、ねえねえ、まゆちゃんあれ見た?」と話しかけてくれて、プレゼンの後には「まゆちゃん、よかったよ^^」と個別のメッセージをくれた人。 だれにでもそんなふうに接してくれるので、慕っているメンバーが多かった。「女の子はお茶汲みと灰皿洗

          「昔ながらの管理職」と呼ばれた部長と、お局さんのいない部署

          ~4月の勉強日記~勉強に時間を消費されている感覚

          勉強について詳しく言わなくなったな、と思われたかもしれませんが、まだ勉強習慣は継続しています。むしろ毎日そのことを考えるあまり、仕事と勉強を往復する日々になってしまっています。 勉強?なにが?と思う方は以下に以前の勉強日記がありますが、私は今、中小企業診断士資格にむけた勉強をしているのです。8月が本番。毎日、わりときりきりしています。 過去問も解き始めていて、5年分の問題集なのですが、2周目に入りました。少しずつ分かってきた科目と、ぜーんぜん進歩のない科目があって、そろそ

          ~4月の勉強日記~勉強に時間を消費されている感覚

          新しいカーテンを買って日常を少し明るく

          大きな窓のある部屋に越してきました。 10年間の空き家期間を経て、落ち着いたくすみピンクのカーテンは、ホコリをかぶってくすみカラーどころではなくなっています。昔はきれいな色だったんだろうけれど、すっかりピンクみを帯びた灰色でした。 何度床を拭いても砂ぼこりが出るのをパートナーが嫌がり、このままでは空気までギスギスするぞと思ったので、高い買い物をすることにしました。 そもそも、一生のうちになんどカーテンを買うことがあるんでしょう。実家のものは子供の頃に親が揃えてくれたもの

          新しいカーテンを買って日常を少し明るく

          海外で最大量の愛情表現をあびて

          日本から出て、もっというとアジアから一歩出たときに、人々のスキンシップや愛情の量に今でも圧倒される。そのこれでもか!と愛情を振りまく空気が、私は結構好きなのだ。 一方でそれを感じるとき、ああ、私ってまだまだすごく日本人的なのかな、などと思う。

          海外で最大量の愛情表現をあびて

          note10周年、おめでとうございます

          noteが10周年を迎えたそうです。10年。すごいですね。そのぶんの誰かの日常が、言葉が、創作がここに蓄積されているんだと思うと、その膨大さは私の想像を遥かに超えているのでした。 私がnoteに出会ったのは5年か6年前で、毎日書き始めてからは3年とすこし。それでも自分のいろんな変化を書き残してきたし、たくさんの出会いがあり、そしてその方々の人生の節目を眺めさせていただくことすらありました。 私がnoteのいいなあと思うところは、ただそこにいたい形でいさせてくれるところだと

          note10周年、おめでとうございます

          サ活より温泉が好きだけど、そもそも二つは比べるものではないかも

          スチームサウナでだらだらと汗をかきながら思う。温泉とサウナどちらかとるなら絶対に温泉だけど、別にサウナも好きだよな、と。 サ活が流行っている。流行っているという言葉では収まらないほどの熱狂じゃないか。みんな「ととのい」すぎて、私は若干ついていけてない。気後れというやつかもしれない。 そんな私も初めて「ととのった」時には、みんなが言っているのはこれか!!となった。豆電球が頭の上につくイラストのような嬉しさだった。 でも、心臓も循環器も弱い家系としては、水風呂の時の血流が怖

          サ活より温泉が好きだけど、そもそも二つは比べるものではないかも