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ジェイムズ・ヘットフィールド手描きのキャラクター”Scary Guy”がプリントされたTシャツ

Tシャツとロック音楽についてお話ししているYouTubeチャンネルのテキストを動画では話せなかったおまけ話やイラストとともに綴っています。
メタリカの最終回は90年代ロック転換期の象徴となったブラックアルバムとこの頃に作られたメタリカのキャラクター『スカリー・ガイ』のTシャツについてお話しします。

■ブラックアルバム


これまで4回にわたってメタリカとその周辺のTシャツについて話してきたのですが、ファーストアルバムを出したのが、1983年、日本では1984年で、前回お話しした4thアルバム『メタル・ジャスティス』が1988年リリース。で、それに伴うワールド・ツアーを1989年まで一年間行います。
日本には1989年の5月に代々木体育館や大阪厚生年金会館など中規模クラスの会場でライブを行っています。
ここまで、80年代の6年間の出来事です。

この頃ようやくメタリカもプロモーションビデオを作ったりしますが、MTBにも頼らず、キャッチーなパワーバラードでシングルチャートにランキングされると言うこともなく、徹頭徹尾蛇になり風とメタルミュージックえのこだわりで男臭いファンの心と耳をがっちり掴んでBIGになったメタリカですが、次にどんなアルバムを作るかは男臭いファンだけでなく期待されるまでになっていたのが90年代の始まりでした。
ジェームズとラーズもメタルと言うカテゴリだけに留まらない飛躍を狙っていたんだと思うんですが、そのためにエンジニアとしてボン・ジョヴィの『スリッパリー・ホエン・ウェット』、エアロスミスの『パーマネント・バケーション』で、プロデューサーとしてモトリー・クルーの『ドクター・フィールグッド』で大ヒットアルバムを作っているボブ・ロックにプロデュースを依頼してアルバム制作に入ります。
そしてそれまでより時間をかけて寝られ、作り込まれて1990年の8月にはメタリカの『メタリカ』、通称ブラックアルバムがリリースされます。
最初はジャケットが真っ黒だと言うことだけでも話題に上がりました。
ヘビーメタルチックなちょっとおどろおどろしアートワークでもなく、黒地に濃いグレーでとぐろを巻いた蛇が記号のように描かれていて、メタリカのロゴもモノクロのグラデーションで描かれているので漆黒の中にぼんやりと浮かぶほどしか見えないものでした。リリースに伴うメンバーのフォトショットも無地の黒いTシャツや黒いトップスと言うスタイルで、それまでのどちらかと言うと下品にも見える文字や絵の入ったTシャツではなく、ずいぶんと大人びた雰囲気のものでした。
私もメタリカのニューアルバムを楽しみにしていて、予約して買いました。
予約の特典ポスターを部屋に貼っていたのですが、やっぱりそこにはシックな雰囲気の大人びたメンバーがいました。その時は(メタリカもかっこよくなったなぁ)と思っていた位でした。

■アメリカの国民的ロックバンド?


ご存知の通り、通称ブラックアルバムは世界的にヒットしてビルボード200では594週チャートインしています。2021年の2月の段階ですから、なんと10一年以上!もうアメリカで言えば一家に1枚、日本のサザンオールスターズ位の存在なんじゃないでしょうか。
音楽的にも量子的にもスラッシュメタルと言う色物扱いを完全に出した感があったメタリカですが、ジェームズとラーズの凄いところというか良いところは自らのファン喫茶も忘れないところなんじゃないかと思います。
1993年にはブラックアルバムに伴うツアーのライブCDにビデオ+前のアルバム...and Justice for Allアルバムに伴う、ツアーのライブCDに前回、前々回の動画でお話しした正義の女神テミス像ドリスをステージセットにしたライブビデオボックスセットでリリースします。そのボックスセットにはジェームズが手書きデザインしたメタリカのキャラクター(スカリー・ガイ)のプリントされたTシャツとステンシルが同梱されていると言うもうてんこ盛りのセットをリリースします。
てんこ盛りなのでそのライブCD +ビデオのボックスセットのタイトルも『ライブシット:ビンジ&パージ』と言うもので、コアなファンのために見たいもの聞きたいものをこれでもかと言う位入れたぞ過食でゲロ吐く位だろう?と言うようなジェームズの話があったような気がします。

■てんこ盛りのライブCD+ビデオBOX


まぁ、ここでその話をする位なので、私も例にもれず予約して買いました。当時定価15,000円した高額なものでしたから、ほんと、コアなファン向けだったんですが、私の目当てはやっぱりドリスが崩れ落ちるのライブがみたかったのとボックスセットに同梱されていたTシャツでした。このスカリー・ガイの手書き風プリントのTシャツがとても気に入っていて、当時大阪のバンドTシャツ屋でヨーロッパツアーTシャツを買ったんです。それもこのスカリー・ガイが気に入ったからんですね。でそのTシャツが『METL FxxKIN' LLICA』のプリントで入っているのと、ステンシルがあれば自分でも作れるんじゃないかってところがもう無理をしてでも買う理由でしたね。
なんと、Tシャツはこの中に入っております。もうボックスは1度壊れて補修してますし、中のスポンジは全部剥がれてしまい劣化が激しいですが、Tシャツは未使用のままです。買った当時はビニール袋にも入ってなかったんですが、これはどっかの段階でビニールに入れて保存するようにしました。久々に出します。
Tシャツはブロックカムのボディーでちゃんとコピーライトが入っていますね。このためこのメタリファッキンタイプのスカーリー・ガイのTシャツも確かJustin Bieberが来ていたような気がします。案内こういう同梱物のTシャツって着用せずに大切に取っておいてる人多いんじゃないでしょうか。私はTシャツ以外状態ひどいですけれどね。
これボックスがでかくて、お持ち帰りように専用の紙袋に入れてくれました。
なんと、それも残っています。何か自慢話みたいでちょっと感じ悪いかもしれませんが、このボックスのビデオ、やっぱりダメージド・ジャスティスツアーのライブをよく見ましたね。すごく残念なのはカメラワークが完璧とは言い難く、ドリスが崩れる演出とかあまりかっこよく写ってないんです。その辺はアイアンメイデンのワールドスレイブリーツアーのカルフォルニアロングビーチアリーナのライブ映像とか見習ってほしいと思いました。

と、言うことでメタリカは結成から40年ほど歴史のあるバンドですが、ほんと最初の10年ちょっとのところまでの話での動画5回のシーズンになりました。
まさか、メタリカのTシャツが話のネタになるなんて1984年の夏に3曲聴いてクソだと思った自分自身にほんと中二だなぁって言いたいですね。実際は高校生でしたが(笑)

ということでメタリカのシーズンは今回でお終い、かな?
次のシーズンではロックTシャツってものを意識した結果きっかけというか、keep calm on tee schatzのエピソード0的な話をしてみたいと思います。


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