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20年前の出来事・後編〜あなたがここにいてほしい〜

動画では前後編2週にわたってお話しをした後編になります。
25年くらい前に起きた失敗談をピンク・フロイドの思い出とともにお話ししています。

■再び崩壊

前回(崩れた壁を積み直せ)の続きです。
某有名セレクトショップのバイヤーから好感触を得て、ついにサンプル品を送ることになり、サイズ展開や全国展開に向けて急ピッチで準備をしました。何せ全国規模のショップですので、それまでの個人ネット販売とは数量の規模が変わります。
仕入先や商品を作るための物の確保と自分のスケジュールを準備して、いつGOが出ても良いように備えました。「入れ込んだ」状態だったわけです。
ところが、一週間経ち、二週間が経ち....おやおや?ちょっとどうしたのかな?忘れられてないかな?と不安になり、担当バイヤーに電話するも度々不在だったり別件所用ありで取り次いでももらえなく、折り返しすらなかったんですね。
この辺りで、多くの人は気づくところですが、私はまだ業界や世の中のことをわかってなかったんです。
一ヶ月ほど過ぎたある日、送ったサンプルのみがボンと送り返されて来ました。バイヤーからは何の説明もありません。送付状すら着いてませんでした。私はどういう事か確認するためだけにまたコネを使わなければなりませんでした。
そして、帰ってきた返答は「思ってたのと違った」って、とのこと。それもコネづて、ついぞバイヤーから直接話はありませんでした。

■終焉

その後、
手元には仕入た物が....とても個人ではさばききれない量でした。
仕入先の業者に仕入を約束の半分にしてもらったり、知り合いのお店に原価以下で引き取ってもらったり、得たモノは負債とネガティブな感情のみだったワケです。
その一件で、壁は自分の内側からも崩れ落ちた気がしました。
潮時だと思いました。

とりあえず、食っていかねばならん、ということでバイト情報誌を見ていると、かつて会社勤めをしていた時に使っていたテレマーケティングの会社が自宅の近くで電話のオペレーターを募集しているのを見つけました。業種は全く異なっていたんですが、「通販のコールセンターの管理やってたんだから行けるでしょ?」ってことで応募したのがきっかけで、そこで働き始めることになったのです。
安定して収入があるってありがたいことでした。

その頃バイト先で知り合った人、色々な経歴の人、学生さんやパートタイムで働くお母さんなんかもいて、まぁ5年ぶりくらいに人と一緒に働くことになったのもありましたし楽しかったですね。
中には私が作ったTシャツやペイントしたスニーカーを買ってくれた人もいて、ホントにありがたかったです。
いつか一緒に何かやりたいね、服つくりたいね、と一回壊れた夢を一緒に語るような友人もできたりしました。

■あなたがここにいてほしい

そういった新しくできた友人も、今は遠くで中々会えなかったり、近くにいても以前のようにお酒を酌み交わしてってことがすっかりなくなってしまいました。まぁ取り巻く環境の変化ってやつもあるんですが、
その頃できた友人含め、今は中々会えない大切な友人、親しい人のことを思う時、必ず頭の中で流れるのは、デビッド・ギルモアのアコースティック・
ギターの音、曲は"Wish You Are Here"(邦題:あなたがここにいてほしい)です。

"Wish You Are Here"は1975年にリリースされたピンク・フロイドの7枚目のスタジオ・アルバム曲と同名タイトルの"Wish You Are Here"(炎〜あなたがここにいてほしい)に収録されています。
このアルバムを制作時にバンドの創始者である天才シド・バレットが突然レコーディング・スタジオに現れて、その変わり果てた姿にメンバーは涙したという逸話があります。
シドは精神を病んでいたということですが、バンドにとってずっと大切な存在だったのでしょう、そしてシドはピンク・フロイドの創作活動の糧であり続けたようです。
そんな逸話も手伝って、大切な人の事を思うときに私の頭の中で流れる曲だったりします。

■あなたがここにいてほしいTシャツ

Tシャツはトランクショーというブランドのもので、トランクショーは古着のロックTシャツを再構築して販売していたブランドです。70年代80年代の当時モノのTシャツそのものを使って、リサイズしたり、ラグランスリーブのシャツの前後の身頃のパネルに使ったりして、スタイリッシュにしたものが多く、海外セレブがロックTシャツを着るようになるはしりにもなったブランドかと思います。日本でも某有名アイドル俳優が着用して人気になり、人気が出て中々入手できませんでした。
古着をリメイクしているので、厳密に言うと同じものは存在しない一点もののため、入手困難なのは当たり前ですが、私の持っているのは先に述べた某有名セレクトショップとは別の有名セレクトショップで購入しました。
確か3万円くらいだったと思います。
贅沢なモノが買えるようになって最初に買ったもので良く憶えています。

"Wish You Are Here"アルバムはピンク・フロイドのアルバムの中では一番好きです。発売当初このアルバムのジャケットには真っ黒なビニールで包まれていたということで、CDでそのミニチュアジャケットが発売されたときも黒いビニールでラップされていました。
Tシャツの機械の手が握手している図柄はアナログレコードのレーベルになっていたものです。
この柄のプリントされたTシャツも数多く存在します。
アルバムのジャケットは人が握手をしている写真ですが、一方の人は燃えています。衝撃的で、恐怖を感じるものですが、これもCGや合成ではなく、本当に火が着いたスタントマンで、ものすごく熱かったとか。一瞬で撮影してすぐに消化器で吹き消されている姿も撮影されていて、やっぱりヒプノシスはやる事が凄いなぁと思ったりしました。

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