マガジンのカバー画像

プラクティス・アーカイブス

34
逆噴射プラクティス及び第1回~第3回逆噴射小説大賞関連の個人まとめです。
運営しているクリエイター

記事一覧

プラクティス・ライナーノーツ2021&2022どうしていくか

どーもどーも、無銘お姉さんよ! 何だかんだで年が明けちゃったけど逆噴射小説大賞2021エント…

無銘海姫
2年前
12

冷たい肌の二連星

――夢を見ていた。 限りなく深く冷たい闇の中、何か優しいぬくもりに抱かれる夢。 この感覚…

無銘海姫
2年前
15

蟲毒と灯火

床に広がる血だまり。鏡の破片。かつて義父だったもの。 ――最初から、こうすればよかったん…

無銘海姫
2年前
14

クァンタム・ファントムの涙

幼馴染の真弓が学校に来なくなってから、一週間が経った。 あいつはクラスの人気者で、いじめ…

無銘海姫
2年前
15

プラクティス・ライナーノーツ2020

どーもどーも、無銘お姉さんよ! エントリー作品全五作の投稿が終わったので、今年もライナー…

無銘海姫
3年前
11

ふたりの世界新生紀

――これはもう誰も知らない、愛の神話―― 「ねえ」 暗くて、でも柔らかくて、とても温かい…

無銘海姫
3年前
14

機械仕掛けの女神 -dea ex machina-

とにかくこの右腕をどうにかしなければならない。 “こいつ”のご機嫌を取りつつ、稼いだ賞金で残ったローンを完済する必要がある。 俺はスクラップ山を遮蔽に左手でショットガンをコッキング、テクノチンピラ二人の頭を吹き飛ばす! 今回の賞金首はストリートギャングのボスだ。 雑居ビルの扉から重サイバネ用心棒が現れる、左腕はマシンガン置換! コンクリート柱の陰に隠れ重金属弾の嵐をやり過ごす。 「おい、お前も協力しろ!」 「もうーっ、面倒ね」 射撃が止んだ一瞬の隙を突き、俺は飛び出

ムゲンキョウカイシンギュラリティ

「何で……書けないんだ……」 僕は駆け出しの小説家で、今非常にまずい状態だ。〆切が後一週…

無銘海姫
3年前
19

輪廻の蛇、生命の果実

「何も生み出せぬ野蛮なる<死肉喰らい>共が、恥を知れ!」 全身から緑色の棘を生やした怪人…

無銘海姫
3年前
26

廃都に舞う翼

「危ねぇだろっがーッ!!」オープンカーの後部座席から怒声!そのすぐ横を破壊熱線が掠める。…

無銘海姫
3年前
26

逆噴射小説大賞2019連載ロードマップ

どーもどーも、無銘お姉さんよ! 今回はわたしの小説作品のこれからの連載見通しの話をするわ…

無銘海姫
4年前
11

プラクティス・ライナーノーツ2019

エントリー作品全五作の投稿が終わったので、今年もライナーノーツを出して纏めようと思うわ。…

無銘海姫
4年前
9

絡新婦のよすが

糸引の滝。薄曇の夜空に満月が輝く。 何年ぶりだろうか、気がつけば此処に来てしまった。 僕…

無銘海姫
4年前
25

アーマー・バディ・ディガーズ

半ば砂漠に埋もれた廃墟を背に、あたしは斧を持った野盗にマチェットで斬りかかる! 「アイネちゃん、危ない!!」相棒が外骨格装甲背面から蒸気を噴射、あたしの脇に回って装甲で飛来するボウガンの矢を防ぐ! あたしは腕を斬られ斧を落とした野盗の股間に蹴り上げ!「グバーッ!?」 「……まだ来る」頭部装甲バイザー奥から沈痛な声。 十数人はいる、まずい。 あたしの名前はアイネ。<発掘屋>よ。 発掘屋っていうのは、ここみたいな旧文明……《大破壊》だか何かで砂漠ばっかになる前の文明遺跡でマテリ