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新春ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ【シースネーク・スニーキング】

ドーモドーモ、わたしよ!
2019/1/2にニンジャスレイヤーTRPGのソロアドベンチャー企画が行われたわね!!

そういうことで、わたしもニンジャメイキングして参戦したという訳よ。

なるほどね……(コロコロ)

あら?

あらら……?

ニンジャ名:シースネーク
【カラテ】:1
【ニューロン】:2
【ワザマエ】:5
【ジツ】:1(カナシバリ・ジツ)
【体力】:1/1
【精神力】:2/2
【脚力】:3
装備など:ウイルス入りフロッピー

すばしっこいだけの絵に描いたようなノーカラテ……。
高めのワザマエとカナシバリ・ジツがあるので蛇っぽい名前にした……まんま生物ネームでサンシタ感重点よ。

サイバネはローンが払えなかった場合の末路を考えると……ねぇ。

<ノーローンでフィニッシュです>


◆外◆
TRPGニンジャ名鑑#XXXX
【シースネーク】
コブラ・ニンジャクランの下級ソウル憑依者。カラテに乏しいが、しなやかで柔軟な体から繰り出される正確かつ俊敏な攻撃でそれを補う。中性的な口調とアトモスフィアが特徴。
◆典◆


ここからはリプレイになるわ。さあ、シースネーク=サンに未来はあるのか!?



◆◆◆


夜のツチノコ・ストリートの路地裏に蠢く人影あり。浮浪者やヨタモノの類ではない、その洗練された柔軟な動作とカタナめいて鋭い眼光は間違いなくニンジャのそれだ…!

全身を青黒い鱗めいた装束で覆い、目元だけを覗かせるそのニンジャの名はシースネーク。その傍らには正六面体小型支援ドローン、モーターロクメンタイ…D6が浮遊する。

シースネークはソウカイヤのニュービーニンジャであり、D6は近年増加したこのような末端ソウカイニンジャのミッション支援に対応するためにオムラ・インダストリと共同開発された。「任務理解した…行動開始準備完了」

シースネークの視線の先には、一見何の変哲もない雑居ビル…しかし実際は、恐るべきデスシャドウ・ヤクザクランのデータセンター事務所が存在するのだ!目的はヤクザクランが秘匿するコケシマート社未公開株の奪取である!

シースネークは注意深く身を沈め、気配を消した。玄関前に警備クローンヤクザ。チャカ・ガンではなくショットガンを装備している。だが幸いにも旧式のY-10が1体だけだ。投擲には自信がある、問題なく殺せるだろう。D6も悠長な手段は採れぬとメッセージを発する。

シースネークは迷い無く投擲によるアンブッシュ殺を選択!両手にクナイ・ダートを持ち、腕を蛇めいてしならせ投擲!「この程度私の敵では無し…イヤーッ!」

蛇めいて体を沈めた姿勢からの正確なクナイ投擲がクローンヤクザに命中!「アバーッ!」クナイが額と心臓、さらに股間に突き刺さり即死! 「非ニンジャならこのようなもの…任務継続に問題なし」周囲に他の敵が居ない事を確かめるとシースネークは呟いた。

しかしそれは己に言い聞かせるためのものであったかも知れぬ。シースネークはニンジャとしての基礎的なカラテに乏しく、ニンジャ敏捷性やニンジャ柔軟性、ニンジャ器用さといった小手先のワザで生き延びてきた。

モータルの頃の貧弱さはニンジャとなっても何一つ変わっていないように思える。カナシバリ・ジツはニューロンに過負荷がかかるためウカツに使えない。((…やはり正面切ってのカラテは避けたい…))

幸い雑居ビル内に巡回警備のクローンヤクザやニンジャの気配はない。「目的地直近な」D6がデータセンター電算室の位置座標を示す。すぐ奥のひときわ頑強な扉の奥だ。

扉の前の「外して保持」警告カンバンを無視し、シースネークはドアノブに慎重に手をかける。トラップの類はないようだが、予想通り固く施錠されている。扉は頑強で、カラテ強行突破は恐らく困難。

だが錠前はどうか?((…これなら行ける))物理錠前はそれほど複雑な構造ではないようだ。モータル時代から物理ハッキングに手を染めていたシースネークには一目で判った。

「私のニンジャ器用さの出番という訳」 シースネークは懐からピッキング用具を取り出すと、鍵穴に差し込む。カチャ…カチャ…という音が微かに鳴り、ものの数秒で物理錠前は開いた。

「この先電算室、UNIXデータハッキング重点な」D6からのメッセージだ。しかし問題があった。シースネークはUNIXの扱いが苦手という事だ!((覚悟決めないとな、私…!))決断的に電算室にエントリーした、その時!

電算室警備クローンヤクザだ!手にはドスダガー!「スッゾコラーッ!」ウカツ!警備ヤクザの気配に気づくのが遅れ、接近を許してしまう!だがシースネークもカラテに乏しいとはいえニンジャである!しなやかな体を生かし、必殺の一打を狙う…。

シースネークは体を沈め、蛇めいた柔軟なカラテでドスダガーの軌道を逸らし切っ先を躱す!「イヤーッ!」そこから這い登るようなカウンターの突きでクローンヤクザ頭部破砕!「アバーッ!」緑色の血液が飛び散る!

ドスダガーの切っ先が後数cm内側にずれていれば、己の肉が切り裂かれ爆発四散を遂げていたかもしれない。他の警備ヤクザが居ない事を確かめると念のため死体を物色し役に立つ物がないか調べたが、見つかったのは皺だらけの万札1枚だけだった。

「…このカネは私が懐に入れてもいいのか?」シースネークはD6に問いかけるが、返事はない。どうやら本当に最低限のナビゲート機能しか搭載していないようだ。現場でゲットしたマネーやスシの扱いは各ニンジャにマルナゲなのだろう。

電算室最深部にひときわ存在感を放つアドミンUNIXデッキが鎮座する。「あれが任務対象株券データが入っているUNIX…」シースネークは思わず息を呑む。深呼吸し、マインドを整えてハッキングの準備に入った。

「そう言えば…」シースネークの懐にはコードロジストから巻き上げたウイルス入りのフロッピーディスクがある。ハッキングの役に立つかもしれない…と思ったも束の間「出所不明のウイルスの使用は不許可。株券データ破損危険性な」D6だ。

「あくまで私のニューロンとタイプ速度が試されるのか」D6からモニタに鋭い視線が移る。「実際ハッキングは苦手…だが、やってできないことはない!任務を遂行する!!」シースネークのニューロンが極限まで加速する!

高速タイプ音が響き、UNIXモニタ上を流れるデータ羅列…「何だ、これ…デスシャドウ・ヤクザクランの…銀行口座?」ヤクザクランの口座ハッキングに成功すれば莫大なマネーが手に入るだろう。だが…((リスクを冒すより任務が優先))

そして……キャバァーン!! 「…未公開株…これだ…」株券データ奪取!「やった…私はやったんだ…」ニューロンの酷使と任務成功の高揚からか、カタナめいて鋭かった眼光は鈍りメンポの隙間から熱い息を吐いている。

ふと気付くとストリートからNSPDパトカーのサイレン音が聞こえてくる。シースネークは呼吸を整えると、D6を通してソウカイヤにIRC通信を送る。「任務成功…外が騒がしくなってきた、帰還する」

この任務でそれなりの報酬がソウカイヤから支払われるであろう。しかしシースネークはカネや権力闘争には興味のないニンジャだ。カラテを鍛え、純粋な力を求める。なぜなら、ニンジャとなったからだ。

そしてシースネークの姿はネオサイタマの闇に消えていった…。


◆「シースネーク・スニーキング」完◆


◆◆◆


ニンジャ名:シースネーク
【カラテ】:1
【ニューロン】:2
【ワザマエ】:5
【ジツ】:1(カナシバリ・ジツ)
【体力】:1/1
【精神力】:2/2
【脚力】:3
装備など:ウイルス入りフロッピー、万札11

無事生還!!任務成功!!

カラテ1を見た時は早々に爆発四散するのでは?と思ったけどまさか無傷で任務成功とは…。
かなり愛着湧いてきちゃったわねシースネーク=サン…。


スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。