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ガンスリンガー・アンド・ブレードダンサー ―荒野剣舞射殺御免―

「そろそろ起きな」「いや、あんたが上に乗ってたら起きられないだろ」

俺の名はウルズ、で上に乗っかってんのが相棒のナシャヤだ……見ての通り只の人間の女じゃねえ。
修羅族とのハーフとかで190近くある俺より背が高いし四本腕で剛刀を振り回す。
俺は遠くに潜んでる奴とか飛んでる奴を撃ち抜けばいいって寸法さ。

俺達の朝はそう早くない、急ぎの仕事がない限りはな。
昨晩も共同墓地に出たグール共を片付けて報酬を手にモーテルに戻り、ナシャヤと色々やってたらこれだ。

とにかくナシャヤにはどいて頂き、飯の支度だ。あいつは蒼い肌の胸と腰だけ雑に布を巻いて隠し、異国的な装飾品が鈴なりのいつもの格好。
もう慣れたが流石に寝る時に全裸になるのはやめてくれ……

ドンドン!「北の町を鬼が襲ってる、やれるか!」

急ぎの仕事だ。

「ウルズ、また一暴れする?」

そういう事になるな。
俺はいつものように銃を手に取り、親父の形見のロングソードを腰に下げた。

【続く】

スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。