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冷たい銃口に天使が囁く

もし突然あんたの目の前に天使が現れたらどうする?

俺なら躊躇わず撃つさ、動かなくなるまでな。

何故かって?

俺みてえなやるかやられるかの稼業で食ってる人間は、神に祈ったところで何の意味もない事をよく知ってんだ。
だいたい考えてもみろ、本当に神が全知全能なら俺はこんな物騒な仕事で食っていかなくてすむんだよ。

天使なんざ所詮人間をあざ笑い弄ぶ神の走狗、それどころか俺達にとっちゃ死神と同類だ。
最も関わりたくねえ。

神や天使の存在を否定する奴もいるだろう。俺も今まではそういう人間だった。

だが朝起きたら泊まってるモーテルの部屋に「奴」がいたら、そうも言ってられねえよな?

昔絵画で見たような奴だ、翼も生えてるし間違いねえ……!!
だが目に見える相手なら撃ち殺せるはずだ。

俺は愛用の44口径リボルバー銃を握りしめ、銃口を天使に向けた!

【続く】

スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。