はじめに：この物語は以下の忍殺TRPGソロアドベンチャーリプレイを基にした後日談的ななんかです。
本編登場ニンジャも登場しますがマルチバース的なアレですので、公式とは実際無関係。

（これまでのあらすじ）ソウカイ・シックスゲイツの一人、ヘルカイトが消息を絶った！偶然付近の区画で活動していた末端ニンジャ「シースネーク」を調査に向かわせたところ、メガコーポに放棄された廃工場にザイバツ・シャドーギルドの隠しアジトが存在する事が判明。シックスゲイツによるASAP調査が開始された！ヘルカイトは果たして無事なのか…！？

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「「「ザッケンナコラーッ！！！！」」」BATATATATA！！廃工場正面を固めるクローンヤクザ３体のオムラ製マシンガン射撃が、飢えた野獣めいて突入してくる大型ハーレーを迎え撃つ！しかしサイドカーから飛び出した小柄なニンジャが背に負った巨大なセラミック・シュリケンを盾にして全弾弾いた！

「イヤーッ！！」そのままダイシュリケンを投擲！「「「スッゾアバーッ！！！？」」」マシンガンを投げ捨てドス・ダガー突撃するヤクザの首を一度に刎ねる！「ストライク！」全員即死！！「アース、正面は片付けたぞ。突入だ」ハーレーを運転する巨躯のニンジャ…アースクエイクもそれに続く。

「ヒュージ、くれぐれも油断はするな」「わかってるぜ」アースクエイクはダイシュリケン使いのニンジャ…ヒュージシュリケンに注意を喚起した。外見とは裏腹に、彼は高いインテリジェンスを持ち合わせており、カラテにもそれが活かされているのだ。

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一方、廃工場の反対側では…。
「「「イヤーッ！！」」」三人のニンジャが大ジャンプし、３階の窓を突き破って廃工場内にエントリー！先陣を切るのはソニックブーム！そして残る二人は…！？

その時！「ドーモ、我が名はアンブレイカブル。ザイバツ・シャドーギルドの鎧なり！」装甲強化ニンジャ装束と布製メンポに身を包みニンジャソードを手にした女ニンジャが姿を現した。その装束にはザイバツ紋章が！

「ドーモ、ソウカイ・シンジケートのソニックブームです。ザイバツのクズどもがいけしゃあしゃあとテメッコラー…」「同じく、ヴェノムファングです」「同じく、クラッシュハマーです」鋲打ちレザー装束に左腕が旧式クロー義手のニンジャとタクティカルヤクザスーツ装束の偉丈夫ニンジャがソニックブームに続きアイサツする。

この二人はシースネークと同期の末端ニンジャであり、そのカラテを買われて今回のアジト強襲戦に組み入れられたのだ！「「イヤーッ！！」」二人がアンブレイカブルに躍りかかる！「イヤーッ！」右からのクラッシュハマーの拳をチョップ腕で受け流し、逸らす！「イヤーッ！」左からのヴェノムファングのクロー斬撃をニンジャソードで受け流し、逸らす！

「我が守りは決して破れぬ！イヤーッ！！」「「イヤーッ！！」」二人掛かりでも戦況はまさにゴジュッポ・ヒャッポ！油断ならない強敵だ。「スッゾコラー！イヤーッ！！」ソニックブームがソニックカラテ衝撃波でインタラプトをかける！「ヨロイ！！」アンブレイカブルがシャウトを放つと共に全身が鋼鉄めいて硬化！ムテキ・アティチュードによるダメージ無力化だ！

「壊れるまで殴りゃいいんだよ！イヤヤヤヤーッ！！」クラッシュハマーが連続カラテストレートラッシュを叩き込むが、効果なし！「チクショウ！」怒りに任せ顔面にハイキックを試みるが、届かぬ！アンブレイカブルは瞬時にムテキを解除、間合いを取ってカウンター斬撃を放ったのだ！「イヤーッ！」「ヌウーッ！」クラッシュハマーは間一髪ブレーサーで防御！

「安心しな、すぐには殺さねェよ…イヤーッ！！」「イヤーッ！」ヴェノムファングがドク・ケンで援護を試みるが、アンブレイカブルの回し蹴りが一瞬早い！「グワーッ！」下腹部にダメージを受け、後退を余儀無くされる！「ドグサレッガー！！」ソニックブームのインタラプトだ！一瞬で間合いを詰め、アンブレイカブルにジェット・ツキを放つ！「ヨロイ！！」…だがこれも有効打にならない！ムテキ・アティチュード、破壊不可能か！？

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正面からのエントリーを果たしたアースクエイクとヒュージシュリケンは迷い無く廃工場の上階へ向かっていた。49階にザイバツ機密データ管理UNIXが存在し、そこがアジト中枢部である事はダイダロスが既にハッキングで突き止めていたからだ。

ここは９階。「ヒュージ、気をつけろ」「ン…？」アースクエイクとヒュージシュリケンはニンジャ感覚を研ぎ澄ませ周囲に注意を払う。
「イヤーッ！！」何者かがヒュージシュリケンにトビゲリ・アンブッシュを放つ！ヒュージシュリケンはバックステップ回避！
「イヤーッ！！」何者かがヒュージシュリケンにスリケン連投アンブッシュを放つ！アースクエイクが丸太めいた腕を振るい弾き飛ばす！

「ソウカイヤの犬どもか。ドーモ、エルダーロッドです」スキンヘッドにボンズじみたニンジャ装束、手にはボーを携えたニンジャがアイサツする。「ドーモ、エルダーロッド＝サン。ヒュージシュリケンです」
一方鉄骨の上にはバイオヤモリめいて身を潜める迷彩装束に痩躯のニンジャの姿！直立し、挑発的にアイサツ！「キシシシシ…仕留め損ねたか！…ドーモ、アーバンウィルムです…！」
「ドーモ、アーバンウィルム＝サン。アースクエイクです」

「「イヤーッ！！」」「「イヤーッ！！」」双方のカラテがぶつかり合う！ヒュージシュリケンはダイシュリケンを投擲するが、エルダーロッドは易々と跳躍回避！その勢いを乗せたボー連続攻撃を繰り出す！アースクエイクは高い敏捷性と廃工場のフーリンカザンを利用したアーバンウィルムのスリケン攻撃に対し有効打が無し！ジリー・プアー（徐々に不利）か！

「イヤーッ！」「イヤーッ！！」エルダーロッドが手にするボーが紅く発光！装備にカラテを込め強化する恐るべきエンハンスメント・ジツである！この直撃を受ければ実際致命的だ。「イヤーッ！」「グワーッ！」ヒュージシュリケンは足払いで相手に隙を作り出し、一度間合いを取るが…。

「キシシーッ！ヘンゲ！！」ヘンゲヨーカイ・ジツを行使したアーバンウィルムが巨大なトカゲ人間とも言うべき異形に姿を変え背後のアースクエイクを上から襲う！「SHAAAA！！」「グワーッ！？」驚くべき事に、その俊敏性は衰えるどころかむしろ増しているのだ！コワイ！

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「「「イヤーッ！イヤーッ！イヤーッ！イヤーッ！」」」
壁際に追い詰められ殴られ続けているのは…ナムサン、アンブレイカブルである。退路を失いウカツにも壁際でムテキを発動した結果、囲んで殴られる結果となったのだ。だがムテキを解く訳にはいかない。

ソニックブームとクラッシュハマーの拳が破壊不可能と思われていた鋼鉄肉体に遂に僅かな傷をつける。「後は俺のジツで片付ける」ヴェノムファングが右チョップを叩き込む！「イヤーッ！！」チョップと共に浸透性の高い毒液がアンブレイカブルの肉体を蝕む！「ンアーッ！？」内部からのダメージによって精神集中が乱れ、彼女のムテキが解けた！

このままヴェノムファングのドク・ジツが注がれれば、彼女はすぐに戦闘能力を失いインタビューも容易かっただろう…だが！「ソウカイヤの毒牙に掛かるならば、我は！」アンブレイカブルはニンジャソードの切っ先を己に向ける！「不味いぜ、これは！！」クラッシュハマーがインタラプトを試みるが、間に合わぬ！

「我が鎧／毒に敗れる／不覚なり…サヨナラ！！」
アンブレイカブルはセプク、爆発四散した。

一方…！
「SHAAAAAA！！」巨大トカゲめいた牙と爪を閃かせアーバンウィルムがアースクエイクを襲う！「イヤーッ！！」アースクエイクはビッグカラテ打撃で弾き返すが、頭上からはエルダーロッドが！「イヤーッ！！」アーバンウィルムの背から跳躍しエンハンスメント・ジツを込めたボーの一撃を見舞おうというのだ！このままではウォーターメロンめいた頭部破砕は免れぬ！

「イヤーッ！！」だが見よ…おお…ゴウランガ…！！アースクエイクは振り下ろされたボーをシラハドリ・アーツの要領で受け止めたのだ！「ヌッ！？」エルダーロッドは狼狽！「SHAAAAAA！！」再インタラプトしたアーバンウィルムの爪がアースクエイクの脇腹を切り裂くが、圧倒的ニンジャ耐久力の前に決定打とならぬ！

そしてエルダーロッドはウカツにも判断を誤った。「イヤアアアーッ！！」アースクエイクの丸太めいた両腕が床へ振り下ろされる！「アバーッ！？」ボーを手放すのが遅れたエルダーロッドはウケミが取れず水揚げされたマグロめいて激しく床に打ち付けられた！

「脳グワーッ！」彼はワーム・ムーブメントで体勢の立て直しを図るも、脳震盪により十全のカラテが発揮できぬ。立ち上がったエルダーロッドに大陸横断バッファロー殺戮武装鉄道めいたアースクエイクのビッグカラテ突撃が迫る！回避不可能！

「アバババーッ！サヨナラ！！」
エルダーロッドの上半身が一瞬でネギトロと化し即死！

「ARRRRRRGH！！」アーバンウィルムは猛り狂い今度こそアースクエイクの首を食い千切らんと跳躍！だが…！「イヤーッ！！」「ARRRRGH！？」ヒュージシュリケンの投じたダイシュリケンが巨大トカゲ人間の尾を根元から切断！重量バランスを喪失したアーバンウィルムは空中姿勢制御に失敗、あえなく落下！

「「イヤーッ！！」」そこにヒュージシュリケンのダイシュリケン斬撃とアースクエイクのビッグカラテが襲いかかる！「ARRRRRRGH！！」エルダーロッドが死した今、この二人を同時に相手取るのは得策では無い。撤退して上に敵勢力を報告せねば…。アースクエイクのストンピングを回避すると、アーバンウィルムは一目散に逃走した！

「奴が逃げたぞ、アース！」「深追いするなヒュージ…あれを見ろ」

【後編に続く】