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闇の地獄魔法少女パッション★ヘルゲート!【第6話】

第5話に戻りたい?
第6話「ちょっとみんなで一休み!」


コンビニ強盗を働いていた三下魔法少女達を撃退したパッション★ヘルゲートはアジトにしているキャンピングカー内で休憩している。


「あいつらは締め上げておいたし、後はまぁいいな」
「対魔法犯罪課が片付けてくれるでしょ」
運転席と助手席で先の戦いを振り返るのは、よく引き締まった体が特徴のヘルファイアこと伊吹山穂村と、色白で清楚な雰囲気を漂わせるヘルフローズンこと八甲田雪音だ。
「それにしても、美月はちょっとやりすぎだったと思うわ」
「ああ、あれか……ところで買い出しとかしなくていいのか」


一方後方のキャンピングスペースでは……。

「あの青い子でもうちょっと遊んでたかったわぁ……」
「それ毎回言ってない?」
豊満な胸元を強調する衣服を着たヘルチャームこと宵空美月が寝台の上に寝転がり、その隣に座るとボーイッシュさが際立つヘルスウォームこと天道稲子と実のない会話を続けている。
「耳に息吹きかけた時なんかなかなか良い声で……」「ストップストップそれ以上言わなくていいから」稲子が制止する。


『あの後』マリンパステルの身に何が起こったのか、それは皆の想像に任せよう……。


「……柘榴残りひとつしかない……誰か買ってきて」
ヘルリーパーこと夜見真冬は籠の中を見てそう呟いた。
彼女は小さな体と血色悪さに似合わず五人で最も強大な魔力の持ち主だが、柘榴中毒者であり長期間摂取できないと戦闘能力が大きく低下してしまうのだ。

「誰か買い出し頼めるか!」穂村がキャンピングスペースに乗り込む。
しかし……「おいおいおいおい」

「稲子ぉ、やっぱりアタシと一番相性いいのはあんたよねぇ……」「ちょっと待って、まだ心の準備がさ……!」「すぐにその気になるわよ、何時もの事でしょ?」
美月は自分の寝台に稲子を抱き込んで顔を近付けている。時々ある光景だ。
一方真冬も呪文じみた退廃的ポエムを唱え続けており、話を聞いてくれなそうだ。

「だめだ雪音、三人とも話にならねえ」
「じゃあいっその事穂村が買い出し行けばいいじゃない」
「それもそうか」話が纏まりかけたその時!


「しまったあーっ!!!!」

穂村が絶叫!「何よいきなり!?」


課題のレポートが進んでねえ!俺は家に帰るから雪音買い出し頼む!!」


第7話に続くのよ!

スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。