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2/6ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ【カルマ・アンド・ニンジャ】

ドーモドーモ、わたしよ!
2019/1/2にニンジャスレイヤーTRPGのソロアドベンチャー企画が行われたけど……。

最後にロクメンタイちゃん思わせぶりな事言ってたわよね?

……2/6、その日が来てしまったのよ!!

わたしは決断的にシースネーク=サンの続投を決めたわ。

カラテが絶望的なのでこれを何とかしたいわね。ここに万札3つぎ込んでトレーニングを……。

◆注意重点◆トレーニングで上昇したカラテやニューロンなどの値は体力・精神力・脚力に反映されるわ。
よってこの場合シースネーク=サンの体力も2に上昇よ。

ニンジャ名:シースネーク
【カラテ】:2
【ニューロン】:2
【ワザマエ】:5
【ジツ】:1(カナシバリ・ジツ)
【体力】:2/2
【精神力】:2/2
【脚力】:3
装備など:ウイルス入りフロッピー、万札8
◆外◆
TRPGニンジャ名鑑#XXXX
【シースネーク】
コブラ・ニンジャクランの下級ソウル憑依者。高いニンジャ俊敏性とニンジャ柔軟さを持ち、致命的なカラテの弱さも鍛錬により改善されつつある。中性的な口調とアトモスフィアが特徴。クナイ・ダート派。
◆典◆


ここからはリプレイになるわ。シースネーク=サンは再び生還できるか!?


◆◆◆


(これまでのあらすじ)ソウカイヤの末端ニンジャ、シースネークは以前の任務以降滞納ミカジメの徴収や無許可営業施設の調査などに駆り出されることが多く、実際使い走りめいた扱いであった。少ない余暇はカラテ鍛錬に費やされる。

(これまでのあらすじ)だがそこにシンジケート上層部からの重要ミッションが届く。カラテトレーニングを終えアジトとする安アパートでスシを補給していたシースネークはトコロザワ・ピラーに走った!


◆◆◆


重金属酸性雲に覆われたネオサイタマの上空を行き交うマグロツェッペリン群…側面にはオイランニュースや映画宣伝プログラム、ローン会社の欺瞞的広告が大々的に表示されている。無辜の市民はツェッペリンに戦闘用重武装が隠されている事を知らぬ。

機体後部のカタパルトから人影…無論ニンジャである…がとある高層ビルの屋上へと飛び降りた。ニンジャは蛇めいて身を沈めシャチホコ・ガーゴイルの影に身を隠した。目の前には荘厳なるテンプルの本堂。

…ホーリースマイト・オブ・ブッダ・テンプル…このニンジャ即ちシースネークの目的は、このテンプルに安置されているマキモノの奪取だ。それも、かの平安時代の哲人ミヤモト・マサシの遺物である!

そしてそれは、ソウカイヤの首領ラオモト・カンの興味の対象でもある。シースネークは権力にあまり興味がないが、ソウカイヤという組織で生き残るにはこの任務は成功させねばならない。

「目標地点への降下完了…任務内容確認重点、ミヤモト・マサシが遺したマキモノの回収」シースネークは懐のD6に再確認し、次なる指示を求める。だが必要とあらば独自の状況判断も必要となるだろう…

D6からの情報によれば、このテンプルを管理するグレーター・ボンズは断固として収蔵品を売り渡そうとしないと言う。ソウカイヤも最初は財力に物を言わせようとしたが、断られたためニンジャ・エージェントが送り込まれたのだ。

ただし殺しは最低限。後始末などの問題もあるのだろうがこれはシースネークには最適な任務であった。ソウカイヤのアンダーニンジャには粗暴で弱者と見ればカラテやジツを振るい虐げる者も多いがシースネークはそのようなことは好まない。

((隠密行動重点…))シースネークは巧妙にニンジャアトモスフィアを隠し、テンプルを観察する。本堂には一般的な電子ナリコ警報装置に加え、サイバネアイを埋め込み聖職者用拳銃ソード・オブ・ブッダで武装した見張りボンズの姿もある。

「やはり武装ボンズが見張っているか」幸いまだ気づかれてはいない…クナイ・ダートによるアンブッシュ殺も十分可能だ。((…否…))それは『最低限』の殺しではないと判断したのだ。他にも見張りボンズをやり過ごす手段はある。

(イヤーッ!)シースネークは身を沈めた姿勢から押し殺したシャウトと共にコンクリート床を蹴り蛇めいたしなやかさと俊敏性で音もなくテンプル内にエントリー! 見張りボンズのサイバネアイでもその姿を捉える事はできない!

「…ゼンを感じる…」本堂に満ちるアトモスフィアがシースネークのニューロンにヘイキンテキをもたらしている…奥にはブッダ像の前でネンブツを唱えるグレーター・ボンズ…このテンプルの主だ。その横ではミコー・プリエステス(彼女のバストは豊満だ)が祈りを捧げる。

シースネークのニンジャ観察眼は見逃さなかった…ブッダ像の前にある棚に安置された大量のマキモノを!しかしどれが目的のマキモノかまでは不明だ。できるだけ穏便にインタビューし、マキモノを回収したい。

冷徹かつ丁寧なアイサツ!「ドーモ、ソウカイヤのシースネークです。私は実際ニンジャだが誰彼構わず暴力を振るうのは好まない」「アイエエエエ!?」「ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」グレーター・ボンズとミコーは急性NRSを発症!

「ミヤモト・マサシのマキモノを渡せば誰にも暴力は振るわない」「アイエーエエエエ…」ナムサン!NRSの影響で二人は恐怖に震えるばかりだ!これではまともなインタビューは不可能!((仕方がない…))

シースネークのカタナめいた眼光がわずかに増した。(カナシバリ・ジツを見せつけるか…?否、あれは奥の手だ)「サケか何かの瓶を持って来い」「アッハイ…」グレーター・ボンズは恐怖に震えながら従った。

サケ瓶が運ばれてくるとグレーター・ボンズにチャブの上に固定させた。「イヤーッ!」シースネークは鋭いカラテシャウトと共にボトルネックカットチョップを繰り出す!古事記にも記されているニンジャのカラテ示威行為だ!

腕を振り抜いた後のサケ瓶はオムラ製モーター切断工具を用いたかのように鮮やかに切断されている!「…どうか理解して頂きたい」「アイエエエエ!!」ミコーは恐怖のあまり失禁!「アイエッ…マキモノはこちらです」グレーター・ボンズは棚のスライド・ギミックを操作した。

棚の奥にもう一つの棚があり、歴史的価値の高いマキモノが厳重に隠されていたのだ!その中の一つを取り出し、シースネークに手渡した。「こちらとしても死人は出したくなかったからな…任務完了」

任務を終え帰還しようとするシースネークの目にあるものが映った。デジタル賽銭箱だ。「デジ賽銭箱か…略奪は任務の範囲外だ、それなりに報酬もあるだろう。帰還重点」

「アイエエエ!ヤメテ!それだけは!!」グレーター・ボンズの悲鳴が聞こえる。シースネークは彼を睨みつけた。「アイエッ!?」「最初に言った筈だ…私はヨタモノやスラッシャーの同類ではない…無闇な暴力や略奪を好まない」

「それに…」「そ、それに?」「邪悪な行い…悪しきカルマ…インガオホー…」その言葉が誰に向けられたものなのか。それを知るのはシースネークだけだ。そして返答を待たずに連続側転でテンプル内から消えていった。

トコロザワ・ピラー。ソウカイ・シンジケートの本拠地でラオモト・カンに謁見するニンジャあり。マキモノを持ち帰ったシースネークである。 「ハハーッ!ありがたき幸せにございます!!」ラオモト直々に下された任務を成し遂げた為、アンダーニンジャでありながら異例の謁見となったのだ。

オイランが万札の束を運んできた…今回のミッションの報酬だ。 (このアトモスフィア、任務より緊張する…)シースネークはそのような事を思いながらも、此度も任務を成功させ無事に帰還したのであった。

アジトとする安アパートに戻ったシースネークはベランダから空を見上げていた。マグロツェッペリンのモニタに表示される「道徳心」「あなたを応援」「ふわふわローン」の欺瞞的広告。

((欺瞞!同期のニンジャでふわふわローンから借りて行方不明になった者を何人も知ってる))過去はいずれ己の人生を収穫に来る…その最も身近なものがマネーである。やはり借金はすまいとシースネークは固く誓った。

そして、悪しきカルマも…「インガオホー、ね」ドクロめいた月もそう言っているようだった。


◆「カルマ・アンド・ニンジャ」完◆


◆◆◆


ニンジャ名:シースネーク
【カラテ】:2
【ニューロン】:2
【ワザマエ】:5
【ジツ】:1(カナシバリ・ジツ)
【体力】:2/2
【精神力】:2/2
【脚力】:3
装備など:ウイルス入りフロッピー、万札18

再び無事生還!!任務成功!!

今回も無傷で任務成功、サンシタにしては高いワザマエがひかるわ。
なんか独特のキャラついてきちゃったわねシースネーク=サン…。
こうなるとオリジンエピソードとかが書きたくなる…!

スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。