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3/2ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ【シャドー・ネスト・ファクトリー】


ドーモドーモ、わたしよ!
2019/2/6に再びニンジャスレイヤーTRPGのソロアドベンチャー企画が行われたのは記憶に新しいけど……。

……先日2019/3/2に三度ソロアドベンチャー企画が行われたのよ!!

わたしは再びシースネーク=サンの続投を決めたわ。

ノーカラテ・ノーニンジャ……まずはカラテ鍛錬を重点よ。

ナムサン!トレーニング失敗よ!!

またそうやってサイバネ目的の借金を煽るー!!


※ちなみに初回ソロアドベンチャーのニンジャ死因トップがふわふわローンでした。第2回ではローンの危険性周知と続投ニンジャが増えた事により(ローン死は)かなり減りましたが……。


ニンジャ名:シースネーク
【カラテ】:2
【ニューロン】:2
【ワザマエ】:5
【ジツ】:カナシバリ・ジツ1
【体力】:2/2
【精神力】:2/2
【脚力】:3
装備など:ウイルス入りフロッピー、万札15
◆外◆
TRPGニンジャ名鑑#XXXX
【シースネーク】
ソウカイヤの女性ニンジャ。事を荒立てず慎重な行動を好む性格と、柔軟で精密な身のこなしが特徴。正面切ってのカラテは得意ではないが、ソニックブームのカラテ理念に共鳴してソウカイヤ入りしており、彼を慕っている節がある。クナイ・ダート派。
◆典◆


シースネーク=サンの名鑑内容が毎回微妙に違うのはご愛敬という事で、ね?……えっ、女性だっていうのは初耳?

その辺は彼女のオリジンエピソードで語られてますので、良かったらぜひ!(抜け目ない宣伝戦略!)


そろそろリプレイ始まるわよ。シースネーク=サンを待ち受ける物とは!?


◆◆◆


(これまでのあらすじ)ソウカイヤの末端ニンジャ、シースネークはラオモト・カン直々の重要ミッションを成功させたもの未だアンダーカードである事に変わりはなく、使い走りめいた日々の任務をこなしながらネオサイタマの死神の影にも怯えていた。その上カラテも伸び悩んでいたのだ…

(これまでのあらすじ)この日も何時もの如く食品加工プラントにミカジメの取り立てに向かったシースネークであったが、その途中でソウカイ・ネットから緊急IRCを受信する。その内容は俄かには信じ難いものであった…!!


◆◆◆


「ハアーッ!ハアーッ!ハアーッ!ハアーッ…何故こんな事に…」

ここは工業地帯の中でも人通りが少なく、治安の良くないエリアだ。老朽化などによりメガコーポに放棄された廃工場やジャンクヤードが多く、ヨタモノやヤクザ、果てはニンジャが徘徊するのだ。

そしてここにも1人…蛇めいた青黒い装束にスマートな全身を包み、口元をメンポで覆ったその姿は間違いなくニンジャである。読者の中にニンジャ観察眼をお持ちの方がおられれば、そのボディラインからこのニンジャ…シースネークが女性である事もわかるだろう。

そして今、彼女はとても憔悴していた。バイオシダが繁茂するジャンクヤードに身を隠し、メンポの隙間から熱い息を吐いている。常に湛えているカタナめいた眼光もすっかり鈍っていた。

「私に何とかできる案件なのか…!?」


◆◆◆


――10分前――

きっかけは、ソウカイ・ネットからD6を通しての緊急IRCだった。

その時シースネークは偶然にも当該エリア隣接街区の食品加工プラントでミカジメ取り立てを行っていた。
「ハイ、シースネークです…緊急!?ヘルカイト=サンが、消息不明!?調査します((絶対ヤバイなやつよこれ…!!))」彼女に課せられたのは…

「先行調査か…D6、頼んだぞ」D6はシースネークの目前に浮遊すると、ヘルカイトが消息を絶ったエリアのホログラフィ・マップとある座標を示した。メガコーポに放棄された廃工場の一つだ。シースネークの懸念は、同期のニンジャが何人も重傷を負わされたり、殺されたりした恐るべきネオサイタマの死神の存在だ。


◆◆◆


そしてこのような状況に置かれていると言う事だ。D6が示す座標は現在潜伏中のジャンクヤードに隣接、不審な高層廃工場に『マグロ加工』の色褪せた文字が躍る。
「風でカイトが壊れたとかいうオチでは無さそうだ…ヘルカイト=サンもここに?」シースネークは呼吸を整え、ヘイキンテキを保つ。

彼女のニンジャ視力が見過ごせぬ存在を捉えた。見張りクローンヤクザだ…しかも装備しているのはチャカガンやショットガンではない、オムラ製マシンガンだ!何たる危険な過剰火力武装か!「マシンガン装備クローンヤクザ…明らかに剣呑だ。怪しいな」

だが悠長に構えている暇は無し!シースネークはジャンクヤードと廃工場を隔てる塀の僅かな隙間から持ち前のニンジャ柔軟さを生かし侵入!そのまま匍匐前進でクナイ・アンブッシュ殺に適した位置取りへと進む!バイオシダの影となりクローンヤクザは彼女に気付かない!

シースネークはヘビめいて鉄骨の影に身を潜め投擲体勢を取る!そして鉄骨越しにクナイ・ダート投擲アンブッシュ! 「イヤーッ!」「アバーッ!?」クローンヤクザの両目と額と心臓をクナイが貫き即死!
彼女は注意深く周囲のアトモスフィアを確認、増援やトラップがないか観察する。「これ以上の危険はなさそうだ…今のところは、な」

…そしてクローンヤクザ死体を確認する…ヤクザスーツに光るバッジを見た瞬間、彼女のニューロンにノイズめいた不快な感覚が走った。この奇妙な菱形に単眼のエンブレムは!「聞いた事はある…ザイバツ・シャドーギルド」

無論、末端ニンジャに過ぎないシースネークが深い事情を知っている訳ではないのだが、キョート・リパブリックのニンジャ組織である事、ソウカイ・シンジケートと敵対関係にある事程度は以前ソニックブームから聞いていたのだ。

「ザイバツが関わっているとなると、相当不味い事になりそうだ」彼女はヘルカイトの安否を気遣いながらも、これは自分一人の手には負えないのではないかという恐怖が狡猾なコブラめいて鎌首をもたげ始めた。

「…否、可能な限り調査続行重点。インシデントが発生したら撤退すればいい」シースネークは己を奮い立たせ、暗い廃工場内へ歩みを進めた…。


◆◆◆


廃工場に潜入を果たしたシースネークは、ドス・ダガーで武装した警備クローンヤクザを発見。幸いまだこちらの気配に気付いていない!
((この位置からだと障害物が多くてクナイ・ダートは使い辛い…カラテ・アンブッシュの一撃で仕留めるしかない!))

「イヤーッ!」シースネークは柱の影から警備ヤクザにサイドワインダー毒蛇めいた高速スライド移動で肉薄、ムチめいた断頭チョップを見舞う!「アバーッ!?」警備ヤクザは何も出来ぬまま首が飛び即死!
彼女のカラテは些か心許ないが、アンブッシュは実際得意とする所だ。

他の警備ヤクザやニンジャの気配がない事を確認すると、彼女は先程同様ヤクザ死体を確認する…ヤクザスーツの胸にはあの菱形のバッジが光る。
「こいつもザイバツ紋を…やはりここはザイバツのアジト…?」
ここまで来たら決定的な情報を手に入れねば。彼女はさらに廃工場の上層階を目指す。


◆◆◆


「…しかしこの工場は広いな…49階とは、不吉な」シースネークは地道に各階を調べたが、特に重大な情報は見当たらなかった。何度か警備クローンヤクザの気配もあったが、物陰に身を潜めやり過ごすかアンブッシュ殺して事無きを得た。そして49階まで辿り着いたのだ。

そして今彼女の目前には大きな一つのドアがある。隙間からは光が漏れており、施錠はされていないようだ。
ニンジャ感覚を研ぎ澄まし危険が無い事を確かめると、ドアを開けしめやかに入室する。

「…何だ、この部屋は…!?」タタミ12枚の広さはあろうかというその部屋の中央には椅子が据え付けられている。そしてその椅子には…ナムアミダブツ…アンタイニンジャ鎖が取り付けられており、乾きたての血が付着している!!拷問が行われたのは明らかだ。

さらにシースネークを恐れさせたのは、部屋の中にあったニンジャの爆発四散痕跡であった。今までも彼女のニューロンに澱んでいた漠然とした不安がより具体的な恐怖となって現れたのだ。ザイバツの強大なニンジャか、ネオサイタマの死神か…この爆発四散跡はヘルカイトのものではないか…?

だが、ここで立ち止まっていても埒が明かぬ。彼女のニューロンが急加速!状況を的確に整理する。「拷問の痕跡…爆発四散跡…だが、ヘルカイト=サン程の方がそう簡単に…?」そう、爆発四散したのがヘルカイトであるという証拠は実際無い。ヘルカイトがザイバツニンジャを爆発四散させた可能性も高い。

だが拷問の痕跡がある以上、彼が生存していても危険な状況に置かれている可能性が高い。ここが恐らくザイバツのアジトである事を踏まえると…((カラテに乏しい自分が一人で動くのは危険すぎる))彼女は当初の任務内容を思い出す。

((目的はあくまで『先行調査』だったはずだ…ザイバツのアジト可能性を暴けただけでも収穫))実際この情報とザイバツ紋バッジだけでも持ち帰れば最低限の先行調査は完遂、評価は得られるだろう。
「ここから先は私の手には負えない」シースネークは撤退を決意。開いた窓から決断的に飛び降り、廃工場を脱出した!


◆◆◆


ここはトコロザワ・ピラー。
シースネークは再びラオモト・カンとの謁見を許された。ザイバツのアジト発見の一報にラオモト自らが末端ニンジャに過ぎぬ彼女を呼び出したのだ。

「…ヘルカイト=サンの生死は現時点では不明です。ただし件の廃工場はASAP徹底調査が必要でしょう」シースネークがラオモトの放つアトモスフィアに圧されながら報告を終えた。((まさかまた呼び出されるとは…))

後は組織の問題、ソウカイヤの問題だ。シックスゲイツ級のニンジャが片をつけてくれるだろう。((命を張るには、まだカラテが足りない))シースネークはトレーニングルームでそう思いつつも、ヘルカイトの安否も実際気がかりであった。

「おい、シケたツラしてどうしたよ…シースネーク=サン」
彼女をスカウトしたソウカイ・シックスゲイツの一人、ソニックブームだ。「いや…ソニックブーム=サンの事を考えていた」「俺はテメェみてえな女は趣味じゃねえぞ」「そういう意味ではなく…カラテの話だ」「アァ…?」


「カラテだ…カラテなんだ」


「アァー…色々と込み入ってそうだが今は相談乗れねェな、緊急のカチコミが入っちまったからな。シマッテコーゼ!!」
そう言うと疾風めいて颯爽と去ってゆくソニックブームの姿は、彼女にとって強きニンジャの象徴に思えた。


◆「シャドー・ネスト・ファクトリー」本編完◆


◆◆◆


ニンジャ名:シースネーク
【カラテ】:2
【ニューロン】:2
【ワザマエ】:5
【ジツ】:カナシバリ・ジツ1
【体力】:2/2
【精神力】:2/2
【脚力】:3
装備など:ウイルス入りフロッピー、万札22

生還…という名の撤退…という名の逃走ですねこれ…。
まぁシースネーク=サン的にはこれが最適な行動だと思うので…。

後シックスゲイツカチコミ編もエピローグとして執筆中です、待っててね!

3/20追記:エピローグ(シックスゲイツカチコミ編)はこちらです。

スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。