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初めて・・言っちゃいました。

「こんなに書いていいのかな・・と思うかもしれないけど、書きすぎるくらいでちょうどいい。読み手には」

4回目の講義でその言葉を聞いた時、もう少し、もう少しだけ・・踏み込んで今度は書いてみようと思った。

自分を出すことがとても苦手。友達にはいつも考えすぎって言われるし、過去の好きな人たちには「もっと頼って、思ったらそのまま言って」と何度言われたか分からない。もはや蝉バクダン(ひっくり返った蝉が急に目の前でぐるぐるぐるーって急に動く)で、内心ビクー!!!!っとなっても「あ、蝉動いた(棒読み)」程度のテンションしか顔に出さない芸をマスターしているくらいには。

だから「素敵な人」について書く事は、ある意味パニックでしかなかった。

「素敵な人」って、自分にとって感情の深いところに触れる人なわけで。それを誰かに伝えようと思ったら、どうしても自分の感情を出さないといけないから。

書きたくないわけじゃない。
書きたいと思う人も確かにたくさんいる。だけど構成を考えた時に、どう締めるのか。写真をどう選ぶのか、文字数、自分の気持ちをどこまで書くのかにとても迷って決められないまま、時間だけが過ぎた。

「とにかく書いてみることが大事」

という阿部さんの言葉を信じて、蓋をしていたわたしの "いちばん素敵な人" を課題で選んだ。

本当は、今でも思い出すだけでぽたぽたと落ちるものがある。写真に使ったのは、わたしが生まれた時にアルバムの1ページ目に書いてくれていた言葉だったのだけれど、それを見てはニコニコしながら書いている姿が目に浮かんで。ぽたり、と落ちるものをまた止められなかった。どんな動きをしているか想像してもらえるだろうか。ちゃんと伝わるだろうか、読んでくれる人が重く感じないだろうか、このひとの楽しい空気を伝えられるように、ということをにかく大切にして書いた。

だって、わたしの "いちばん素敵な人" は周りを明るくする人だから。

書きながら、書くことで整理される感情も記憶もあるんだな、ということ。書く時に自分が大切にしているルールがあることが発見だった。

・「わたし」はひらがなで書きたい。
・文字数は1300〜1500wくらいが読みやすい。
・タイトルは人が興味を引きやすい単語を混ぜたい。
・「、」や「。」で自分のしゃべるリズムを文章にリンクさせること。
・写真と文章を合わせて、ひとつの「あぁそうか」になること。
・読み終わった後に、少しだけ自分はどうかな?と想像してもらえる「余白」を残すこと。

そうやって、わたしの「素敵な人」のエッセイを書きました。

書き終わってからみんなのエッセイを読んだら、その人が見えるような気がして、「文体は人格」というのがよく分かったけど、わたしのもそうなっているといいな。

「この気持ちを伝えたい!」という3人にコメントを書き込んでください。

締め切りの後この言葉が阿部さんからみんなに届いた時、正直うーんコメントか、と思ったけれど、みんなの書いたものを読んでいくと自然とコメントを書き残したいものがいくつもあって。この感じたことをどう伝えれば伝わるのか。そもそもコメント書きたくなったのは、どう書いてあったからなのかな?と考えられるのがすごく面白かった。「コメントを書く」意味。すっごく大切。

「課題を踏み台に」って阿部さん言ってたのはこういうことか。きちんとやるだけ次に進める。

写真には文字で感情が書かれているわけではないけれど、写真も含めてあのエッセイにはわたしの『楽しい』『うれしい』『大好き』をいっぱいを詰めました。詰め込めた、と今は思えるから。だから初めて自分から「もしよかったら読んでください」って言ってみたんです、ある人に。「読みました」って返事が返ってきて、ガッツポーズを部屋でしたことは、いつか伝えられるといいな。今、わたしのできる精一杯のできることをし続けるために。

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