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0006:地獄で快適に暮らすわしら

地獄をどう生きるか

さて、この世が地獄であることが、おわかりいただけたかと思います。

この世が地獄であるならば、ある程度人生が辛いのも、無理のないことかと思います。

問題は、そんな世界でわしらが「どう生きるか」という点に尽きます

逆に言うと、ここをクリアできたら、人生の重荷が、少し軽くなるのではないかとわしは思うのです。
d(^~゜ )

フリーダムの世界

さて、この地獄世界において、たった一つのルールは、先に挙げた「できるだけ長く生きる」ことでしたよね。

それ以外のことは、この世界ではかなり自由がききます。

どんな形に進化してもいいし、どんな方法で捕食してもいい。

その結果、動植物は様々な形態に進化しました。

網を張って待ち伏せするもの、素早い動きで相手を捕まえるもの、疑似餌でおびき寄せるもの、また、植物が動物を捕食することすらあります。

一方で、海中をただ漂いながら、たまたま通りかかったプランクトンを食べるもの、高い山の一部にしか生えないもの、たった1種類の植物しか食べないもの、といった、まるでスキマ産業のような生き物もいます。面白いですね。
(^~^ )

そう、この世界は、「生きよ」という制約を除いては、ほぼ完全にフリーダムなのです。

人間の世界

振り返って、わしら人間は、一体どういう生き物に進化したのでしょうか。

わしらは、雑食性の哺乳類です。恒温動物なので、寒冷地でも熱帯でも生息できます。

一番の特徴は、移動方法です。他の哺乳類では類を見ない、後足による二足歩行を主な移動方法としています。そしてその副次的な効果として、他の生物より大きく大脳を発達させることが可能となりました。

また、二足歩行により余った前足を器用に使い、様々な道具を作り出し、利用することができます。

そして、哺乳類の特徴である体毛は、他の生物より少なめです。ですが、そのかわりに服を着るという方法を編み出しました。これにより、より広い範囲に生息域を拡大してきました。現在では、南極大陸を除く地球の陸地のほぼ全域に生息しています。

他の生物から見た弱点としては、まず足が遅い事。たいがいの草食動物より遅いです。それに、体が大きな割には、筋力が弱いこと。大抵の肉食動物より弱いです。牙や爪も短いので、肉弾戦では他の動物になかなか勝てません。

そこで、人間はその弱点を克服するために、群れを作って生活する道を選びました。

こうして人類は大きく繁栄し、世界中にテリトリーを広げました。

そしてこのフリーダムな地獄で、わしら人間は、長い歴史の中でその特徴を大いに活かしながら、ここが地獄であることを忘れてしまうほど、豊かで快適な生活を作り出してきたのです。

わしらの世界

生物という観点から見たら、わしら人類の生活はまさに生物界の頂点で、絶頂ともいえる栄華を極めています。

でも、わしら、生きるの辛くないッスか?
(^~^; )

いくら生物的にスゲーって言われても、わしらの人生、ヤッタ~楽ちん!とはならないですよね・・・

だから、わしらの人生の苦しみについて探るためには、今度は人間の社会とわしらの関わりについて、考えていく必要があるようです。

ですが、その前に、もう一つだけわしの話を聞いてくだされ。
(^~^; )

でなければ、先に挙げたテーマも、単なる根性論になってしまいます。わしが話したいのはそういう曖昧なものではなく、あくまで「仕組み」についてなんです。

ですから次回は、その前提として、わしら生き物とは一体何なのか、何からできている存在なのかについて考えていきたいと思います。ちょっとオカルトな内容になりますので、ご注意ください。デタラメかもしれませんのでね(笑)。

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これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/

このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/2018/09/0001.html

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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)