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0038:「自分」とはどこまでを指すのか

わしと汝の間には

前回の続きです。前回の話は、前置きだけで終わってしまったので、今回が本題になる予感(笑)。
(^~^;)

「自分を愛する」というとき、大事なのは「どこまでが自分なのか」という認識です。

前回(0037)お話しした通り、この世界はモトがギチギチに詰まっている構造をしています。なので、本来なら「モトがない場所」なんてないので、この世界には何の境い目もないんですね。

ですが、わしらにはやっぱり「自分」と「他者」の区別があります。この区別がないと、地獄で活動する意味がないからです。

他者の中で起こっていること、考えや認識が、自分からは分からなくなっていることが、この地獄では重要なんでしたね(0021)。じゃんけんするために

なので通常は「自分」とは、自分の肉体が検出できる範囲を指します。見えるもの、聞いた音、さわった感じ、考えたこと。残りはみんな他者です。他の生き物、石ころ、植物。みんな他者です。

ですが・・・モトでできた世界、という概念があると、この世界観は変わってきます

自分と自分でないものにも、実は境い目なんてないんですよ。ただ、便宜上、自分と自分でないものに分かれているだけなんです。

となると、自分というものは、一体どこまでを指せばいいんでしょうか? だんだん分からなくなってきますね。


「大いなる矛盾」の世界

この「どこまでが自分なのか」という問題に対する答えは、だから結局、究極的には「この世界のすべては自分である」ということになってしまいます。でも、前述のとおり、それでは意味がない

なので、最終的には、個々が自分自身で決める、というのが地獄のオキテみたいなもんになりますかね。
(^~^ )

この世界はね、究極は全部一つなんだけど、自分と自分以外という、二つに分かれている。この相反する矛盾を、全ての生き物が背負っているんです。そりゃみんな、生きるのが辛いはずです。

命そのものが、矛盾の上に成り立っている

んですからね。
(T~T )

さて、世界には、同じように「二つに一つ、だけど二つは一つ」という構造になっているものが、じつはたくさんあるんです。好き嫌いゲージ0015)とか、いい例です。

他にも、あなたとわたし、こことあそこ、男と女、陰と陽、キュアブラックとキュアホワイト。本質的には同じだけど、境い目があるようなもの。そういうものはたくさんあります。これらはきっと、命そのものが持っている、相反する二つのもの、だけど本当は一つのもの、という性質を反映しているのかもしれませんね。

でもね、その「命の矛盾」にも、ちゃんと「正体」がありましたよね。

そうです、モトです。

自分も他者も全てがモトでできていて、モトの状態によって区別されているにすぎない、という矛盾の正体が。

外道照身・霊波光線! ピカーーーーー! 前世魔人の正体見たり!

バ~~レ~~た~~か~~!

というわけです(笑)。みんな知ってる? ダイヤモンド・アイ
(^~^;)



本能を超える理解のもとで生きる

冗談はさておき・・・正体が分かると、それに対処する方法も、分かるってもんです。ダイヤモンド・アイも、前世魔人を粉々に破壊しますもんね(笑)。

まぁ、わしらは他者を粉々にしなくてもいいですが、要するに、前述の「大いなる矛盾」のなかで、自分と他者の線引きをしているのは、ほかならぬ自分自身である、ということが言えるのではないかと思います。

だから結局、わしらは自分で決めるしかないんですよ。どこまでを「自分」として愛するかを。
(^~^ )

世の中のすべての生き物は、無意識に「自分」を大切にして生きています。本能だからです。できるだけ長く生きなさい、そのために、自分を守りなさい、というのが、地獄におけるわしらの目的として、わしらのカラダにプログラムされているんですよね。生存本能というやつです。

ですが、モトの理解によって、この「自分」の範囲が変わってきます

自分で、選べるようになるんです。

もう一度言いますよ、「自分」がどこまでを指すのかを、自分で決められるんです。

本当は区切りなんてものはない、と分かると、あとは、どこで線を引くか、自分で決められるんです。だから、愛というものを考えるにあたって、モトという概念は重要なんです。

次回もこの続きを話しましょうかね。では、例のアレを。わしの話はアレなので、アレしないように。

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これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/
このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/2018/09/0001.html
今回のエントリーのページはこちら。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/2018/10/0038.html



「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)