0017:アタマのヒミツ
カラダとココロについての話が続きましたので、次はアタマの話をしましょうかね。
アタマとはどんなパーツ?
アタマとは、周囲を認識し、内面の感情を認識し、それに伴ってどう行動するかを「考えて」行うパーツです。「自我」という言い方もありますね。「自意識」なんて言い方もあります。
アタマの働きは、人間でいう脳に当たる部分に大きく依存しています。特に、大脳の部分だと言われています。
ご存知のとおり、人間はこの大脳の部分が大きく発達していますので、他の生き物より、より複雑なことを考えることができるようになっています。
逆に言うと、人間以外の生き物は、とてもシンプルで単純なアタマを持っています。ですので当然、考え出す答えもシンプルです。
腹が減ったとき、食べ物を見たら、食べます。
眠くなったら、安全な場所を探して、眠ります。
暗いところが好きな生き物は、明るいところに出たら逃げます。
逆に、明るいところが好きな生き物は、電球に集まります。
植物には、人間や動物の脳に当たる部位がありませんし、神経細胞もないので、一見何も考えていないようですが、周囲の状況に順応しようとする「意志」がありますので、きっと他の部位を使って「考えて」いるんだと思います。はっきりとは分かっていませんが。
人間のアタマ
一方で、人間のアタマはとても複雑な思考を得意とする構造をしています。先の例をとっても・・・
腹が減った、食べ物がある、という時に
「これを食べても体は大丈夫なのか」
「これを食べて他の人に迷惑をかけないか」
などと、いろいろなことを考えて、総合的に「食べるかどうか」を判断します。
この機能が生存に役立っているからこそ、人類は大きく繁栄したのだと言えますよね。
ですが、自然界の生存競争から離れた、豊かな社会に暮らすわしらにとって、この「アタマでゴチャゴチャ考えちゃうクセ」が、わしらを幸せから遠ざけてしまっていたりします。困ったものです。
(^~^;)
よくしゃべるアタマ
人間はアタマがすごく発達しているので、ついついいつも何がしか、ごちゃごちゃ考えてしまいます。
汝らは、アタマを空っぽにして、何にも考えず、ボーッとしなさい、と言われて、どのくらいの時間、それができますか?
d(^~゜ )
人によっては、何時間でも可能だったりするかもしれませんが、たいていの場合、わずか数秒で何らかの考えが浮かんできて、ゴチャゴチャとアタマの中が「言葉でうるさく」なるんじゃないかと思います。
そう、アタマはとても「おしゃべり」なんですよね。
人間は言葉を操る生き物なので、言葉で考えます。そして常に、アタマの中は言葉でいっぱいなことが、多いのではないでしょうか?
3つのパーツのバランスとアタマ
アタマが言葉でいっぱいの間、実は、アタマは他のパーツのことをあまり見ていません。
わしらは3つのパーツでできてるんでしたよね? カラダとココロとアタマと。(0007)
だけど、実はわしら人類のほとんどは、「自分の本体はアタマだ」と思って暮らしています。我考える、故に我有り、という言葉もありますね。
だから、アタマで考えたことを、ココロやカラダに無理を言って、実行させてしまうことがよくあります。
徹夜で仕事をしたり、空腹なのにダイエットとかで食事を取らなかったり、本当は好きでもないことをやり続けたり。
心当たり、ありませんか?
(^~^;)
でも、思い出してください。わしらは3つのパーツでできています。そして、これらは等価値で「わしら」を構成していて、どれかが「自分の本体」などではありません。3つがあわさって、それが汝の本体です。
だからこれだけは言えます。
「アタマが自分の本体だ」と思っているうちは、人生はずっと辛いままです。
大事なことだからもう一度言います。
アタマが、「自我」が自分自身だと思っているうちは、自分とは何か? という答えが得られません。だから、人生がすごく辛くなります。
人生が辛くなくなるには、まず3つのパーツがバランス良く動作することが肝要なのです。
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最後にいつものあれを。わしの言うことは、鵜呑みにしないこと。
d(^~゜ )
次の話:(0018:自分との戦いをやめる)
前の話:(0016:ちょっと箸休め)
これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
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このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。
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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)