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0092:自分の手で

もう一度選ぶのは誰か

さて、自分とはなにか、という話から、あきらめること、についての話をしていたところでしたね。

あきらめてばかりでも、もちろん辛いし、かといって、こだわってばかりだと、それが人生を辛くすることがあるし。バランス感覚って、難しいですね。
(^~^;)

だけど、あきらめることを「積極的に取り入れる」ことができるようになったら、前回(0091)の話題

選べ!もう一度

の要領で、自分の幸せに、最もぴったりなものを「選択する」ことができるようになるんじゃないか、とわしは思っています。

この時、選択するために一番重要になることで、そして、汝の人生をより辛くなくする、要するに、幸せに生きていくために絶対に必要なこと、というのがあります。

それは

自分で決める

ということです。


地獄のオキテと人間

わしらは、好むと好まざるとにかかわらず、社会の一員として、生きています。

例え無人島で一人で暮らしていたとしても、そこには「生態系」という社会があります。

わしらは、なにか食べないと死んでしまうし、死んではいけない、という本能があるんでしたね(0004)。これがこの世界が「地獄」であるゆえんでした。

だから、好むと好まざるとにかかわらず、他者を害しないと、わしらは死んでしまうんです。

そして、人間社会でも、やっぱりそういう「生存競争」のニセモノが、日々繰り広げられているんでしたね(0026)。それは人間の、動物としての本能によるものでした。

さて、社会には、たくさんの構成員がいます。

人間の社会だけとっても、家族、親戚、友人、クラスメート、職場の同僚、上司、えらいさん、やんごとなき身分の人、いろいろな役割分担みたいなもんが、あるんですよね。

この視点を、生物全体に広げてみると、食うもの、食われるもの、という食物連鎖の、どのへんに自分が位置しているのか、ということも、ある意味「社会」として捉えることができます。

だから、そいういった「社会」の中で、わしらが常に意識していることがあります。

それは、

「周りはどう感じているのだろう」

という、配慮です。

こういう「配慮」は、周囲に危険がないかを常に把握し、生存するために、必要なものです。なので、ある程度、本能でこういう「配慮」する能力を、たいていの生物が持っています。

中でも、人間は大脳が特に発達しているので、わしのいう「アタマ」が良く働く生き物です。そして、その能力で、人間の社会を形成し、役割分担を行うことで、地球上に広く発展してきた生物でしたよね(0006)。

なので、「周囲はどうだろう」ということを、無意識にアタマの片隅において日々のふるまいを決めるよう、この地獄に生まれた時から、大人になってもずっと、なんかこう「無言の圧力」みたいなもので、習慣として強要されているような部分が、少なからずあるのではないかと、わしは思っています。

それは、社会全体から見たら、上手にワークすれば、自分も周りも幸せになるための、最短の方法だったりするかもしれません。

でもね・・・汝自身、という視点に立つと、もしかしたら、汝自身の幸せと、真っ向から対立することだって、あるかもしれませんよね。


汝の幸せって、何だろう

だからこそなんですよ。

選べ、もう一度!、の時に、わしは必ず、立ち返るようにしています。

わしの幸せって、何だろう

という所にね。

それはもう、シンプルに。

周りがどう思うだろうか、とか、これをやると損をしないだろうか、とか、誰かを傷つけてしまわないだろうか、とか、そういう「配慮」を、一切排除して、シンプルに

まず「自分がどういう気持ちになるか」、言い換えれば、好き嫌いゲージ(0015)の針が、どの位置に動くか。そこだけを、

観察して、そして決定する

んです。


わしらの人生が辛いのは、わしらの人生のシナリオに「今人生が辛くて困る」と書いてある所を、ちょうど生きているから、でしたね(0059)。

けど、そこにはきっとね、こういうことも、書いてあるんですよ。

「困っていることを、どうにかするために、○○を選ぶ」

とね。

わしも、汝も、この

「困る」→「どうにかしようとする」

を繰り返して、今まで生きてきたんじゃないかと思うんです。

だけど、この中の

「→」の部分

が、あいまいだと、いつまでもいつまでも、まるで水中で息が出来なくてもがくように、困り続けなければ、ならないんです。

この「矢印の部分」こそが、わしらの人生の辛さを何とかするために、とても重要なんじゃないかと思うんです。

その方法論の一つがこの

「自分で決める」

だと、最近思うようになってきました。ま、考えてみれば、当たり前なんですけどね(笑)。

さて、長くなってきたので、続きは次回。わしの話はよく考えてながら読んでくださいね。決して、そのまま信じてしまわないように。

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これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/
このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。
https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/2018/09/0001.html
今回のエントリーのページはこちら。
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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)