0090:あきらめる、を「活用」する
あきらめる、という言葉
前回(0089)の続きです。
「あきらめる」
という言葉に、いい印象を持ってない汝は多いんじゃないかと思います。
確かに、どうしても「がっかりする」気持ちと、セットになってしまうようなイメージがありますもんね。何かをあきらめる時って。
恋をあきらめる時。
成功をあきらめる時。
お金をあきらめる時。
何かを手に入れることをあきらめる時。
そういうときは、もうホント、げっそりするほどがっかりしますもんね。
(T~T )
んで。
Google大先生に「あきらめる 意味」で聞いてみる(検索してみる)と、一番に
【諦める】 《下一他》とても見込みがない、しかたがないと思い切る。断念する。
と出てきます。そうなんですよね。断念するんですから、やっぱりがっかりするんですよね。好き嫌いゲージ(0015)が、キュゥゥゥゥン、と下がるんです。
(^~^ )
でもね・・・実は、「あきらめる」には、もう一つ意味があるんです。
さっきのGoogle大先生によると
【明らめる】 《下一他》事情・理由をはっきり見定める。
という意味も出てきます。わしのいう「あきらめる」は、こちらに近いのかもしれません。
積極的に「あきらめて」いく
この言葉、もともとは仏教用語で「明らかに、見極める」ことから来ていると、わしは若い頃教わりました。
なるほどー、と思ったもんです。
(^~^ )
確かに、何かを手放してしまわなければならないことは、時に悲しいことです。
けどね、それが
「自分に本当に合っているのか」
「自分のためになっているのか」
「自分を幸せにするのか」を
明らかに、見極める
ことを考えた結果、自分の幸せにとって、必要ないものかもしれない、となると、手放すことは、それほど抵抗がなくなるものです。
例えば、さっき挙げたような
・恋
・成功
・お金
・所有物
といったものも、自分をいつまでも、同じように幸せにしてくれるわけではないのかもしれませんし、「その時」必要でなくなったら、
あきらめて、手放す方が、幸せになれる
ことがあるかもしれませんよね。
わしが前に書いた「違う、そうじゃない」(0087)という思いは、自分を成長させるために、とても重要です。
ですけど、それが長年蓄積してココロを傷付けるようになったり、ねじれて嫉妬に変わって、他者を傷つけるようになることも、あるんですよね。
(嫉妬は、あこがれの気持ちがねじれて起こる感情です。今度詳しく書こうかな)
そうなってしまったら、もしくは、そうなる前に、自分で「明らかに見極めて」、そして習慣や固執を「手放す」ことができたら、もしかしたら、汝の人生はもうちょっと、辛くなくなるのかもしれません。
わしの話を少し
わしはね、カラダが丈夫じゃないんですよ(0050)。ちょっとカラダを動かしただけで、すぐに疲れ果ててしまうし、そうなるともう、2日は眠りっぱなしになってしまいます。
だから、子供の頃から、若い間もずっと、もっと強くなりたい、たくさん遊んだり働いたりしたい、という思いを強く持っていました。
中年になって、老化現象で(笑)さらに体力が衰えて、かんたんなアルバイトすらままならないスタミナしかないと気付いて、さらにそのココロのモヤモヤが膨らんでいきました。
そんなある日、精密検査で「君のカラダは人と違って、そういうカラダなんだよ」ということがはっきりわかったんですね。
その瞬間、わしはようやく
あきらめる
ことができました。
どうやっても、いわゆる「人並み」になれない。その事実がはっきり分かったんです。明らかに、見極めたんでしょうね。
d(^~゜ )
それ以来、わしは「いかに疲れないか」を、行動指針みたいなものにしています。エレベーターやエスカレーターには絶対に乗るし、極力徒歩での移動を避けるし、体を横にして休む機会も増やしました。
そうして、自分のカラダをいたわるようになって、やっと自分との付き合い方が理解できたような気がしています。今は、以前の「モヤモヤ」も晴れて、こんなカラダでも、割と楽しく暮らしています。
あきらめる、を「活用」する
わしの話なんか何の参考にもならないかもだけど、けどまぁ、汝らが何かに「強いこだわり」をもっていて、それで幸せならいいんだけど、そのせいで「人生が辛い」なんてことになってたら、この
積極的にあきらめる、というスタンス
は、案外重要だったりするのかもな、と想像しています。
最近こんまりさんとかで話題になってる「断捨離」なんかも、こういうのと関係してるのかもしれませんね。手放すの、案外快感になってきますよ(笑)。
ではあれを。わしの話を信じないでね。
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これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
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このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。
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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)