見出し画像

「真っ白なキャンバス」というアイドルの動画を70本撮ってみて

真っ白なキャンバス、通称「白キャン」のライヴで私が動画を撮るようになったのは、2019年3月25日以降のことです。2019年10月21日に70本目の動画をアップロードしました。

再生リスト:真っ白なキャンバス
https://www.youtube.com/playlist?list=PLJMl-Gh6tFioXswB_A5_tmk81SC1D78gg

白キャンへの興味の持ち方の変化は以下の記事に詳しく書いたのですが、2019年の初頭にメンバー6人中4人が泣くインタビュー取材があり、泣かなかった2人のうち西野千明さんも2月の単独インタビュー取材で泣き続けたので、6人中5人の泣いている姿を見ることになり、以前に増して気になりはじめました。

とはいえ、当時の私は仕事がとにかく忙しくて身動きが取れない状況。そして、ようやく3月末に時間の余裕が出てきたので、白キャンの「闘う門には幸来たる」のリリースイベントに行くことにしました。

そのときに、「そういえば白キャンは動画撮影可能だから一眼レフカメラを持っていくか」と思ったのが、そもそもの発端です。

CANON EOS 6D Mark IIは、2018年9月に開催された宮城県女川町での「おながわ秋刀魚収獲祭2018」の取材用に買ったものでした。後に調べると、白キャン以前に動画は7本しか撮っていません。買ってから「動画も撮れるのか」と気づいた程度で、4Kで撮影できないこともまったく念頭にありませんでした。

余談ですが、余裕ができた2019年3月末に行ったもうひとつのことは、広末涼子さんの事務所への取材のご相談でした。2019年10月の記事公開まで、半年がかりのプロジェクトになります。

以下、動画で印象深いものに触れていきます。

No.01 真っ白なキャンバス 2019/03/25 タワーレコード新宿店

正直、最初は周囲が若者ばかりで戦々恐々としていました。今でこそ、そういう感覚自体が摩耗しましたが。

No.03 真っ白なキャンバス 2019/03/27 ヴィレッジヴァンガード渋谷本店

最初に再生回数が1000回を超えたのは、この動画です。たぶん周囲のMIXやコールが入りまくっていたからでしょう。

あと、小野寺梓さんが撮影している私を見つけて失笑した姿も忘れられません。そこから再生するように貼っておきます。

No.06 真っ白なキャンバス 2019/04/07 白金高輪SELENE b2

とはいえ、リリースイベントはステージも低いし撮影しづらい。ところが、ライヴハウスでの対バンライヴに行ったら、撮りやすくて驚きました。物理的にステージの位置が高いので当たり前なのですが。

白金高輪SELENE b2では、ツーステップを踊る若者たちの姿に静かに感銘を受けて、2度カメラを彼らに向けています。

特典会で小野寺梓さんに「リリイベじゃないのにいる!?」と驚かれたのですが、たぶんこの日に「現場を選ばずに、撮れる現場は全部撮る」という、現在に至る方針が決まったはずです。

以降、無銭現場や単独公演にとどまらず、対バンも撮れるだけ撮るようにしています。

No.09 真っ白なキャンバス 2019/04/16 渋谷TSUTAYA O-nest

初めての最前列での撮影です。この時期は、「今後技術的に向上しても、今のパッションは超えられない」と考えるほどの昂揚感がありました。どうかしていたんでしょうね。

また、この時期から「よく歌う楽曲は、フォーメーションと歌割りを暗記する」と決めたような気がします。

この日のライヴは、鈴木えまさんが高熱で欠席、新メンバーの西野千明さんと橋本美桜さんが一部の楽曲で未参加という状況。そんななか、小野寺梓さん、麦田ひかるさん、三浦菜々子さんの3人のみで歌われた「モノクローム」に感動しました。

No.12 真っ白なキャンバス 2019/04/28 白金高輪SELENE b2

「HAPPY HAPPY TOMORROW」でフロアに作られたサークルを撮り続けた日です。フロアを迷わず撮影することを、このあたりから心がけるようになりました。

フロアで起きていることに対しての価値判断はしない、現場に介入しない、ただ撮る。現在も、そうした姿勢でいます。

No.19 真っ白なキャンバス 2019/05/06 新木場Studio Coast

左チャンネルに、Stereo Tokyoの残党による「菜々子」コールが入りまくっています。楽しかったなぁ。

この時期に、かつてStereo Tokyoのパリピがしていたように、複数のカメラで撮影して編集できないかと考えだします。しかし、6月に公開されることになるShin Ishihara監督の「セルフエスティーム」のMVは、カメラマン10人による圧倒的な作品で、数の暴力と思うほどの完成度でした。それを見て言葉を失ったために、私はワンオペ路線へと突入していきます。

No.20 真っ白なキャンバス 2019/05/15 渋谷TSUTAYA O-WEST

白キャンがヘッドライナーを務めた「MARQUEE祭」Vol.31は、私が撮った白キャンの動画で再生回数が一番多い映像です。選曲が白キャンのベスト的。O-WESTはMIXやコールもよく響くんですよね。

この映像には記録できていないのですが、関係者席で白キャンを見る人の多さも印象に残っています。

No.21 真っ白なキャンバス 2019/05/18 横浜国立大学野外音楽堂特設ステージ

5年ぶりに横浜国大に行きました。渋谷での撮影が多いので、こういうふだん行かない場所での撮影はしておいて良かったなと思います。

No.28 真っ白なキャンバス 2019/05/26 渋谷TSUTAYA O-nest(西野千明生誕祭)

初めての生誕祭の撮影。腕と肩がしんどかった記憶しかないのですが、この日の異様なまでの熱気をフルで記録できたのは幸いでした。

No.32 真っ白なキャンバス 2019/06/14 新宿LOFT

「TIFメインステージ争奪戦LIVE前哨戦」前夜、パンパンの新宿LOFT。やっと会場に入れたと思った瞬間に開演しました。

「Whatever happens,happens.」の間奏で、小野寺梓さんが「私たちが真っ白なキャンバスです、これからもっともっと売れていくので、見ててください!」と叫んでグッときました。

No.35 真っ白なキャンバス 2019/06/23 渋谷TSUTAYA O-nest(麦田ひかる生誕祭)

「SHOUT」の間奏、麦田ひかる推しの人が可変三連MIXを打つフロアから、ステージ上の麦田ひかるさんを一気にズームすると、彼女が笑顔で踊っていました。このために57分撮り続けていたのだと思います。その部分から再生されるように貼っておきます。

No.39 真っ白なキャンバス 2019/07/11 渋谷TSUTAYA O-WEST

このサムネイルは超えられない。

No.40 真っ白なキャンバス 2019/07/20 なんばHatch

初の遠征撮影、大阪での映像です。なんばHatchの2階からでは、私の非力なレンズではアップで撮れないため、6人のフォーメーションを意識的に撮り続けました。結果的に再生数が多い映像です。

No.41 真っ白なキャンバス 2019/07/24 渋谷TSUTAYA O-nest

2度目の最前列での撮影、しかも初回よりもセンター寄りです。しかし、特に再生数が多くもないので、みんなが私に求めるものはアップの映像ではないのだなと感じました。

No.44 真っ白なキャンバス 2019/07/28 渋谷TAKE OFF 7(橋本美桜生誕祭)

とにかく暑かった。あの暑さのなか、自身の生誕祭のためにステージに居続けた橋本美桜さんはすごかったです。私は汗が目に入らないようにするのが精一杯でした。

No.45 #TIF2019 おつかれさまでした。/ 真っ白なキャンバス「PART-TIME DREAMER [11 LIVE ACTS MIX] 」

「TOKYO IDOL FESTIVAL」の2日目、鹿児島に住むホウラクさんから不意に連絡が来ました。大意としては「今、宗像さんが撮った白キャンの動画11本から動画を編集している、TIFの開催中に公開したほうがいいと思ので、完成したら宗像さんのチャンネルで公開してほしい」というものでした。

ホウラクさんは、その時点では白キャンを一度しか見たことがありません。その一度とは、2019年4月26日の「OPC fes. -HEISEI LAST FRIDAY-」で一緒に撮影をしてもらったのですが、私が良い映像を撮れずに申し訳なかった、という経緯がありました。

ところ、突然として白キャンの動画を編集してくれたのです。「TIF」が終わった夜、帰宅後に、ホウラクさんから受け取った映像をアップロードしたのがこの動画です。

私はこの動画を何度も見返しているのですが、それは白キャンを一度しか見ていないホウラクさんが、客観的に映像を見て編集してくれたものだからです。撮ったのは私なのですが、第三者に編集されると、自分の関わったものではない気がするから不思議です。そして、ホウラクさんの視点からの白キャンの魅力が濃縮された映像です。

小野寺梓さんが落ちサビで歌う「この世界で勝ちたい ひとりでは無理だな 誰かと手を取り合う勇気があればな」という「PART-TIME DREAMER」の歌詞は、「TIFメインステージ争奪戦LIVE」の戦いを通じて、白キャンというグループの精神性のように響きました。

争奪戦は惜しくも準優勝で終わりましたが、「TIF」までの春から夏にかけて白キャンを撮り続けたことは間違いではなかったと感じさせてくれたのが、ホウラクさんの編集版でした。

No.46 真っ白なキャンバス 2019/08/08 新宿BLAZE

小野寺梓さんの誕生日当日だというのに、オートフォーカスが不調。この時期ピントがおかしいことが2回あり、小野寺梓さんの生誕祭に向けて、ソニーのハンディカムの購入を真剣に検討していました。4Kで撮れる、しかも一眼と違って30分制限なし、しかしズームは遅い。悩んでいるうちに、なんとなく直ったのですが。

No.48 真っ白なキャンバス 2019/08/10 池袋HMVエソラ

「闘う門には幸来たる」のリリースイベントでの反省をいかして、今頃になって自撮り棒(2,000円ぐらい)を購入。ステージの低い現場では、床上3メートル程度の高さから、iPhoneで4K撮影をするようになりました。

最後に

駆け足で振り返ってみましたが、なんでこんなに白キャンを撮り続けているのかというと、単純に飽きないんですよね。これだけメンバーも現場も変化し続けているのは、非常に珍しいことだと思います。

また、現場で私を放置してくれているメンバーの皆さん、プロデューサーの青木さんをはじめとする運営の皆さん、現場の皆さんにはいつも感謝しています。今後も放置してください。

気が向いたら、今日も現場でワンオペ撮影しているであろう私を、誰か手伝ってくれるとありがたいです。ワンオペは、やはり網羅性の点で限界を感じますね……。

最後に。現在私が撮り続けているのは、白キャン最初期におけるなんかキニなる動画さん、その後のTKさんとichiro oomoriさんの撮った映像があったからです。2019年1月から3月にかけての現場に行けなかった時期、私はずっとYouTubeの白キャンの動画を見ていました。たぶん全部見ているのではないかと思います。

私の撮る動画もまた、どこかの誰かが白キャンにハマるきっかけになれば幸いです。