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「真っ白なキャンバス」というアイドルの動画を150本撮ってみて

2020年8月13日に公開した「『真っ白なキャンバス』というアイドルの動画を100本撮ってみて」を公開したとき、私は「完結編」と記していました。当時、それまで動画撮影自由だった真っ白なキャンバス(以下、白キャン)の現場が、コロナ禍で動画撮影NGとなったからです。

しかし、2021年5月2日以降、再び動画撮影が可能となることが発表されました。

というわけで、続編です。101本目から150本目までの振り返りなのですが、それはそのまま2021年のデルタ株の流行、2021年秋の感染者数の急減、そして2022年のオミクロン株の大流行という感染状況の記録でもあり、同時に鈴木えまさんと麦田ひかるさんの再加入という展開の記録でもあります。

No.101 真っ白なキャンバス 2021/05/08 横浜YTJホール

2021年5月2日の公演は、緊急事態宣言の発出を受けて中止を余儀なくされたため、これが動画撮影解禁後の最初のライヴでした。私は2021年の前半はあまり白キャンを見ておらず、この日は2021年3月19日のTSUTAYA O-EAST以来で白キャンを見たのではないかと思います。

No.105 真っ白なキャンバス 2021/07/24 渋谷TSUTAYA O-EAST

2021年7月21日から、白キャンは5日間連続ライヴ「Be the IDOL」を開始しました。デルタ株の流行に慄いた私は、しばらく現場から遠ざかっていたのですが、この「Be the IDOL」から現場に復帰。この時点では、まだワクチン接種1回目が済んだだけの段階だったので、決死の覚悟の戦場カメラマン感覚でした。おおげさですが。
この2021年7月24日は「Be the IDOL」4日目にしてバンドセット。「SHOUT」のアウトロで新しいフレーズがキーボードで奏でられたのが新鮮でしたし、「清涼飲料水」のイントロがギターで奏でられた瞬間も昂揚感がありました。
ライヴレポートもどうぞ。

No.106 【橋本美桜生誕祭2021】真っ白なキャンバス 2021/07/25 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

5日間連続ライヴでしたが、橋本美桜さんの生誕祭もあったので、5日間で6公演。橋本美桜さんの生誕祭は、2019年はエアコンが壊滅した灼熱の会場で行われましたし、過酷な状況であることが多いなと感じます。橋本美桜さんはそうした苦労をいつも顔(と前髪)に出しません。今さらながらおつかれさまでした。

No.107 真っ白なキャンバス 2021/07/25 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

白キャンの新メンバーオーディションの結果として、2020年6月22日に脱退した鈴木えまさんと麦田ひかるさんの再加入が発表された公演です。この公演では、現Palette Paradeのメンバー発表もありました。
新メンバーが加入することになったと告げた後、小野寺梓さんが「新メンバーのおふりに登場していただきます」と言った後の会場のどよめき、そして鈴木えまさんと麦田ひかるさんが登場した瞬間の騒ぎ、それを制止する橋本美桜さんと西野千明さんを記録できたのは良かったです。登場直後に衝撃を受けるフロアを写しているのは、我ながら良いカメラワークだったと思います。
ライヴレポートもどうぞ。メンバーも運営もみなさん過酷だったと思いますし、私も差し入れ、撮影、YouTubeアップロード、レポートとよく稼働した5日間でした。

No.108 【小野寺梓生誕祭2021】真っ白なキャンバス 2021/08/08 新宿BLAZE

実は小野寺梓さんの生誕祭をフル尺で公開できたのは、2021年が初めてでした。「全身全霊」で小野寺梓さんだけ映し続けているのは、2020年の生誕祭で同じカメラワークで撮っていたものの公開には至っていないからでした。
なお、この時期に私はワクチン2回目の抗体が完成。再び現場に身を投じていきます。

No.109 真っ白なキャンバス 2021/08/21 新木場USEN STUDIO COAST

白キャンがイベントのトップバッターでしたが、開演までに入場できず、3曲目あたりで撮りながら入場している映像です。

No.110 真っ白なキャンバス 2021/08/21 仙台PIT

新木場と同日の映像です。新木場で「開演に間に合わなかった……」と悔しさを嚙みしめながらライヴを見ていたら、仙台の主催者であるコバケンさんから別件でLINEがあり、これ幸いと「今から行っていいですか?」と頼み込んで、仙台への新幹線に飛び乗りました。コバケンさんは、仙台に私の実家でもあるのかと思ったそうですが、単なる発作的な行動で恐縮です……。

No.112 真っ白なキャンバス 2021/09/05 下北沢シャングリラ

鈴木えまさんと麦田ひかるさんが戻った7人体制での初公演です。終盤にかけて6人体制時代の楽曲で畳みかけていく構成もエモーショナルですが、後から映像で見ると「三浦菜々子さんの手、怪我しすぎでは?」と心配になります。治って何よりです。

No.113 【三浦菜々子生誕祭2021】真っ白なキャンバス 2021/09/18 渋谷WOMB

会場側から、観客側を映さない条件で撮影が許可された公演です。同じ会場での西野千明さんの生誕祭の映像は、会場の意向で公開できなかったので良かったなと……。
サムネイルは「いま踏み出せ夏」。6人時代、いつも麦田ひかるさんの背に三浦菜々子さんが頭を押しつけてニコニコしていたのですが、再加入で再びその笑顔を見られるようになりました。

No.119 真っ白なキャンバス 2021/10/24 Veats SHIBUYA

終盤の2曲「SHOUT」「アイデンティティ」が良すぎて、少し頭がおかしくなりながら撮っていました。

No.123 真っ白なキャンバス 2021/11/07 渋谷TSUTAYA O-EAST

7人体制の完成を見たと感じたのが、この「MAWA LOOP TOKYO 2021」でした。7人体制による初披露の「共に描く」で、「ほらもう1人じゃないんだよ」と歌う小野寺梓さんのもとに、鈴木えまさんと麦田ひかるさんが歩み寄っていく構成も感動的でした。また、この時期からの西野千明さんの表情の良さには見惚れるものがありました。
この40分に及ぶ映像は、個人的にもっとも納得のいく白キャンの映像のひとつです。たぶん私にしかわからない部分で、「なんでこんな映像を撮れたんだろう?」といまだに不思議に感じる部分が多々あります。白キャンのステージングに私が吸い込まれながら撮った映像です。

No.125 真っ白なキャンバス 2021/11/14 新木場USEN STUDIO COAST

「ギュウ農フェス」のレーザーが激しすぎて、ときにメンバーも見えないほどで、フォーカスも合わず、少しお値段の張る2階席チケットを買ったことが完全に裏目に出た珍しい事例です。

No.126 【Part.1】真っ白なキャンバス 2021/11/20 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

7人体制で迎えた白キャン4周年ライヴ。ダンサーを加えての「わたしとばけもの」初披露にしびれました。
2時間以上の公演で、最後の最後でSDカードのエラーが出たので、4Kでの書き込み負荷かと思ったのですが、以前の動画を消していなかったための容量オーバーという超凡ミスでした。

No.130 真っ白なキャンバス 2021/11/27 心斎橋OSAKA MUSE

会場が人でパンパンでもうダメかと思いました。しかし、この時期は感染者が急減していて、毎日の暮らしが楽でしたね。2021年は10月から12月が一番気楽に現場を楽しめた時期でした。

No.132 真っ白なキャンバス 2021/12/18 名古屋CLUB QUATTRO

「アイデンティティ」で歌う麦田ひかるさんの笑顔に、脱退時との変化を感じたところ、まったく同様の意見がコメント欄に投稿されていました。

No.134 僕らの制服クリスマス/小野寺梓 【歌って踊ってみた】

撮影が終わり、小野寺梓さんとマネージャーの片山さんと駅で別れた直後に、小野寺梓さんがTwitterで動画の公開予告をしており、「まだ動画をパソコンに取り込んでもいないよ! 私が乗る電車が多摩川に落ちたらデータも消えるよ!」と焦りました。幸い電車は多摩川に落ちませんでした。

No.135 真っ白なキャンバス 2021/12/31 渋谷Spotify O-WEST

大晦日の1本目。気づく人もいないと思うのですが、私がビデオカメラにマイク(SONY ECM-XYST1M)を差し忘れたまま撮影してしまいました。私自身はそのことに途中で気づき、「え? マイクがない? え?」と自分でショックを受けていました。音はビデオカメラ本体で録音されたものです。

そんな状況でも、この日の「わたしとばけもの」はうまく撮れました。冒頭の麦田ひかるさんのソロから西野千明さんの動き、そしてBPMが変わる前後の麦田ひかるさんの指の動き。BPMが上がった後は、フォーメーションが左右にわかれるのですが、その両方の真ん中で踊り続けているのは西野千明さんで、彼女が加入当初「ダンスが苦手」と泣いていたことが嘘のようです。

No.136 真っ白なキャンバス 2021/12/31-2022/01/01 渋谷Spotify O-WEST

大晦日2本目、白キャン初のカウントダウンイベント。終演後にダラダラしていたら、年始早々に終電を逃しました。

No.138 真っ白なキャンバス 2022/01/10 東所沢ジャパンパビリオンホールA

「東所沢ってどこなんだよ……神奈川県民にはわからないよ……」と向かったら、とんでもない立地に会場が存在していました。会場がとにかく広く、愛機・SONY FDR-AX60の30倍ズームに助けられました。そもそも民生用で30倍ズームなんて普通は使わないと思います。

そしてこの時期から、2021年11月頃から話題になっていたオミクロン株の急拡大が顕著になっていきます。

No.140 真っ白なキャンバス 2022/01/15 Zepp Haneda

この日の「レイ」、好きなんですよね。一方で、東京の新規感染者は4000人を超えはじめます。

No.143 真っ白なキャンバス 2022/01/17 渋谷Spotify O-WEST

オミクロン株の急拡大のなか、この日までに4日連続で撮影。4日目のO-WESTは、撮っている私にしかわからないような細かい部分で、撮影がかなりうまくいっている動画です。

そして2022年1月27日、白キャンのメンバーに感染者が出たことにより、グループの活動休止がアナウンスされました。

No.144 真っ白なキャンバス 2022/02/05 白金高輪SELENE b2

5人での活動再開ライヴ。東京の新規感染者2万人以上、全国では10万人以上という、非常に厳しい感染状況でのライヴでした。しかし、「記録しない」という選択肢が存在しないライヴでもありました。私が都内に入る際は、電車を避けて、すべてタクシーで移動をしていた時期です。

No.145 【鈴木えま生誕祭2022】真っ白なキャンバス 2022/02/27 渋谷Spotify O-WEST

生誕祭が1日2回、その1本目です。私はワクチン接種3回目を終えて、半年ぶり2回目の抗体が完成した時期でした。
2021年は脱退中だったので、2年ぶりに開催された鈴木えまさんの生誕祭。「みんなへの感謝もあるっちゃあるし」というMCが彼女らしかったです。

No.146 【浜辺ゆりな生誕祭2022】真っ白なキャンバス 2022/02/27 渋谷Spotify O-WEST

生誕祭2本目。声出しをめぐって私の中で要審議案件となり、友人のイベンター(今年9月にLINE CUBE SHIBUYA/渋谷公会堂を借りている人)に相談した映像です。浜辺ゆりなさんソロの「ガールズルール」の狂騒の後、メンバーがファンに注意をした部分も含めての公開という判断をしました。良くはないのですが、うっかり初めての「ゆりな」コールが響いた瞬間でもあります。
ツイキャスで泣いていたこともある浜辺ゆりなさんですが、彼女の存在がなかったら5人時代はもたなかったのではないかと思いますし、つまり浜辺ゆりなさんなしに現在の7人体制もなかったのではないかと思います。

No.150 真っ白なキャンバス 2022/03/13 渋谷Spotify O-WEST

記念すべき150本目の動画。気合いを入れて向かったところ、O-WESTに入場規制がかかっていて絶望しかけました。やっと入れる流れとなり、会場の階段をのぼっている段階からカメラを回しています。

まとめらしきもの

2019年10月20日に公開した「『真っ白なキャンバス』というアイドルの動画を70本撮ってみて」を今読み返すと、最初の70本を撮るのには7か月しかかってないんですよね。1か月10本。3日に1本撮っていたわけです。

しかし、コロナ禍となり、150本目までの直近50本を撮るには約10か月の歳月を要しました。コロナ禍ゆえに、現場に行くか行かないか、自身の価値判断が迫られる局面が幾度もありました。

撮影と撮影の間が空くようになったため、技術的な向上があったとは到底言い難い現実も、私を苦しめました。「150本も撮ってこれかよ」と。たとえば一眼レフ撮影に回帰して、話題のSONY α7 IVに機材を変えてみようかとも考えたのですが、そういう問題でもない気がするんですよね。白キャンの動画を撮る人が他にも増えてほしいと願い続けてきましたが、まず私自身がこれではどうにもならないと感じます。撮り方が保守化しているので、もう少し変化をつけていきたいです。

そして、今後は200本への到達は特に目標としません。理由は単純で、コロナ禍で先行きが見えないからです。ロシアのウクライナ侵攻で、私の仕事も忙しくなっていますし。あまり気負わずに、今後もマイペースで淡々と撮影を続けていきたいと思います。社会状況が流動化していくなかでは、あまり貪欲にならないほうが、物事を素直に楽しめるのではないかとも考えてしまうのです。