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液体日記 7月22日 M1に挑戦 1

今年の夏にお笑いのコンビを急に組み、M1に挑戦した。

ある日、いつものように星男にいると大阪から「メルヘソ」という雑貨屋をやっているヒロこてんが遊びにきた。一緒だったのはお友達のFさん(女性)と親戚の男性Mさんとその友達。私はヒロこてんを見たときに、(とっても派手で可愛い洋服をいつも着ている)パッと閃いてしまったのだ。この人とコンビを組もうと…。
ヒロこてんには申し訳ないかもだけど存在として女芸人としてイケる!と思ったのでした。とにかく明るく、華やかなのです。

ヒロこてんは大阪に住んでいて、お笑い芸人の友達も多かった。しかし自分でお笑いをやろうと思ったことは一度もなく、ステージで何かするという経験もありませんでした。私だってお笑いは初めてのこと。きっと何とかなるだろう。
すると、一緒にいた友人Fさんと親戚の男性の方がもともとお笑い芸人だったということが判明。二人にも私たち二人のビジュアルやキャラクターのバランスが良いかもと背中を押して貰い、今後二人にお笑いのいろはのアドバイスをもらう事に。こうしてコンビを組む事になりました。

今年に入ってから、何か新しいことがしたいと思う気持ちが高まっていてお笑いもその中の一つでした。今までの人生色々なことがあったけど、最近の日本の社会情勢やこれまでの嫌だったことがお笑いというもので自分の中で昇華できるのでは?という思いもあった。年を重ねることで段々と恥ずかしいという気持ちもなくなってきて、初めての事に挑戦してみたいとも思うようになったのです。

ちょうど、M1の応募の締め切りが間も無くで大急ぎで資料を揃えて応募。
ネタを考えたことなど一度もなかったけど、無理やり台本を書き上げプロデュースのみんなとヒロこてんに見てもらう事に。初めてにしては上出来というお褒めを頂いたけど、何が面白いか全く自分でもわからない。そもそもM1をちゃんと見たことがないとは流石にひどい話ですが、とにかくお笑いをやってみたいという気持ちだけだったのです。周りの人に面白いというコンビを教えてもらいながら研究しつつ、それでもやっぱり難しいので自分の書けることでやるしかないと思い至りました。

ネタは昔流行った流行語などを今でも死語になった事に気がつかない二人が恋の話で盛り上がるという設定で台本を書きました。途中、気がつくと歌になってしまったり(意味はない)小学生の時にふざけて話していたことを思い出しながら書いていきました。
小学生の時、何度か言葉遊びをしていて倒れてしまうほどに笑いが止まらなくなった経験がありました。今思うと、そんなに面白かったのか不明ですがとにかくその感覚を思い出そうとしました。そういえば、最近そんなことがめっきりありません。
大人になったからなのか……?

大阪に住んでいるヒロこてんが東京に来る時が2度ほどあって合計3回だけの練習。Fさんにも見てもらいアドバイスを頂きながら、とにかく自分たちが楽しくという言葉を胸に私たちは練習に励みました。
本番の前日、ヒロこてんが東京に来て最後のお稽古。何時間も同じネタを繰り返し、だいぶ間違わないようになりました。何度かの練習でお互いに思ったことをズバズバ言い合い、二人の間に不思議な絆も生まれていきました。

そして本番の日がやってきました。

続く。



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