マーケティングの仕事と年収のリアル 感想

山口義宏さんの新作「マーケティングの仕事と年収のリアル」について、昨晩から今日の午前中にかけてじっくりと読ませていただき、その内容に向き合いました。

著者も意識されていますが、本書はキャリアデザイン、キャリア作りをひたすら煽られる内容です 笑。
おそらくメインは20代後半〜30代の読者層でしょう。刺激に満ちた内容であり、どの業種の方でも目指すべきキャリアパスを明らかにしてくる良書です。

また「年収1,000万円」という、大変分かりやすく、多くの人が興味を持つであろうテーマ設定が大勝利だと思いました。

本書の最初に書かれている一文も誠実なものでした。

シビアな現実を最初からお伝えすると、本書で読者全員のキャリアを向上できるとは思えません。ただ、才覚をもち一定の成果を出しながら、キャリアをつくり損ねてしまう人を救える可能性は大いにあります。また、現在の環境のまま成長や収入を高められる見込みの薄い人が、そのまま時間を浪費せずに済む気づきは提供できるかもしれません。

マーケティングキャリアの6段階

本の内容をもとに自分なりの理解を図にしてみました。

まずはステージ1~3を高速に複数領域を回すこと、その道のプロになること。ただし参考となる書籍や情報も多い分、ステージ3までの領域はトレンドや技術の日進月歩もありスキルや知識の陳腐が速い。

そこから先のキャリアパスが極端に描きにくくなる印象です。
企業においてもステージ4, 5, 6のパスは明示されていないことが、ほとんどではないでしょうか。またそこに到達できる人自体、何人いるかという狭き門でしょう。

自己への理解

下記引用にもあるように、個人的にはステージ3にたどりついたら、自身が狩猟型なのか、農耕型なのか、自己能力を見つめなおすことが重要かと思いました。

これらは、いずれも能力の多寡ではなく適正の問題です。適正が合わない人が環境を変えると、脅かすようですが、極端に成果が出ずに、ストレスも増え、人生が不幸になります。

特に対人関係におけるメンタル力、ストレス耐性がさらなるステージへの重要な要素になると思います。
ひたすら自分の仕事をこなしていればよかったステージから、自分で仕事を作り出していくことになったり、下の人に仕事をふる必要が出てきたり、上からの難易度の高い答えの見出しにくい要求の理解であったりと、環境が大きく変調する時期にもなります。

会社への理解

その先を目指す上で、会社の立ち位置をしっかり把握することの重要性も書かれています。自身のスキルや知識が身につくにつれ、会社への不満は高まってくるものと思います。全ての企業が優れたマーケティングやブランドにコミットしているわけではないですし。自身に成長機会が与えられているか、一流のリーダーが近くにいるか、中堅層がくすぶっていないか、周りを見直すことも必要でしょう。

ステージ4以降について、40代からのキャリアについて

本書ではステージ4以降についての記述もきちんとあります。その内容が参考になる人は、ごくごく限られた数人でしょう。
残念ながらここから先のマネジメント層に上がれる人が読者層にどれだけいるのでしょうか。ほぼ大半の上がりきれなかった人はどうなるのか。
山口さんからのメッセージは下記。

何が幸せで、何が不幸か。そのために、何を捨て、何を得るのか。
自問自答から逃げずに、個別解を求めよう。

そのとおりですね。人に頼らず、日々学び自分で見つけていくしかないと頭では分かっていますが、何かにすがりたい人もたくさんいるはず・・・。
次回作は、ぜひその辺りをターゲット層にした書籍をお願いしたいと切に希望します 笑。

著者 山口義宏さんについて

自身の業務で行き詰った時に、助けになったのが山口さんの著書でした。ブランド戦略、マーケティング4P施策、巷の理論書よりも実践的で大変参考になりました。また山口さんが講師をつとめるブランド戦略セミナーへの参加した際には、飾らないお人柄や明瞭な考え方に感銘を受けました。


衝撃のラスト

個人的に本書の一番の目玉は最後の章だと思います。
山口さんの経歴、これまで公にはされていなかった部分の記述。
衝撃とともに感動すら覚えました。
この章だけでも本書の価値が十分にあります。

noteで読者参加型の企画について

最後に今回このように著者と一介の読者が一瞬でもつながることができる企画を設けていただき、感謝の念しかありません。ありがとうございました。

(追記)
山口さんが ダイヤモンド・オンラインにて著書のフォローアップのような企画、対談を実施してくださっています。感謝!

#マーケリアル

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Nakata

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